2017年9月21日 (木)

ざっくりと灰と煙に願います

うみの会、兼題「焼く」。

きのこを焼いていたら、電話。「はきつぶした靴とか何でも引き取ります」と、早口の女の人が言う。「あーー、そういうのはないです」と切った。きのこが、しなしなになってしまっていた。焼きは、時間勝負なのに。きのこも無念であろう。

2017年9月20日 (水)

濃厚

今年は、うれしいこともかなしいことも、とても濃い年なのですが、この9月の濃厚さときたら…。富士山以降も、書いて、会って、笑って、飲んで、泣いて、飲み過ぎて、観て、書いて、読んで、書いて、読み合って、読み合って…と、ばたばた。

取り急ぎ、お知らせだけふたつ。
石部明「THANATOS」。出来上がりましたが、まだ発送できていません。もうしばらくお待ち下さい。今月中には、お届けできるかな?というところです。
葉ね文庫(大阪中崎町)の「葉ねのかべ」は、榊陽子さんの川柳と利便性さんの漫画です。くすっと読んで、さいごに川柳でもう一度くすっ。くすぐられたい方は、どうぞ!11月18日まで。

2017年9月10日 (日)

ロバート・フランク:ブックス アンド フィルムズ

Img_0884 美術市場で高騰したロバート・フランクの作品。展覧会を開くには莫大な保険料がかかるなどの諸般の事情により、新聞用紙に刷り出して額装せずにそのまま展示、終了後は廃棄するという、あたらしい手法の展覧会です。

 「写真にそなわっていなければならないものはひとつ。今、この瞬間の人間性だ」ーロバート・フランク

“今”をとらえたフランクの写真には、ぴったりの展覧会でした。
切り取られた一瞬の生が、いつか必ず生きている死者になる写真…。写真は、そうか…そうだ。
9月22日まで。会場は、デザイン・クリエイティブセンター神戸。

2017年9月 7日 (木)

雨ニモマケテ風ニモマケテ

頂上は踏めませんでした。

5合目からスタート。富士宮ルートで、7合目には平均的なペースで到着。山小屋泊。いつでもどこでも眠ることだけには自信のあった私が、まったく眠れない。
ご来光目指して、夜中の1時30分に霧雨の中へ出発。真っ暗闇の中、足元だけを照らしながら無言で進む。八甲田山雪中行軍の様相。ずるずる滑る。友人が外国の山で滑って肩を骨折し、救助ヘリに130万円かかった話を思い出す。雨風が強くなる。冷たい。苦しくなってくる。知人に聴いた満州引揚げの話や、砂漠で迷子になった話を思い出す。山を登っている感じがしなくなってくる。地球以外のところに落とされた3人が、無我夢中で歩いているような…。
明らかにペースが落ちてくる。まだ8合目にも辿り着いていない。これで登りきれるのか?と不安に思い始めたそのとき、岩に滑って転んでしまった。その拍子に急に気分が悪くなる。しばらく様子をみるも無理だろうという判断で山小屋に戻ることに。戻るのがまたたいへん。私だけ足元がおぼつかない。「桐ちゃん、出した足をきちんと踏んでから次の足出して。次の足出すの早すぎ」「イメージはなまけもの」…青のときどき意味不明なアドバイスにも、突っ込む気力がない。
何とか小屋に戻ったものの、濡れた人は布団スペースへ立ち入り禁止で、雑魚寝の床に転がる。冷たくてとても眠れない。時間つぶしに、鳥ブリーダーさんのHPを見て鳥の性格や寿命、価格を研究。すこし気がまぎれる。
夜が明ける。雨は止みそうにない。青と夫はふたたび頂上を目指すと言い、私は下山を選ぶ。結局、青と夫も、8合目で引き返してきた。ガイドさんも含め、下りてくる人から風が強くて危険だと言われたらしい。

夜、海鮮居酒屋で反省会。「お天気だけは仕方ないよね」と言うと、「え、天気なん?悪天候でよかったな」と青。(キッツー)海釣りの時の船酔いといい、三半規管を鍛えるように言われる。8合目では、「桐ちゃん、大丈夫かな?」「あしたのパンのことでも考えてるやろ」という会話がなされたという。ただのヘタレ?悔しい!!でも、もう富士山はいい、と今は思っている。一年も経てば忘れるかもしれないけど。……お産か。
ところで、居酒屋は魚がどれも美味!さすが駿河の海。生シラス、海藻、まぐろ、金目、かさご、めひかり…。 わさび、お茶も結構なお味。ご機嫌な、反省会でありました。

2017年9月 4日 (月)

富士山

あした、富士山に登る。

日ごろ、ジムで踊っているだけで、ウォーキングすらしていないのに、いきなりの富士山。
ちょっと心が弱っていたんだ、誘われたときは……。忘れていました、9月は川柳繁忙期なこと。
まあ、せっかくなので、たのしみたいと思います。ご来光も拝めますように。

2017年9月 2日 (土)

訃にふれたまぶたをふせる亀に雨

網戸で寝ていたら、冷えて目が覚めた。
夏のおわりの隙間から入る風が好き。固さといい、肌触りといい、最高に気持ちがいい。

めずらしく、人と会うことがつづいた。なつかしい人、ゆっくり話たかった人、約束がやっと果たせた人…。顔を合わせることは、心理的な距離も一気に縮まるから、会うまではちょっとちぐはぐな気持ちになる。

近年稀にみる量の、句を書いている。多作多捨を体感。紙に書いては捨て、書いては捨て、ほんとうにどんどん捨てる。その勢いで、Twitterで流れてきた、「亀俳句募集」に反射的に出してしまった。

2017年8月27日 (日)

朝顔の螺旋ほどける蝶番

まっ白な朝顔をはじめて見た。

風にゆれると、前衛舞踏ぽい。

2017年8月26日 (土)

うつくしく嘲るための顔を剃る

ねじまき句会、題詠「顔」。出さなかった句。

あたらしい書き方…と、そればかりを思っていたら、こんなことばと出会った。

表現する上で必要以上に見られることを意識しすぎると本質を忘れ、表面だけの見え方や技法にとらわれてしまうことが多くなる。タブローは地層。時間の堆積であり、描いたり、削り取ったりする作業の中で自然と形や色が掘り起こされる。そして自分のうちから聞こえる声、見えないかたちを感じるとき、時間の厚みが増していく。高田竹弥(画家)

2017年8月23日 (水)

黒い雨

川柳教室のSさんは、広島市出身の80代。Sさんの語るあの8月6日は、悲惨とか恐怖ということばでは到底収まらない。

きのうSさんが、あの日を句に書いてこられた。「黒い雨」と書かれていた。
「黒い雨」は、原爆の代名詞にもなっている言葉で、その一語をもって原爆の悲惨さは伝えられる。けれど、Sさんから聴いたのは、もっと具体的でなまなましくて、息苦しくなるような惨状だった。
「黒い雨」を使わないで、Sさんのことばで書いてください。記憶と向き合うのは辛いし、一句にするのは難しいと思いますが、何とか書きのこしてくださいとお願いした。「一句はのこさんといけんと、思うとります」。いつもやさしいSさんの目が、鋭く光った。

2017年8月21日 (月)

眼底にくらげひしめく夏の風邪

ねじまき句会。

丸山進さんにならって、題詠「顔」の出さなかった方の句をあげてみようかと思ったら、ぜんぶ同じテーマ。そうそう、これで書くぞと決めて、5句書いたのであった。いちばん、情緒的な句を出したんだなあ…。欠席選句中なので、雑詠に出さなかった句をあげる。

読みの会も、会によって進め方や雰囲気も違えば、視点や評価のポイントも異なる。なかはらさんから、うみの会といつか合同句会をしましょうという話が出た。実現したら、読みの会の合同句会ははじめてじゃないだろうか?おもしろそう!

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