2018年6月22日 (金)

ほれ握り潰せトマトの祝祭じゃ

つづきの会、雑詠。

昨日は、つづきの会の会場予約をする当番だった。使用料金が安いので、人気の高い施設。受付開始日の9時30分の先着順に整理券をとり、まず整理券番号順に受付順の予備抽選、抽選番号順に予約手続きという、公平性に配慮されたいかにもお役所なシステムだ。

整理券をとらねばならぬ…と朝からバタバタしていたら、ファックスが流れてきた。おじいちゃんのN会計事務所から、えっ…?遺言書の書き換えの確認…見たくない…けど、見てしまった。まあ、薄々は知ってたけど、げ〜〜〜っ!と声が出てしまった。
おじいちゃんの税理士さんは、関西の大物お笑い芸人も顧客に持つ、なかなかのやり手。ところが、二年前から手伝いはじめた息子さんは、稀にみるポンコツ。おじいちゃんへの電話を何度もうちにかけてくる。前回も、「前にも申し上げたと思うのですが、この番号は父の家の番号ではなくてですね…」と言ったのに、うちに送ってきたのだ。
青も、「それ間違えたらヤバくない…」と呆れる。「そういえば、おばあちゃんが、N事務所の息子さん、青ちゃんの(結婚)相手にどうや?って言ってた」「イヤだ!」「いや、桐ちゃんの相手ちゃうし(笑)」って。信じられん!誰でもいいのか。

まあまあまあそれはそれとして、おじいちゃんに電話。今から取りにくると言う。私は今からこれこれで…と説明したら、「今どき、わざわざ行かなとれんのか」って、ええ、ええ行かずに予約できるならそうしますとも。「お役所ですから」と、元公務員のおじいちゃんに嫌みを返しておく。「昼には帰ってるやろ、昼に行く」って、年寄りはどうしてこうも気が急くのか…と思いつつ、急いでいるのでOKして家を出た。バタバタしたせいで、スマホを忘れて取り戻る。そんなこんなで、電車2本も出遅れてしまった。

整理券には間に合わないけれど、ここ3回は朝一番でなくても大丈夫そうだったので、まったく心配していなかった。が、「その日は、全部詰まりました」。ガーーーン。すぐにM子さんに連絡したら、何とかなるから、せっかく来たのだしランチでもいかが?と言ってくださる。ほんと、そうしたい。ビールの2、3本飲むべきところだ。おじいちゃんめーー、あのポンコツめーーと、電車に飛び乗る。

電車に乗ってから、よーく考えたら、おじいちゃんちにファックスを転送すればよかったと気付く。たぶん字が潰れて読めないと思うけど、時間稼ぎはできたはず。というか、ポンコツに、送り直してもらえばいいだけじゃん!!!ポンコツは、この私じゃん!!!ガーーーン!!!
とにかく、つづきの会の皆さまには、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

2018年6月20日 (水)

村中の雨の空家を聴かないか

つづきの会、雑詠。

夕べから、雨が続いている。地震で被害のあった地域への影響が心配。本震はこれから…という情報もあって、どこか落ち着かない。

昨日は、朝からバレエ。あゆみ先生は「こんなときにこそ、美しい音楽を聴いて、美しく踊って、心を強くするのです」と、基本的なコンビネーションで「魅惑のワルツ」を通して踊った。
それから、つづきの会へ。元気な顔がそろって安心する。作品について、他者から評されて気づくことはよくあるけれど、選については少ないように思う。「『てにをは』に厳しい選をしている」との指摘を受けた。このところ作品を書く時に、助詞を外すことも含めて、こだわっているせいかなと思う。言われてみれば、助詞の一文字に、ときめいたり、がっかりすることも多い。たった一文字の働きが、めっぽうおもしろいのだ。

地震の夜、青に言われて、はじめて避難袋を作った。適当なリュックがなくて、海水浴ですか?みたいなバッグに詰め込んだ。どうか使わなくて済みますように。

2018年6月17日 (日)

ひと握りのわたしをいつか運ぶバス

「現代川柳」創刊十周川柳大会、兼題「バス」。

兵庫医科大学に献体登録をした。兵庫県では、神戸大学と兵庫医科大学が献体を受け付けている。神戸大学は遺骨は返還のみ、兵庫医科大学は、希望すれば慰霊碑に埋葬もしてくれる。六甲山の麓、大阪湾を一望する霊園はとても広くて、霊園の中をバスが巡回している。その霊園の一番奥に慰霊碑はあるらしい。
親族2人の同意がいるので、息子と娘に頼んだ。息子は「ふ〜ん」と、すぐに署名してくれた。青は、「霊園には行ってみたの?」「行ってない」「桐ちゃんは、いっつもツメが甘いから、見学してからにしたら」「また、行くよ。イヤなら取り消しもできるし…。恥ずかしくないようにダイエットもする」…とまあ、こんなやりとりをして完了。なんだろ、この安らかな感じ…。

2018年6月15日 (金)

こうふく

近ごろ学校へ行けていないというYちゃんとイオンモールへ。
いっしょにクレープを食べて、ペットショップ、本屋、パン屋をぶらぶらして帰る。駅前の異国の鐘の後ろに白ツメ草が咲いていた。四つ葉のクローバー探しは、唯一と言ってもいい私の特技。Yちゃんと二人で10分ばかり探すが見つからない。今日はあきらめるかと帰りかけたとき、あった〜!!!  ちいさな空地がくれた幸福。

2018年6月13日 (水)

空と空

神戸市立小磯記念美術館、「神戸市立博物館所蔵 洋画セレクション」へ。

小学生(3年生くらい?)の課外活動といっしょになる。学芸員さんが、今回の展示について解説。裸婦が何点かあったので、どんな風に説明されるのかと思ったら、するっととばされた。ひと通り解説が終ると、各自好きな作品を選んでA4の紙に模写をはじめる。
男子に一番人気は、迫力のある「猛虎」。6人が座ったり、寝そべったりして描く。次は、威勢のいい「薩摩鶏」で5人。女子は、さわやかな「日の出」に7人。「カーニュの丘」の前に、男子が1人。えんぴつを目の前にかざし、画家のような仕草。絵画を習っているのだろか?
次の部屋にも小学生たちはいた。付き添いの先生が、「どうぞ前で見てください」とおっしゃるが、なかなか見にくい。男子は魚の「さより」に集中。女子は、「花」や「人形」だった。さいごの部屋は、風景画中心で、男子の人気は「夏山」「砂丘」「水牛」「船」、女子はやっぱり「花」。すでにジェンダーは形成されているのか…。
早々と描きあげて、あそびはじめた子らを廊下に連れ出して先生が注意する。まだ描けていない子たちは、「時間ない、やばい、やばい」と焦る。最初の部屋の「カーニュの丘」を見に戻ると、まだ空のほんの一部しか描けていなかった。

ポートライナーから見た空は、カーニュの丘の空の青とよく似ていた。彼はきっと、あの空と雲を気に入ったのだろう。

2018年6月10日 (日)

鳩の声くぐって夕暮れの家具屋

つづきの会、雑詠。

青の「今日って、雨?」に、「雨っぽい、はっきりしない天気だね」と答えて、はっきりしない天気って、おもしろいなと思う。 はっきりしない空のことを、鳥は分かっていて、さっきから鳴きはじめたから、きっともう降らないのだろう。ちいさな生き物はすごい。

はっきりしない日のはっきりしない思考で、はっきりしない川柳も書いてみたのだけれど、果たしておもしろいかどうかはっきりしない。

2018年6月 9日 (土)

モリ

先日、画家、熊谷守一氏の甥御さんという方とお話しした。言われてみると、お顔立ちも似ていらっしゃる。「やっぱり、守一作品もお持ちなんですか?」と俗な質問をすると、一風変わった作品が1点あって、その作品について守一の妻は、「どうしてあんなヘンな絵をお兄さんとこにあげたの?」とおっしゃったとか。どんな絵か気になる。

映画『モリのいる場所』の山崎努さんはそっくりと思ったけれど、お身内が観るとやはり似てないそうだ。…映画館を出て、ビルの谷間の雨をしばらく眺めながら、雨音を聴いていた。

2018年6月 6日 (水)

ルーツをたずねる

今年1月、伯母の葬儀に参列しなかった母が、やっぱりお線香を上げたい、もう一度兄にも会っておきたいと言い出し、母を連れて高知へ。

91歳の伯父(母の兄)が、妻を亡くして弱っていないか…と案じていたが、杖をつきながら、掃除、洗濯をこなし、花好きの伯母が丹精していた庭を見事に手入れしていた。
75歳まで大工をしていた伯父は、その職業柄か、身の回りをきちんと整理整頓し、運動機能の衰えを工夫して暮していた。たとえば、朝ベッドから起き上がる時、膝と腰が伸びないらしい。そこで、寝る前にベッド脇のタンスの上から2つ目の引出しをすこし開いておき、まずベッド脇に腰掛け、反動をつけてその引出しに掴まって起き上がるというのをやってみせてくれた。引出しの中には、洋品店の商品のように畳まれたシャツが3列にぴしっと並んでいた。「死ぬまでは、生きなしゃあないろ」、さらっと伯父は言う。

今回の旅の目的は、もう一つ。母の生まれ故郷の日高村を訪ねること。本人曰く、65年ぶり。小高い山の中腹の家で、小学校まで1時間半歩いたと何度も聞いた。数年前、鬱になったときは、あそこなら誰にも分からずに死ねる場所があると言っていた。そんな場所きっともうなくなってるよ…と話したものだった。
仁淀川を越えて日高村へ。山から水路伝いに下りて来たら、米屋があったからここだと言うところを上る。途中から車は通れなくなり、夫と青が先を見に行ってくれることに。1時間ほどして、靴をどろどろにして家などなかったと戻ってきた。途中で出会った村人に聞くと、一つ向こうの山だろうということだった。
その山も途中までしか車で入れず、母はもうだいたい分かったからいいと言うが、青はこんなチャンスは二度とないのだからあきらめちゃダメだと言う。その夜宿で、青が航空写真で現地を確認。山の上の方に家が見えると言う。
翌朝、村役場で車で登る道を聞いて、再チャレンジ。車1台がぎりぎりの山道。谷に落ちないか、ハラハラ…。母は何度も、もういい、戻ろうと言うが、Uターンもできない。10分ほど登っただろうか、崖に母の旧姓のお墓が出てきた。さらに登ると、カーブの先に光が射してきて、曲がり終えるといきなり家が出てきた。
Img_1294_2 「ワタルさんとこや」。車を止めると、転がるように飛び出した母が、小鳥のような足取りで坂を上ってゆく。「ここが宮さん…」「ここがワタルさんとこで、ようお風呂もらいに来た。ここにお風呂があって、柿の木があって…」と記憶の扉がひらいた様子。玄関脇の箱に「充実野菜」のペットボトルが山のように詰み上がり、ラクダ色の洗濯物が人間の皮のようにぶら下がり、空家ではなさそうだったが、お留守だった。すぐ下にもう一軒家があり、納屋で農作業をしている人影が見えた。
Img_1298_2 「すみませ〜ん」と母が声をかけると、振り向いたおばあさんが、いきなり「マサちゃん?」。「え?、ミッちゃん?!」。幼なじみとの65年ぶりの奇蹟の再会。涙ぐむ青。6軒あった集落は、今は2軒。母の生家はなくなっていた。

母は、祖母のお腹にいるときに父親が船の事故でなくなっている。祖母はとても育てられないと悲観して、何度も崖から飛び降りたものの、お腹はずんずん大きくなったと晩年笑っていた。母の子守りのために、小学校に一年遅れで入学した伯父。貧しくて、小学校にクラスで2人だけお弁当を持って行けず、校庭で遊んだという母。それぞれの苦労が、山の険しさ、学校、町の遠さとともに迫った。

2018年5月30日 (水)

二三本猫の毛ついている答え

ねじまき句会、兼題「答」。

贈り物に自信がない。相手にどんぴしゃなものを選ぶのも、気遣いをさせないで渡すのもヘタ。センスがないと思う。なのでいただきものは、何であれ気持ちをありがたくいただくことを心がけている。

それでも稀に、もやもやするものもある。大むかし、近所の友人から、急に子どもを預かってほしいと頼まれた。丸一日預かって、夕飯も食べさせて送り届けた時、「これ、あげる」と差し出されたのは6個入りの袋に1個だけ残ったクロワッサンと小さな紙パックの玄米茶。「そんな、気ぃ遣わないで」と断ると「いいから、いいから」と手渡された。アイシングが溶けてどろどろの袋を、悪気はない、悪気はない…と言い聞かせながら持ち帰った。

もう一度は、ちょっとしたお詫びにといただいた品物。正直に、「家にあったものばかりなんだけど…」とくださった。なるほど、プラスチックケースに年期が入っている。けれど、賞味期限があるものじゃなし…と袋から取り出すと、底に陰毛が入っていた。おそらく、ケースについていたのだろう。事故だと思う。それでも、いつからどこに置かれていたものなのだろう?と、もやもや感が残った。

一昨日、妹がお土産にくれたのは、クロワッサン。パン好きの私にわざわざ買ってきてくれたのだけど、当日が賞味期限のを15個って。そんな食べられへんから…。

今日から、母を連れて高知の伯父宅へ。手みやげもお供えもまだ買ってない〜!!

2018年5月24日 (木)

強引に喉を通ってゆく五月

つづきの会、雑詠。

夕べは、川柳を書く予定だったのに、日大の会見に見入ってしまった。当事者の方々にとっては笑いごとじゃないと思うけれど、司会者の破壊力が強烈。殺人タックルなみの勢いで会見を潰していた。元監督とコーチは、「ちょっと何言ってるか分からない」日本語。そりゃ〜きちんと伝わらないよねと納得した。ジムでも、教えるのが上手な先生は、語彙が豊富で、からだの動かし方の比喩とかが巧み。ことばって、ほんと大事。

«おかじょうき 2018、4・5月号

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