2019年7月16日 (火)

侘助はカウントダウンなどしない

うみの会、兼題「秒」。

2年目を迎えた、うみの会。ゲストは歌人の永田淳さん。

「秒」はむずかしかった。皆さん苦戦した模様で、1秒、2秒、3秒、20秒…具体的な秒数でなにか書かれた句が多かった。あと秒針くらい。
侘助の句は、もちろん賛否ありましたが、懇親会の席で永田さんから「短歌は、擬人化でアウトですよ」ときっぱり言われた。なぜ擬人化がダメなのかについては、「陳腐」というようなことをおっしゃった。擬人化の歌を見ないわけではないので、おそらく、まったくダメと言うことではなくて、相当覚悟のいるレトレックということだろう。擬人化のハードルがぐ〜んと上がった。

2019年7月14日 (日)

会う

某日、「葉ね文庫」で、歌人の染野太朗さんをお見かけする。何となく、袴姿で和傘の上で毬や枡を回される感じの方をイメージしていたら、実にしゅっとした方だった。何となくて、名前のイメージでしかない。おそるおそる誕生日が同じことをお伝えすると、「ほんまですか〜」と同じ誕生日の有名人を教えてくださる。名前のあがるたび、店主池上さんが絶妙なツッコミを入れてくれる。「蛭子さん」「天才や〜」、「江戸川乱歩」「おお〜」、「五月みどり」「微妙なんでてきた」……。店を出られてから、わざわざ戻ってきて挨拶をしてくださった。同じ誕生日でうれしい。

某日、今年はじめにおつれあいを亡くされたおばあさまにお会いする。息子さんがプレゼントしてくれたルンバに亡き夫の名前をつけて、毎朝「カズオさんお願いね」と部屋をきれいにしてもらうのだとか。カズオさんは部屋の隅へ行くと、舌をしゅるっと出して角っこの埃もきれいにかき集めてくれるらしい。私もカズオさんがほしいけれど、その前に床を片づけないといけない。

某日、「白ブリーフ被害者の会」会長、副会長に久しぶりに再会する。会のことを知らない人もいて、会長が設立に至った被害状況について、白ブリのポケット状のところに溜まる洗濯ゴミを、「君はどうして、ここに溜まるゴミをとらないんだ!」と叱責されたことなど語り、大笑いする。難儀なことほど笑い飛ばすという、すばらしいメンバーとの出会いにあらためて感謝した。

某日、卒寿(90歳)のおじいさまとごいっしょする。杖なし、補聴器なしでとてもお元気なご様子。「認知症でひきこもり、もうすぐ大事件起こしますよ」などと、ユーモアもたっぷり。まだ運転もなさると言う。「家族が、児童の列に突っ込む前にやめてと言うんですけどね、児童の列なんかないとこを走ってますから」とおっしゃる。さすがにこれは笑えない。説得できず、心残りだ。

某七夕の日、待ち合わせに指定されたのは、「星乃珈琲」。メニューを開くと、「星乃珈琲」「彦星珈琲」「織姫珈琲」とある。なんと素敵な心配り!と、ご本人に伝えたら「え、偶然です」。正直さもまた好ましい。

作句ウィークが過ぎて、ここからは選句ウイークへ。さて、どんな句と出会えるか…たのしみ!

2019年7月 5日 (金)

ひび

前にも書きましたが、句集「hibi」のきっかけは「葉ねのかべ」。詩歌系界隈では有名な「葉ね文庫」の壁面ギャラリーで、アートと詩歌がコラボするあの企画がなければ、おそらくまだ句集を出さずにいたと思う。
「葉ねのかべ」の約1年半後に句集が出て、さらに1年を経て増刷されることになり、3年ぶりに「葉ねかべ」へお招きいただきました。

前回は、升田さんの作品「有馬湯女」から私が作品を書いたので、攻守交代。私の「hibi」から升田さんが作品を制作されます。昨日は、展示用のある“しかけ”を作りに、清荒神へ。わざわざ行かなくてもできそうなものを、手を抜かないからこそいいものができてたのしいのだと実感。ぜひぜひ、おたのしみに。
7月19日(金)のオープニングには、升田さんのもう一つの顔、ダンサーとしての新しい活動「漂流詩」も初公開です。身体表現とことば…どうなるのでしょうか。

「聴覚と視覚の間、身体の言葉と書かれた言葉の間には溝がある。その真っ暗な溝の中を覗き込むことができるということが面白い。調和ではなく、溝、亀裂、ひびのようなのを舞台に上に作り出したい。私がダンスに興味を持つのも、身体が言葉にとって『ひび』のようなものであるからかもしれない」 多和田葉子「カタコトのうわごと」青土社


2019年7月 3日 (水)

たび

7月がはじまった。一年も後半に入ったということだ。
今月はあれこれ重なって、ぱっつんぱっつん。未経験の仕事や活動は、どんな準備がどのくらい必要か見えていないし、慣れていないので手間取ってしまう。夜型の夜がどんどん伸びて、朝はゆっくりめで、午後に少し昼寝をするというリズムに落ち着きつつある。

今日は、となり町の山手に月に2日だけオープンする古書店「コトバノイエ」へ。看板も何もないご自宅なので、住宅街をぐるぐる探して辿り着いた。本好きのお友達の家で、ゆっくり本を見せてもらうような感じ。うぐいすの声が近い。ジャズが流れる部屋で、おいしいコーヒーをいただきながら、くつろぐってこういうことだと思い出す。猫のハルちゃんも、顔を出してくれる。
青が4時には仕事に出ないといけないので、2時間ほどで3冊だけ選んで帰る。一駅分山を下りて、インド料理のランチをして、私はバスで帰宅。いつも昼寝をする時間なので、頭がごろごろっと転がっていきそうなぐらい、ぐらぐらねむった。駅から家までの道で、いい旅から帰ったときのような、ちょっとさみしい戻った感があった。

2019年6月29日 (土)

鉄骨崩れる鯨崩れる

息を止めることができるのは、鯨類、鳥類、そして人類だけ。息をコントロールできることで、歌が歌えるのだそうだ。
鯨は、歌を伝え合って歌っているらしい。しかも一年ごとにあたらしい歌を歌うのだとか。

Yちゃんは、学校へ行けなかった一年間、歌を歌うことができなくなっていた。この春から、ほんとうに少しずつ少しずつ自分を取り戻しはじめている。この前、ひょんな展開でkiroroの「未来へ」を歌ってくれた。まっすぐな歌声に、まっすぐな涙が出た。それから、ずっと伸ばしていた髪をばっさり切った。真っ黒なたっぷりの髪は、Yちゃんの深い闇のようだったけれど、切り落としたそれはやさしい糸の束だった。ヘアドネーションすることができた。

2019年6月28日 (金)

像と像

また、あいだがあいてしまった。

過日、『戦後俳句を聞く② 〜竹中宏の「写生」と「定型」』へ。竹中さんの句集「アナモルフォーズ」は、私の読んだ俳句集のなかでは最も難解だったので、読みのヒントを求めて参加した。

竹中さんの俳句観が、主に師である中村草田男との違いから語られた。
「私の俳句は、粘質、粘り気をどう確保するかがポイント。反発し合うもの、異質なものがどこで混じり合うか」
「表に出している部分だけでなく、重層的にしている。表に出さないことが、私の俳句」
「私にとっての定型は、五七五を越えていこうとするエネルギーと、五七五に戻りたがるエネルギー。そこを確かめながら作っている」
尊敬する師に学びながら、自身の俳句を確立する……、結社で活動する理想型をみた思いがした。
無所属は、川柳観の問い返しが弱くなることを心しておこう。

「アナモルフォーズ」……像がすこし立ち上がってきた。

 おでんの具塔は五臓を重ねて串  竹中宏

2019年6月24日 (月)

わたしの万有引力

神戸は北野の「ギャラリー島田」、恒例のミニアチュール展。今年は、「ことばのミニアチュール」も同時開催されることになり、時里二郎さん(詩人)、佐藤文香さん(俳人)といっしょに、出展させていただくことになりました。今年のテーマは「わたしの万有引力」。ギャラリー島田ゆかりの作家作品に混ざって、自筆原稿が展示されます。時里さん、佐藤さんの作品には、思わず(そうきたか……)とぽろり。三者三様の趣をおたのしみください。

詳細は→ギャラリー島田

2019年6月22日 (土)

川柳と詩 真夏の夜のめぐり逢い

詩人の四元康祐さんと、詩と川柳というめずらしいコラボが実現することになりました。
→詳細は「おひさまゆうびん舎」さん


ただいま、当日発表用の共作詩を制作中ですが、これがまあスリリングです。どうなりますやら…。

2019年6月21日 (金)

ふくざつ

某所から作品依頼をいただく。「他の方にもお願いしたいんですけど」と言われ、「**さんとかは?」と名前をだしたところ、「敷居が高すぎます!!!」。低いんか〜い(笑)

「(川柳を)5年もやってるんだったら教えてよって頼まれたんだけど、私忙しいから桐子さんどう?」。ヒマなんか〜い(笑)

5年で教えられると思われてる川柳って、柿以下やな。

2019年6月17日 (月)

空白

こまめに更新しようと思っているのだけど、なかなかできない。1日やすむと、ずるずるっと書けなくなる。ウォーキングも同じで、1日休むと休みスイッチが切れるので、時間を短くしても出ようと思う。ブログも短くても書こうと思う。

昨日は、ねじまき句会。日曜日の名古屋駅は、毎度大賑わい。そんな駅地下の、ほとんど人が通らない通路を教えてもらった。「人をかき分けて階段をずんずん下りると、忽然と人が消える。もう誰も追いかけても来ない。逃げ延びたようだなあ。感動的だなあ」と、立松和平になる通路だ。
そういえば、伊丹空港で働いていたことのある友人に、だれも知らないトイレを教えてもらったことがあった。それは、裏手の方の小さなトイレで、ここならいつでも空いているよと言われたが、その後何度探しても見つからない。街中には、エアポケットのような場所があるのだ。


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