トップページ | 2007年10月 »

2007年9月

2007年9月30日 (日)

バカボンのパパの車は迷わない

方向感覚がゼロのうえに、地図が読めない。いつも道に迷う。車でよく知った道を走っていても、どことなし不安・・・。迷わない運転手は誰だろう?・・・・・・バカボンのパパだ!「これでいいのだ!」と、ずんずんばく進する。歩行者道路を突っ切って、川を渡り、滑走路から飛び立つ車が見える。

五木寛之さんが今売れているのは、「いろいろあるでしょうが、どうにもなんないんです。それでいいのだ」。要するに天才バカボンのパパなんですよ。(糸井重里談「久世塾」)

2007年9月29日 (土)

どこをどう掘ってもわたし湧いてくる

探しものをしてあちこち掘り返す・・・わたし? ここもわたし? わたし、わたし・・・わたしなのか・・・。

2007年9月28日 (金)

注ぎあい確かめあって泡のとき

たとえば言葉よりも、交錯した視線や重ねた手の方が確かさを感じられるときも・・・。

2007年9月27日 (木)

手風琴 前(さき)の世この世往き来して

どこか懐かしいような、哀しいような、アコーディオンの音色。やさしい風が私を乗せて、はるか遠い昔と、今を、往ったり来たりしてくれる。

2007年9月26日 (水)

熟れるのを待ってずるんと剥がす嘘

嘘も熟さないと、するりとは剥けない。熟れるのを少し待てば、容易くツルンと剥けたりするのに・・・。でも、なかなか待てない・・・どうなの?どうして?ほんとうは?・・・そうして、いちばん肝心のところが、はり付いたままに終わってしまう。

2007年9月25日 (火)

啼きうさぎひとり見上げる満月に

月が好き。月を見上げると、還りたいような恋しい気持ちになる。月も、いつもひとりだね・・・。

2007年9月24日 (月)

仲違いはじまる青い花摘んで

そうか、さみしくて摘んでしまったのか・・・。摘まれてさみしかったよ・・・。ふたりとも、さみしかっただけなんだね。

2007年9月23日 (日)

ふいに種子はじけ踏み切り飛び越える

駅前の交差点の信号待ち。ふいに向き直った娘が言った。

「私、分かってん。自分が変われば、周りが変わるって」

もう娘は、私の隣にいなかった。

2007年9月22日 (土)

なにもかもおしまいこれでラクですか

子どもたちが幼い頃、おやすみ前に絵本を読んだ。「…おしまい」は、「また明日ね」のふかい安堵だった。大人の「おしまい」には、今日のつづきの明日がない。「おしまい」を引き受けた私だけの明日がはじまる。

2007年9月21日 (金)

おはようを交わし朝逢う人に顔

朝、家を出てすぐのところで、よく会う人がいる。今朝、はじめて「おはようございます」と声をかけられた。突然のことに、ややぎこちなく「おはようございます」を返した。それだけのことで、見知らぬ人は、今日から顔見知りの人になった。

2007年9月20日 (木)

色褪せてしまう横顔長い夏

生まれた季節だからか、秋が一番好き。コスモスもススキも、決めなくていいと揺れている。木の葉は、ゆだねればいいからと風に舞う。……秋が待ち遠しい。

2007年9月18日 (火)

待つことをやめて空き家の実のたわわ

空き家になって5年くらい経つだろうか?草は伸び、樹は青々と茂り、小さな森のようになった。家の中にも、新しいいのちが息づいていそうで、少したのしくて、少しこわい。

2007年9月17日 (月)

息受けて狂ひ足りない風ぐるま

台風が近づいているとか・・・。身を引き裂くような風を、どこかで待っている風ぐるま。それでいて、しっかり戸締りするのだから・・・。

2007年9月16日 (日)

小糠雨 尾崎豊の傘にいる

久しぶりに大きな書店に寄って、書棚の間をエイのようにひらりひらりと浮いたり沈んだり・・・。若い女性の短歌集を選び、フロアの一角でコーヒーを飲む。

窓には雨雲がゆっくりゆっくり流れ、早く帰らないと雨が降りそうだ・・・と思いながら、エイのままソファーに張りついていた。

やっぱり降りだしてしまった。ハンカチを頭にのせて、ケータイの尾崎豊を聴く。雨の日の尾崎豊の声が好き。

 なんとなくかなしくなりて夕暮れの世界の隅に傘を忘れる (「乱反射」小島なお)

2007年9月15日 (土)

石榴いちじく笑うと負けよ零れるよ

川柳発祥250周年記念「やすみりえ川柳ワークショップ」に参加。200名もの受講生に、たった2時間で川柳の手ほどきをされた。おみごと!周囲の方々は、きれいなぁ、若いなぁ・・・と、終始うっとりされていた。

席題「笑う」・・・タイトル句をりえ賞に選んでいただき、白雪の奈良漬を1本いただいた。

笑ったと思ったら、たちまち零れてしまう・・・長続きしないしあわせもある・・・。まったく油断ならない。

2007年9月14日 (金)

なめられぬように苦味を増しておく

今度なめたら、驚くよ。すっごく苦くなったからね。

2007年9月13日 (木)

さざ波に抱かれた夢のままの水

めずらしく風邪をひいてしまった。夕べから微熱。熱の時にはおかしな夢ばかりみる。夕べは初めて、夢の中で匂いを嗅いだ。鍋の蓋をとると、魚の腐った匂いがした。・・・夢なのに、匂いがしてると思いながら、夢のつづきをみていた。

2007年9月11日 (火)

レール外れておもちゃの列車とまらない

レールの上を走るのは窮屈だろうと思ったから、レールを外してあげた・・・。でも、行きたいところが見つからなかったんだね・・・。いつの間にか、崖っぷちを走ってる。危ないよ、早く戻っておいで。ほら、こっちだよ・・・・・・。

2007年9月10日 (月)

さやさやとススキ本気か冗談か

こう見えて本気だよ、とススキ。しなやかな本気はコワイよ。

2007年9月 9日 (日)

こんなやさしいおしまいならば枯尾花

呆けたように、風に吹かれる枯れススキ。そんなことあったっけ・・・と、そんな風に終われたらいいなぁ・・・と、ふと。

2007年9月 8日 (土)

サックスの闇をくぐってきた嗚咽

やっとの思いで、一通の手紙を書き終える。

『淋しい』という感情がなければ、人はもっときれいに生きるだろう。(リリー・フランキー「まむしのanan」)・・・ほんとうにそうだと思う。

トップページ | 2007年10月 »

無料ブログはココログ