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2008年6月19日 (木)

堕ちてゆく一心不乱くりの花

「歴史はみんなウソ、去ってゆくものはみんなウソ、あしたくる鬼だけがホント」
人形劇俳優 平常(たいらじょう)公演「毛皮のマリー」(寺山修司原作)へ。

人形劇というので、いくつものリアルな人形を操っての劇かと思いきや、顔と手だけの人形やトルソー、仮面、そして人形を操る常さんも人形の一体となり演じ分けるような、とても不思議な人形芝居だった。

お芝居には、舞台セットという制約があるので、そこには“~のつもり”という観客との約束が必ず生じる。今回のお芝居は、その約束だらけの上に成り立っていた。それでも、違和感を感じさせず、ぐいぐいとその世界に引きずり込んでゆく魔力があった。

恥ずかしながら、私は栗の花を知らなかった。
ホタルツアーのときに、満開の花の名を尋ね、栗の花知らんの?と驚かれた。
倒錯した修司の世界に浸りながら、ふとあの栗の花の香が鼻をかすめたような気がした。

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