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2009年7月15日 (水)

待つ人のあって玄関冷えている

田辺聖子さんの短編「当世てっちり事情」に新子先生の句が出てきた。あ、それで、主人公の女性は、「しん子」さんなのかも。
しん子は、3年前に別れた元夫と道頓堀でばったり出会い、てっちりを食べに行く。てっさ、ひれ酒、てっちりに舌鼓を打つうちに、昔のふたりへ戻ってゆく。ところがてっちりの終盤で、別れた原因の元夫の間違いの話になり、「帰るわ、アタシ」と席を立ちかける。「帰る?いちばん旨い最後の雑炊食うていかへんのか」と言われ、「うーむ。雑炊に釣られたか」と考え直す。元夫はどこかで見た川柳を思い出す。
  神妙にお縄を受けて共暮らし 新子  (「春情蛸の足」講談社文庫)

なんか分かるなぁ・・・こういうの・・・。おいしいお酒、おいしい肴でお腹がふくれると、ついしゃあないなぁとなってしまうもの。

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