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2009年8月

2009年8月31日 (月)

野仏の石にもどってゆく月日

爪をつむ。
細い月のかたちの、記憶のカケラ。

みんなみんなこの星のカケラ。
ゆっくり還ってゆくカケラ。

2009年8月30日 (日)

目を閉じてそのまま待っていてくれる

目を開かない人を訪ねる時期があった。
観音さまのお顔に、ふとその人の表情が浮かんだ。
観音さまのように、目を閉じて音を観ていたのだろうか?
私の声も観えただろうか?

2009年8月28日 (金)

そしてもうつくつくぼうしサザエさん

NHKの4夜連続「井上陽水40年を語る」を、半分くらい観た。
つくづく不思議な人だった。寄せ付けないようで、親しみを感じさせ、クールなのに熱い。乾いているようでぬるっとしている。

昨夜の、「ことば」についての語りがとても興味深かった。
ボブ・ディランの詩に影響を受けたそうだ。葬儀屋やらなにやら出てきて、最後はI want you・・・。そういう説明のつかないような表現もありだと思ったそうだ。
ことばの音の響きについても、「曽根崎心中」を例にあげて、SONEZAKIの「そ」、SINJYUの「し」。このサ行音に、「ざ」と「じ」が挟まることで、うっかりときれいで記憶に残るのだとか。
確かに、川柳にも言えるなぁ・・・。

夏を惜しむように、つくつくぼうしが鳴く。♪サザエさんは愉快だな~~と日曜も終わる。
・・・陽水さんの話、実践はむずかしい・・・。

2009年8月27日 (木)

甘い声わたしをやすむ日の鴉

午後、出かけるぎりぎりまで起き上がれなかった。
出かけてしまうと、それなりにしゃんとして、友人たちとのおしゃべりで元気がでてきた。お土産の「若返りまんじゅう」もいただいた。しっかり食べて宿題にかからねば・・・。

この前、東京でヘンな鳴き方のカラスがいた。名古屋市長の河村たかし氏風の、訛りまくったような鳴き声だった。鳥の声も地域によって違うのだろうか?ミナミのカラスは巻き舌で、東北のカラスは「カ」とか。
わたしをやすむ日のカラスは、京都弁・・・かな?

2009年8月26日 (水)

ぐんにゃりと鏡の母の中にいる

母といるとまるでマジックミラーに映るように、どこかが縮んだり波立ったりと、ひどく滑稽でやがてかなしくなる。

母を見送った。遠ざかる母の向こうに、秋があった。
お母さん、誕生日だったね。おめでとう。

2009年8月23日 (日)

帰るわと言わせてしまう薄荷飴

来る日、帰る日を決めるなんて、水くさいことなのだそうだ。
私は、“心づもり”がとても大事なのだけど・・・。

2009年8月22日 (土)

ひきだしの底から母の靴の跡

「靴下借りたよ」「本一冊借りたよ」「**さんからハガキきてたね」・・・母は、当たり前のように私の抽斗を開き、私宛てのハガキを読む。
「趣味が変わったね」「これは誰?」・・・あれこれ詮索する。
子どものときからそうだった。
母は、私のことを全部分かっているつもりで、ほんとうは何も知らなかった。

母は高校野球も好きだ。熱くなって応援している。
これまた見るともなしに、何試合か見た。
バックネット裏で、黄色い帽子に段柄のラグビージャージを着たおじさんが毎日観戦している。試合ごとにジャージを着替え、今日は、1試合めが、紺と赤の縞。2試合めが黄と臙脂の縞だった。
どうしてラグビージャージなのだろう?色はなにか意味があるのだろうか?決勝は何色だろう??? とても気になる。
あと2日、おじさんもがんばってください。

2009年8月21日 (金)

虹の空えらばなかった方の道

母はNHK連続ドラマを欠かさずに見る。今朝、見るともなしに見ていたら、人生の岐路で選ばなかった方の道の話しだった。

あのとき、どうしても行きたいと言えたら・・・。あのとき、止めていたら・・・。そんな岐路が誰にもいくつかあるだろう。
選ばなかった方の道は、時おり虹のように現われて消える。そして・・・見上げていた顎をゆっくり引いて、また歩き出す。これが選んだ道だから。

2009年8月19日 (水)

半乾きのまま逃げ足はやい夏

一年に一度くらい、しあわせな夢をみる。今朝がその日だった。
これまでのベスト3に入れていい夢だ。
リチャード・ギアに、甘~く言い寄られていた。目覚めてすぐに娘に自慢!
「さっきまで、リチャード・ギアに口説かれててん!」
「何語で?」
「え?日本語」
「ハチ・・・しか言うてへんやん」
「それは映画!あ~、予知夢かも・・・」
「200%ないから!」
それが、迷ってるうちに目が覚めてしまったのだ。迷うことないのに。
今夜は、絶対に迷いませんので何卒続編を見られますように!!!

朝の風、夜の風にかすかに秋の気配を感じた。
今年は長雨で、梅の土用干しもまだすまない。
温暖化といわれるけれど、夏らしい夏日は少なくなってないかしら?

2009年8月17日 (月)

桃熟れる記憶途切れたあたりから

明日から来る予定だった母が、今日来た!
そんなサプライズはいらんから~!
今日、かたづけようと思ってたのに・・・。

2009年8月16日 (日)

わたしだけ見てくださいと病む黄色

娘の付き人で東京へ。今日は夕方まで時間があったので、はとバスツアーに参加しようと思ったら、出遅れて適当なコースは出発ずみだった。
仕方なく損保ジャパン東郷青児美術館で、ゴッホのひまわりと「絵本原画と世界の絵本画家たち」を鑑賞。

ゴッホのひまわりは、思っていたよりずっと抑えた色調の黄色だった。今にも萎れて、こちらに倒れてきそうな、負のエネルギーを発している。真ん中より右のひまわりの中心の、真っ赤な点がとても気になった。娘は、その点が邪悪のようにも、卑猥にも見えたと言っていたが、私は血痕に見えた。
心血注がれた作品の持つ魔力みたいなものを感じるが、そばに置きたい作品ではない。こころが落ち着かなかった。

絵本の原画もよかった。絵本の原画が、絵画としてあれほど素晴らしいとは気づかなかった。よく考えたら、子どもは絵で感じたり、理解したりする部分が大きいので、絵はことば以上に重要かもしれない。
展示をまわりながら、絵本と川柳は似ているかもと思った。教育的、教訓的なのは、どうもつまらない。分かりやすくてそのまま心を打つものもあれば、難解だけれど惹かれるものもある。
私の中で、長新太や荒井良二の絵本のたのしみと、墨作二郎川柳句集や摂津幸彦俳句集のたのしみはとても近い。心で感じる世界なのだ。(失礼だったらごめんなさい!)

2009年8月15日 (土)

白玉のへこみ娘の言わぬこと

娘の友人の誕生日を祝う。便乗して、グラマシーニューヨークのバースデーケーキを用意。おいし~!
映画「かもめ食堂」のフードスタイリスト、飯島奈美さんレシピのオムライスもおいしかった。すりおろしたトマトと同量のケチャップを、さっと煮立たせたトマトソースが決め手!

今日から、東へ。帰宅したら、母がやってくる。
去年の夏と打って変わって、駆け足の夏。

いっぱい話しているけれど、言わないことがあるよね・・・お互いに。

2009年8月14日 (金)

無防備でしょうひまわりの後頭部

兼題に「ひまわり」があったので、よそ様のお庭のひまわりを観察していたら、「今年は小さめだけど、よかったら一本どうぞ」と分けてくださった。
小さめでも大きい。赤ちゃんの頭ほどの花を、挿す花瓶が見当たらない。
 
  とりあえずのままバケツのひまわり

ひまわりの花言葉は「あこがれ」「崇拝」から「いつわりの冨」「にせ金貨」も。

  笑って笑って黒くなる向日葵

夜になっても、エネルギッシュな花だ。

  真夜中のひまわり余熱もてあます

バケツのひまわりは痛々しい。この花を切るは、まさに斬る。
ボツ句ばかりで、ひまわりの供養にもならず・・・。水をかえて、手を合わせる。

2009年8月13日 (木)

呼び出すとどこか包帯巻いている

誰しも人生の中でジョーカーを引いてしまうときがある。
マイナスカードを持ったときにこそ、注意が必要だ。
マイナスカードで優位に立ち、人を黙らせることは容易い。
マイナスカードには、美学を試される。

タイトル句は、兼題「ずるい」に出した句。
思いのほかウケてびっくりしました。

2009年8月12日 (水)

捨てたのは川の名前の町でした

舟には弱いです。酒には酔わないけれど、船酔いはします。
フェリー2泊は堪えました。からだの芯がずっとゆらゆらして、いつもに増して頭もぼぉ~っとしたままで・・・。
昨日の朝も、まだ揺れてる!と思ったら、地震でした。

大分の山の上は、ものすごい霧でなにも見えず。
霧の中から声だけが聞こえるのは、潜んでいる忍者に囲まれているよう。
誰かが「これは霧じゃなくて、雲の中だよ」と言っていました。
天空の城ラピュタは、冷たいところだったんですね・・・。
開かれたドアからしずかに雲が流れ込むさまは、たましひの訪れのようで、冷たいのにぬくもりを感じる不思議な心もちになりました。

やっと揺れもおさまって、今日は句会です。

2009年8月 8日 (土)

長じゅばんなんてやさしい嘘でしょう

切花の捨て時にいつも悩む。
花弁が黒ずむ、首をうなだれる・・・。ゆるやかな死のまどろみにいるようにもみえる。もう捨ててくださいと懇願しているようにもみえる。

今日から2日ほど留守にする。花瓶には白百合が七つ開いている。一つは昨夜開いたばかり。茎はかなり痛んできているので、このまま出かけると水もろとも腐ってしまう。
家を出る直前に、始末をしなければいけない。せめて、やさしい不織布に包んであげよう。
さあ、そろそろやすみましょうね。やさしいところへ行きましょう。

2009年8月 7日 (金)

日記から逃げたホタルを追っている

大原麗子さんが、亡くなれたニュースに驚いた。お見かけしないなぁとは思っていたけれど、闘病されていたんですね。
それにしても、「孤独死」って・・・。ひとりを選び、ひとりで終える生き方もあるはず。生を終える瞬間が一人だからって、人生すべてが孤独だったわけじゃなし。彼女の美学だったと思う。
「孤独死」の言い換えを考えてみたけれど、今日は思い浮かばず。

2009年8月 6日 (木)

朝の手にアリキンチョール原爆忌

バイト先で、蟻が大量発生していた。
朝から額に汗して働く蟻へ、アリキンチョールを向けるはめに・・・。

日がな、わが手を見つめた。
爆弾を投下した人にも思いを馳せた原爆忌であった。

2009年8月 5日 (水)

もう二度と来ないとおもう振り返る

今日の散歩会(吟行)は、競輪場。もちろん初体験。
ファンの皆さまが、ご高齢なのに驚く。
暑い中、熱くなって大丈夫なのか?と心配になる。

レースは、横一列が縦一列になって、「ジャン!」でほどけてあっけなく終わる。
いやもうなにがなんだか・・・。川柳モードになりにくい場所だった。

 にんげんの太ももという可能性  桐子

2009年8月 4日 (火)

西瓜まっ二つ暗いほうをもらう

すいかを選ぶとき、ペンペンと叩きますが、
あれはいったいどんな音がすると良いのでしょう?

中からペンペンとかえってきたら、たまげますね。
桃太郎ならぬ、西瓜太郎・・・。
西瓜太郎の方が強そうだ!

2009年8月 3日 (月)

満場の拍手おさげへ蝉時雨

今日は、娘のひとり卒業式。
自宅から高校まで、そして校門・・・蝉たちの拍手をくぐって行った。

化粧をするな。髪をくくりなさい。(最後まで・・・)
入学のときと同じ制服姿でいて、表情はやっぱり大人になったと思う。
校長室で、たった5分の卒業証書授与式は、ちょうどうるっときたところで終わった。

暑い中、出席くださった先生方に感謝。
今朝の蝉も、ありがとう!

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