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2010年3月

2010年3月31日 (水)

三月尽

某コンビニでのこと。

おばあさんが、レジ台に栄養ドリンクを2本トンと置いて「飲む!」と言う。
店員さんが戸惑い気味に、「今、お飲みになられますか?」と聞くと、「飲む言うたら飲むんや!」と、鼻息が荒い。「2本とも・・・」と、問いかけるのを遮って「ごちゃごちゃ言わんでええねんっ!」と噴火の勢い。店員さんが言われるままにキャップをあけるや、2本立て続けに一気飲み、「あ~、おいし~」と満足して、お会計をすませた。

しばらくすると、おじさんが雑誌をひらいたままレジへ。店員さんに、ページを見せながら、「これ織田裕二?」と聞いた。店員さんは「さぁ?」と、隣のレジの人にも聞く。みんな「さぁ?」とよくわからない様子。おじさんは、「織田裕二にも見えるんだよなぁ」と言いながら、釈然としない様子で雑誌を戻して店を出て行った。

そのあとにキシリトールを一つ買う私は、普通に買い物をしていいものかとドキドキ。普通に買って、釈然としないまま店を出た。

2010年3月30日 (火)

さよならを唱えるように雫する

朝、携帯に上司からメール。「今どこにいますか?今日は10時から**で会議です!」。
10時半だと思っていた・・・。私は、のんきに豆腐を買っていた。
せっかく**に来たのだから、おいしい豆腐を買わねば!と。
豆腐の袋を提げて、ペコペコ登場。反省しています。

先日の、「くちびると闇のあいだがいいんだよ」の句を、エロかわいいと褒めてもらった。
この春は倖田來未路線を走ってみたい・・・。

2010年3月29日 (月)

辛抱をしている固くなっている

近所のお宅に立派な白木蓮があり、毎年たのしませていただいている。
今年は、和ろうそくのような蕾をつけてから、あいにくの寒さと雨。とうとう花が開ききらないまま、黄土色に枯れはじめた。
とどめを刺すような雪に、樹はふるえていた。せめて残りの蕾を咲かせてあげたい。春よ、春よ、来い!

2010年3月28日 (日)

裸身くるくるどちらを前にしようかな

二兎社公演「かたりの椅子」へ。

地方のまちおこし事業の、イベントプロデューサーを委託されたりんこ。アートで町を活性化しようというイベントの主催は、市の外郭「文化財団」。天下りの女性理事長と、派遣職員の官僚は、イベントの実行委員長である新進芸術家の画期的な企画案を阻止しようと、市役所の担当者や他の実行委員への根回し、裏工作をすすめる。板ばさみになり、翻弄されるりんこ。ついに、実行委員長の解任、りんこの実行委員長就任のシナリオが出来上がる・・・。
外圧、パワハラ、はたまた私利私欲に、信念や生き方を曲げてゆく人々・・・。りんこはどうするのか、結論は観客に委ねられる。

ひところ、私もそうした場と縁があった。ほんとうに座のメンバーで議論し、作り上げることができたものもあったが、多くは官主導で官の描くシナリオ通りにまとめられていくものが多かった。
最後にかかわったところで、関連事業の文書にメンバーの納得のいかない文言があり、議論が白熱した。まさに今回のお芝居よろしく、役所は根回しをしながら時間をかせぎ、時間切れで押し切られてしまった。その分野で活動している市民代表は、役所の助成金や後援で活動してるせいか、まったく意見を言わない「御用市民」だったのも残念だった。最近は、会議や議事録の公開も増えたので変わってきているのだろうか。

最後の台詞は、「イベントは終わっても自分への裏切りはつづく・・・」だった。
昨日、芝居にごいっしょした女性、偶然会場で再会した女性はともに、信念を貫きながら行政の仕事もこなしてこられた。一つひとつの仕事の成果が評価されてのこと。妥協を許さなかったからこそ、勝ち得た信頼だ。

お芝居は、ブラックユーモアたっぷりで、ものすごくおもしろかった。永井愛さん、すばらしい!

2010年3月27日 (土)

かまどさん

土鍋ご飯にはまっている。
その名も「かまどさん」は、ご飯炊き用の土鍋で、「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、じゅうじゅう吹いたら火を引いて~・・・」を、火加減なしにやってのける優れもの。中蓋があるので、吹きこぼれもない。
かまどさんのご飯は、ほんとうに米粒が立って、つやつやふっくらで冷めてもおいしい。
近ごろは、“音”でおこげを作るコツも覚えた。勢いよく吹き上がっていた湯気が収まって、しばしの静寂のあと、鍋底でちいさくパチパチと小人が拍手をしたら合図。かすかに香ばしい匂いもして、うっすらおこげが出来上がる。
ちょこっと上等の新鮮卵で、たまごかけご飯をしたら、半日は上機嫌でいられるおいしさ。
炊き込みご飯も、たまらない。あ~、筍ご飯、豆ご飯がたのしみ・・・。

2010年3月25日 (木)

だからもう考えるのはやめた蓋

蓋というのも、自分の位置や役割を考えると、複雑でしょうね。
入れものに比べると、やや軽んじられているようで。
近ごろは、おしゃれに目立つ蓋なんてのも、あったりしてね。
蓋は目立っちゃいかんのだよ~と、古い蓋は言ってました。

2010年3月24日 (水)

くちびると闇のあいだがいいんだよ

また駅に早く着きすぎて、朝Macコーヒーをする。
左の方から、渋い声が聞こえてきた。出張のサラリーマンらしい二人連れだ。
「本社は**っていうし、支社は制約つけてくるし、どうなんですか・・・」「うん、それは、僕から話をするよ」。私の耳をとらえたのは、上司らしき男性の方の声だった。落ち着いた、弾力のある声だ。
若い男性が、「じゃぁ、先に行きますので、ゆっくりしててください」と、上着をはおって出た。
上司は携帯を取り出して、電話をはじめた。
「あ、俺だ。**は?そうか、よかったな・・・あぁ、あぁ・・・分かった」。どうやら自宅らしい。声はすこしゆるんで、普段着ぽくなった。
続けて、電話をかける。
「おはよう。うん・・・Macだよ。・・・また連絡するよ。うん、じゃぁね」。どうやら彼女(?)らしい。声は甘みを帯びて、粘りがあった。
演じ分けるような声は、きっと無意識なのだろう。どれもほんとうの彼なのだろう。
席を立つとき、思わず顔を見てしまった。彼は、放心したように、宙を見つめていた。いったい何を、誰を思っていたのだろう?

2010年3月23日 (火)

黄砂降る 差出人のない手紙

「差出人のない手紙」というのは、使い古されたフレーズだそうだ。
黄ばんだ古い紙に遮られたような町をみたとき、これだ!と思ったのに・・・。

2010年3月22日 (月)

ナマズ

一番好きな散歩コースの川原に出ると、ナマズを思う。
五年ほど前のこと、散歩の途中にふとのぞいた水辺に、ナマズがいた。横に開いたナマズの口元が妙だ。よく見ると、釣り針がすっぽり口にはまっている。
このままでは、餌を食べることができない。けれど私は釣の経験もなく、ナマズを掴み、針を外すなどできそうにない。
河川敷を上へ下へと走りまわり、やっと釣り人を一人見つけた。「ナマズを助けてください」と頼み、現場へ案内する。
水から引き上げられたナマズは、黒々とあきらめきったような顔をしていた。針はナマズの両方の口角に刺さり、返し針がついていて容易に外れない。おじさんは悪戦苦闘の末、ついには口角を引きちぎるようにして外した。
「助かるかな…」血を流すナマズを水に戻しながら、おじさんは呟いた。ナマズはぐったりと沈み、へしゃげたまま微動だにしなかった。
あれ以来、ナマズには会ったことがない。ナマズは助かったのだろうか?助からなくとも、せめて、あぁやっと口が自由になったとよろこんでくれただろうか?
そういえば、あのおじさんもあれきり見かけない。助けたナマズに連れられて…まさか…。

(現代川柳 ゆうゆう夢工房 「おはようエッセー」を転載)

2010年3月20日 (土)

夕暮れのさいごの波を待っている

三月の風の激しさは、思春期の嵐のようで、
ひやひやしながらも、きたね、きたねと
どこかよろこばしくもあり・・・。

最後の波は来るのでしょうか?
果たして、その波に乗れるのでしょうか?

2010年3月19日 (金)

こんなとこばあちゃんに似るサロンパス

母の叱り文句で、いちばんイヤだったのが「おばあさんに似て・・・」だった。それは、キライと言われているように感じた。
そのおばあちゃんだが、確かにだらしがなかったり、気が利かなくて、不用意な発言も多かった。
おばあちゃんは「膏薬」と言っていたが、あの匂いを嗅ぐとおばあちゃんを思い出す。似てるとこある・・・うん、ある、ある・・・。

夕べは、飲む、歌うという、ひと昔前の正しい飲む夜を過ごす。
歌うでは、お隣の人のひらいたページにある歌を歌うというルールで、ド演歌から童謡、昭和歌謡・・・果敢にチャレンジする。

「む」のページ。「ムーンライト伝説」 ♪・・・月の光に導かれ、何度もめぐり合う・・・同じ地球(くに)に生まれたの、ミラクル・ロマンス・・・なぜかリフレインしつづけている。

そんなことをして、ひとつ投句を断念した夜であった。

2010年3月18日 (木)

筆圧の弱さに泣けてくる手紙

字には、自信がない。いまだに、自分の字が書けていない気がする。自然体でないということかなぁ・・・。
やわらかくて、整列し過ぎない感じの、字が好き。

すこし前に、お会いしたことのない方に「ぜひ句集をお譲りください」と、手紙を出したら、句集に丁寧な手紙が添えられて届いた。
やさしくてふんわりとして、それでいて力を秘めた字が綴られ・・・土筆が顔を出すころの春先の土手のような手紙だった。
「むりをしたり上手にとは書いていない自分が好きです。」とあった。
句集には、水のように心に染み入る句が並んでいた。

2010年3月17日 (水)

捕まえてごらん咥えてみてごらん

これも大会の兼題「野生」の句。
電車に乗っても、つい野性味のある人はいないかと観察したけれど、なかなか遭遇しなかった。
特に男性は、総じて草食系ぽい。むしろ女性のつけ爪、つけまつげ、太いアイライン、きついコロンは、野生的に感じられた。

次から次に締め切りがくる。花粉症で、いつもに増して頭が働かない。この時期でなくてもいいことは、引き受けないようにしなければ・・・と、強く思う。去年も思っていた気がする…。

2010年3月15日 (月)

まだ胸のピクンと疼くことがある

恋で病を吹き飛ばした友人にヒントを得た、兼題「若い」の句。

高校時代の同級生との会話で昔の彼の名前が出てきたとき、胸の奥がふるえたそうだ。まだ、こころが生きていた!そう実感したという。

生きているという実感が、しあわせなドキドキでよかった・・・。強い憤りや、極限のかなしみ、そんな負の感情で生きていることを実感することもあると思う。ほんとに良かった・・・。

2010年3月14日 (日)

カフェ

朝、少し早く駅に着いたので、いつものカフェへ。
私のあとから、若い女性が入ってきた。一人用のテーブルに、コーヒーとドーナツのトレイを置き、ケータイを置く。B5サイズの手帳とペンケース、次に化粧ポーチと、スタンド式の鏡。次々に並べて、たちまちマイルームのようになる。
ゆっくりと化粧がはじまり、そこだけ、彼女の世界になる。
彼女は人目などまったく気にしていないが、よそのお家にいるようで落ち着かなかった。

2010年3月13日 (土)

なにもかも任せちいさくなってゆく

久しぶりに大きな川柳大会に出席した。
1題に1句のみ出すというのは初めて。1句と思っていなかったので、何句か作ったうちからどれを出すかで、かなり迷った。
1句入魂というのも、なかなか緊張感があっていい。

2010年3月12日 (金)

ばね指でいちめんの春摘んでいる

映画「おくりびと」の中で、山崎努が植物だらけの部屋で、白子を食べながら「生き物が生き物を食って生きてる。こいつらは別だけど」と、植物をさして言う。
花粉症でへろへろになるたびに、あれは違うと思う。植物も他の生き物を食いかねない勢いがある。

2010年3月10日 (水)

廃線をたどって月の隠れ家へ

早々とダウンをクリーニングに出してしまいました。
寒い、寒い・・・。

冬と春が綱引きをしているようなこの頃。
そろそろ、春がんばれ~!

2010年3月 8日 (月)

私の小鳥返してくれない木

神戸まで来た友人から「会えない?」とメール。朝ならということで、モーニングデート。
2年ほど、こころの病にくるしんでいた彼女が、ついに薬を手放すことができたと、うれしい報告。
特効薬は、な・な・なんと“恋”!なつかしいドキドキに、生き返った!と実感したんだとか・・・。よかった、よかった。

27年前、中ノ島公会堂の階段で「あなたより好きな人ができてしまった。ごめん・・・」と泣きながら彼女を振った彼との、ふたたびの恋・・・朝っぱらから、ドラマティックロマンスに浸かってふやけました。

2010年3月 6日 (土)

靴散らかっています春の入り口に

とても几帳面な印象の人と、いっしょに仕事をした。
その人が先にお昼をとって交替したら、テーブルの上にゴミがそのままになっていた。
3時の休憩も、お饅頭の包み紙がそのまま置いてあった。
子どもだったら、叱っているところだ。
でも、なんとなく気がラクになった。

2010年3月 5日 (金)

ここにきてふたり本気の雪あそび

スーパーで「八上さん」と呼ばれて振り向くと、去年までの行きつけていたヘアサロンの美容師さんだった。
そこは、カットがいまひとつイメージどおりに仕上がらないのだが、家から近くて居心地がいいので、かれこれ10年も通っていた。
年末に、思い切って髪を切りたくなって、気まぐれに入ったところが、安くてそこそこだったので、以来そっちに行くようになった。

明らかにヘアスタイルが変わっている。・・・まるで浮気を見つかったようで、ばつが悪い。どこがよかったのよ?若い(安い)だけじゃないの!見損なったわっ!スーパーの通路を、声なき声に追われるように、すたこらさっさとレジへ急いだのであった。

2010年3月 4日 (木)

間違えたとこまで戻る春の靴

ネットで確定申告しようと思ったら、電子証明書というのがいるという。
面倒なので、申告受付会場へ。
並んで、待って、書類が一枚足りずに、帰宅。
後日、出直すことにする。やれやれ・・・。

娘と出かける。
地下鉄の改札で、カードをピッとすると「入場記録がありません」と通せんぼされる。
窓口の駅員さんに、「すみません。入場記録が・・・」と訴えていると、「桐ちゃん、違う。切符、切符」。そうだった・・・やれやれ。
駅員さんが、「誰にも言わんといたげや~」と、言ってくれた。
駅員さん、声大きすぎです。

2010年3月 3日 (水)

見失うためにたくさん角がある

前回は、違うバス停で待っていました。
今回は、みんなからはぐれてしまいました。

こんな風に人生も思わぬ方向に向かうのでしょう。

2010年3月 2日 (火)

きゅうこんかしこりか迷う春の土

花粉症の薬を飲むと、眠くて、喉が渇く。
最近は、加えてからだの芯から冷える。
体温は、思考にも影響する。悲観的になる。
何よりビールがおいしくない。絶望的になる。

そういえば、よい塗り薬が出ているらしい。
買いに行かなくちゃ。

2010年3月 1日 (月)

-2.2kg

2月のダイエット成果は、-2.2㎏だった。
少しだけ食事を減らして、少しだけ運動量を増やして、
ゆるやかな、いいペース。
でもここからは、大変なんだろうなぁ。

疼痛をもらい澄む水濁る水

水のことを考えている。
花粉症は、ついに発症したけれど、鼻水のことではない。

水のことばかり考えていると、水に呼ばれてしまう。
春の水は、よく笑う。
呼んでおいて、笑いながら逃げる・・・。

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