« なつかしいつめたさ春は母に似て | トップページ | 靴音に脈の乱れてくるさくら »

2010年4月16日 (金)

電車で前に座った男性の足元に、砂が零れていた。細かな白い砂だった。ズボンにも靴にも砂はついていない。前の人が残した砂だろうか?
次の駅に着いて、となりの端っこの席が空くと、その人は中腰で異動した。そのとき、ズボンの裾からさらさらと砂が零れた。電車が揺れるたびに、砂が零れる。そうして間もなく、その人は眠りはじめた。
どんどん砂が零れて、洋服だけになったらどうしよう・・・。足元をはらはら見つめるうちに、私の駅に着いてしまった。・・・電車は砂を零しながら、海辺の町へとゆっくり走り出した。

« なつかしいつめたさ春は母に似て | トップページ | 靴音に脈の乱れてくるさくら »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« なつかしいつめたさ春は母に似て | トップページ | 靴音に脈の乱れてくるさくら »

無料ブログはココログ