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2010年6月17日 (木)

ぜんぶ好き

道にも迷わず、所用もさくさくかたづいて、2時間ほど時間が余ったので献血することにした。
そこの商店街の入口では、いつもプラカードを持った人が献血を呼びかけている。若い男性と若い女性と、おじさんが交替で立っているが、おじさんの呼びかけが妙に心に響くのだ。
スポーツ刈りで、がっちりした柔道一直線のようなおじさんは、やや哀願調で、手術用の輸血が足りないので、どうかお願いできませんかと、まっすぐに訴える。私はなぜかいつも目が合ってしまい、目でも念押しされる。今日は時間がありませんが、いつか必ず・・・と、毎度心の中で約束してしまう。やっと、約束を果たせる日が来た!

献血ルームで手続きをしていると、若い女性が入ってきた。献血したら倒れそうなマッチ棒ギャルは、常連のお客様(?)らしく、受付の人たちと親しげに話している。
彼女は成分献血希望だが、締め切り時間を過ぎてしまっていて、ひどく落胆していた。
「えぇ~、めっちゃ残念。とってくれたらいいのに~!」
「ほんとに献血がお好きなんですね」
「献血ていうかぁ、注射が好きなんです」
「めずらしいですね~。チクッとするのがですか?」
「チクッとするのも、注射器も、注射みるのも、もう注射ぜんぶぜんぶ好き!この前、久しぶりにできたとき、嬉しすぎて脈が122になって、落ち着いてからしてもらってん!あぁもう・・・私、ここで働きたいしぃ・・・」

・・・はぁ、えらいもん好きな人がいるんや・・・と聞きながら、献血前の血液検査を受けていたら、「あ~、ちょっと軽いですね」言われる。一瞬、性格のことかと思ったら、血液の重さだった。基準に満たなくて、献血できず・・・約束は果たせないまま、ミニクロワッサンを2ついただいて、身を縮めて帰った。

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