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2011年6月

2011年6月30日 (木)

かみさまをわすれてからの罌栗の首

外に出て川柳をすると、句会、大会などのお声をかけていただきます。たまに重なってきて、律義者の子沢山のように句を産みつづけることもございます。

今朝も、ぎりぎりで投句。
今回は、あまり馴染みのないところで、誘ってくださった方が入選のコツまでアドバイスくださいました。
「わかりやすい句な」・・・平明で深い句でございますね。これはいつも心に置いてはおります。
「句柄の大きな方がいい」・・・句柄? 「そう、愛とか地球とか平和とか」・・・ひゃ~、愛地球博!
決して入選が目標ではありません。あくまでも自分の句を読むのです。けれど私はいつもちまちました物事を詠んでおります。一度くらい句柄の大きな句=大上段に振りかぶった句を詠んでみたいと思ったのでございます。
紙に、書き散らして、書き散らして、書き散らして、ついに一句、振りかぶって投げました~!な句を、詠んだ・・・つもり・・・ハァ、ハァ・・・。
結果は、秋。問題は、バッターボックスに届くかどうか・・・。でもとりあえず、たのしゅうございました。

2011年6月28日 (火)

糠床に死者と生者の入りまじる

あまりの暑さに昼寝をする。
今日こそ締め切りの川柳を詠もうと思っていたのに・・・。
昼寝起きに、メモを見たら
「しかもその」とか「おしなべて」「ことごとく」など
それで?という言葉ばかり・・・。
まったく、起きていてもしょうがない。

2011年6月27日 (月)

苦瓜の中を突っ切る道がある

あまりの暑さに、初かき氷。
夏になると、飲んだあとほろ酔いのかき氷というたのしみが増える。・・・今年も夏痩せ知らず・・・だな。

2011年6月26日 (日)

たましいも行き交う路地や冷しあめ

あまりの暑さに、麦茶を沸かしてガラス瓶に冷す。
(昨日まで、まだ熱いお茶を飲んでいた。)
ガスで沸かし、水で冷まして冷蔵庫へ。
ペットボトルで買うのと、どちらが安いのか・・・。
いや、そういう問題じゃないな。

2011年6月25日 (土)

なぁなぁと仔猫 なぁなぁと父の掌

駅のホームから見えるペットショップのガラス戸に、黄色い張り紙。

 スコティッシュ 4/2生
 立耳 黒白 メス 血付
 特価 28,000円

4月2日生まれ・・・キョウコちゃんだ。
小学校5年生の転校先の小学校に、キョウコちゃんはいた。
教室に案内された私に、「ここあいてるから、座ったら」と最初に声をかけてくれたキョウコちゃん。学年で一番のお姉さんで、勉強もできて足も速くて学級委員長。けれど、4つ離れたお兄さんがいたせいか、妹的可愛らしさ満開・・・。まさに“高値の猫”にぴったり。
今日もまだ張り紙はあった。キョウコちゃんに、ふしあわせは似合わない。きっとやさしい腕に抱かれて、あのガラス戸を出るのだ。

2011年6月24日 (金)

朝顔の蔓なめらかな股関節

ねじまき句会 題詠「関」。
タイトル句、句としてはまとまっているが「股関節」が臭う・・・川柳臭がすると指摘をいただいた。
作句の舞台裏をのぞかれたような鋭い指摘に、股関節が固まっていた。
題の「関」、関西、関係・・・なかなか言葉もイメージも湧いてこないところに、あるときoh!「関節」があった!と思いつく。身体の関節を、上から順に動かしたり、鳴らしたりするうち、oh!「股関節」!むかしむかしバレエなんぞしていたときは180度開いた股関節であった。しなやかで、しとやかで、なめらかであった股関節よ・・・。「股関節」の川柳はみたことがない。よいではないか「股関節」・・・5文字だし。
そうして、何日か「股関節」を持ち歩く。股関節のイメージに重なるものを、半ば無意識に探している。と、朝顔のタネを見つける。朝顔は、毎年夏休みに植えて観察日記を書いた。双葉が出て、そこから蔓が日毎ゆるゆる這い上がる・・・。朝顔は、若々しい花ではない。ここは真矢みき、あきらめないで、あなたの股関節である・・・。

題詠、句会吟の落とし穴だろう。表現の出口をもっと模索しなければいけない。
しかし、「川柳臭」ってどんな臭いだろ?どうよ!という感じだから、ふりかけすぎた香水みたいな・・・いや、川柳のイメージじゃない。焼き鳥屋の換気扇・・・つい吸い寄せられていただいてしまう・・・あぁ、気をつけねば・・・。

2011年6月23日 (木)

自販機も節電 ぬるい缶ビール

かれこれ4ヶ月ほど前のこと。
おじいちゃんが、住宅エコポイントの申請書の書き方が分らないと申しました。
いっしょに説明書を見ながら、え~、これはこ~で、あ~で、こうですねと、1枚見本を記入。あとは、家族の各人に欲しいものを聞き取り調査して記入するとのこと。ところで、桐子さんはなにが欲しいかと聞かれたので、「ビール券」と即答。
忘れ果てていたら、「ビール券きたで」と連絡がありました。は~い、は~いと日照りにも負けず飛んでいきましたら、「これで1年分はあるやろ」・・・ご、ご、ごじゅうまんえん分!1年分て・・・。
この夏は、もうビールガンガン!!(新家完司様のお声をお借りしました)

2011年6月22日 (水)

川上へさはさはと這う風の舌

テレビ番組を録画して見たことがなかった。
録画は、テレビのリモコンの番組表から観たい番組を選び、録画ボタンを押すだけだと娘に習った。それは、すぐに習得できた。たぶん猿でもカラスでもできるだろう。
ところが今度は、録画したものの再生の仕方がわからない。HDDというというところに録画されたらしい。DVDプレイヤーのHDDの再生を試みるが録画した番組がない。どこに隠したんやと脅したり、さぁさぁいい子だね~となだめたりしても出してくれない。
今度は、息子に尋ねた。ほんとうに呆れたように、「あのなぁ、テレビにHDDがついてるねん。DVDプレイヤーは関係ない」だと。
へぇ~、いつの間にそんなものがついていたんだか・・・。それから、リモコンをいじりまわすこと1時間。予約リストは出てきた。が、再生ボタンがまだ分らない・・・。

2011年6月21日 (火)

こっそりと返す古びたくちびるを

神戸大丸は、雨の日に別館との連絡用の傘が用意され、自由に借りることができる。真っ黄色に、深緑で大丸の名前とロゴ、本館別館連絡用と派手に入っている。
先日、それを自宅までお借りして帰った。なかなか恥ずかしいけれど、買うのも面倒になってしまって、つい。三宮、元町駅周辺では、大丸傘をちょいちょい見かけるので、遠出する傘もあると思うのだが・・・。
昨日お返しに行くと、晴れているので傘立てがない。入口でちょろちょろしていたら、警備員のおじさんが「これはこれは、わざわざありがとうございます」と、丁重に受け取ってくださった。返す人、少ないのかな?

2011年6月20日 (月)

遠雷のようにあいされている

気に入る傘が見つからない。今年も。これまでもずっと。
いったい、いつ見つかるのだろう。

2011年6月19日 (日)

雨は降るあたしが乾かないように

乾きそうになると、ちゃんと湿らせてくれる。
あたし、そんなに乾いてるのか・・・近ごろ。

2011年6月18日 (土)

相応の覚悟に指が外れない

月に一度の仕事場の「長」より、出張交替の依頼。
検査結果が思わしくなく、入院して再検査されるとのこと。
話を聞きながら、いつの間にか両の指を組んでいた。強く、固く。

2011年6月17日 (金)

見えました むかし住んでた家からは

映画「マザーウォーター」を、やっと観た。
「いい」「つまらん」・・・評価が真っ二つなのに納得。映画を観るときの精神状態に、左右される映画だと思う。気力、体力の充実しきっている方、逆にどんと落ち込んでいる方、35歳以下の方には、おすすめしません。

なんでも川柳に結びつけるのが悪いクセだけれど、いつ読んでも立ち止まる句と、心もちや天候やら内的、外的条件の重なりである時迫ってくる句もある。前者が「桜」としたら、後者は「白爪草」とか「れんげ草」とか。どちらも、そこに心をとめるひとときは、しあわせ。心とめてもらえた句も、作者もしあわせ・・・。

そうそう「マザーウォーター」を観ると、ウィスキーが飲みたくなります。これから観る方は、ウィスキーとミックスナッツをご用意くださいね。

2011年6月16日 (木)

沈黙に溺れてしまう蟇蛙

言いすぎ
まだまだ言いすぎ

もっと沈黙に近い川柳を・・・

2011年6月15日 (水)

嘴閉じる 一斉にユリカモメ

黒ずきんを被った夏のユリカモメ
ある日、ちいさな“悪意”を咥えた一羽が舞い込み
一斉に笑い、一斉に沈黙し、ある一羽を追い詰める

巨大な一羽となり、湖へと飛び立つ日暮れ
黒く脆い生きものを、一羽は見送った

2011年6月14日 (火)

からっぽな眼とうすっぺらな首と

曇り空のようなゾウやオランウータンの眼
ぺらんとしたキリンの首、トラの腹・・・

生まれたばかりのシマウマの子だけが
まだぜんぶシマウマでいた。

2011年6月13日 (月)

飽きるほど赤い灯食べた赤い靴

さみしくなると足を締め付けながら
蛾のように灯りをもとめてさまよう
鱗粉を撒き散らし、赤い灯をむさぼり食べ
てらてらと光る鮮血の赤の
凶器のようなピンヒールになった

2011年6月12日 (日)

ほら止まるだれかの足がひっかかり

郵便やさん おはようさん
はがきが1枚落ちました 拾ってあげましょ
いちまい にまい さんまい よまい ごまい・・・

永遠はこわくて、だれかの足がひっかかる。

2011年6月11日 (土)

かさなりて無常みつめる雨蛙

ひさしぶりにカエルの夢をみた。
いぼいぼの土色をした蟇蛙である。
ぎゃっと3歩後ずさりして、
その黒く濡れた瞳に捉えられ、
まてよ・・・王子様かもしれぬ・・・と思ったのであった。

大部分はおっさん化して干上がっておるが、
この雨で地層深くに眠っておった乙女が
じわじわと滲み出てきたのであろう。

2011年6月10日 (金)

しずかにぬるく溲瓶あふるる瀬音

さみしいと思えば、さみしく
やるせないと思えば、やるせなく
きよらかと思えば、きよらかに

しずかにあふれる、ぬるくあふれる

2011年6月 9日 (木)

今はただ沖へと笛を吹くかもめ

駅で人を待っていた。背中合わせに置かれた後のベンチには、スーツを着たおじいさんがひとり座っていた。
おじいさんの隣に、中年の女性が座った。「えらい大震災やったな・・・」おじいさんが、女性に話しかける。「阪神淡路のときより大きいとは思ったが・・・原発の事故まで重なって・・・」おじいさんの地震解説に女性は相づちを打って聞いている。「この前、3万円寄付した。ここに領収証もある。金が余っててもせんやつはせん、なぁ・・・」延々とつづく。「連れが来ましたので」と、女性が立ち上がった。
少しして、若い女性が座った。「えらい大震災やったな・・・」まったく同じ話を聞かせている。女性は、さっきの女性と同じくらいのところで「友だちがきました」と立ち去った。
次の女性も同じ展開だった。おじいさんは、いつから座っていて、いつまで座っているのだろう?
私の連れはまだ来なかったが、おじいさんのさみしさに耐えきれなくなって、私も席を立った。

2011年6月 8日 (水)

手首から先は鴎になりたがる

今日は、職場の大掃除とミーティング。ミーティングの最後に今月末の私の退職が発表されると、歳の離れた妹や、娘のような同僚が泣きだして、通夜の席のようになってしまった。
何よりのサプライズプレゼント!ありがたいやら申し訳ないやら・・・。
でも、どこか晴れ晴れとすっきりした私は、海を見たいような気持ちでした。

2011年6月 7日 (火)

夏帽子失くす頭を入れたまま

夕べ、「ブログ刑事」のために起きていた方がいらっしゃいましたら、申し訳ございません。どうも、違う回の放送でしたね。

私は、超・超機械オンチなので、録画に自信がなくて、起きて待つことにしました。
夜更かしするゾ!と気合を入れすぎたためか、0時ごろに小腹が空いてくる。食べたら眠くなる・・・でも空腹では不機嫌になる・・・東北応援フェアで買った、喜多方ラーメンがあるではないか!・・・とラーメンを食べる。喜多方ラーメンおいしい!
若手芸人が円ひろしとメイドカフェに行く番組や、ホストの名前ベスト5(ちなみに1位はレン)など、あまりのどうでもよさにときどき意識が薄れそうになりながら、「ここで寝たら死ぬぞ」と自分を脅かし、ようやく「ブログ刑事」に辿りつく。
えぇ~!マル先生じゃない!!!が~~~ん!!!
念のため、来週は録画してみます。録画の練習しなきゃ!

2011年6月 4日 (土)

絹豆腐いつかの夢のまだ夢の

「一番好きな食べ物は、案外その人を表すものであることが多い・・・」と、本にあった。

ほんまかいな・・・娘にメール。「一番好きな食べ物なに?」
「いくら」・・・あぁ、なるほど。見た目と中味のギャップあり。好き嫌いは、結構分かれるかも。内に海を抱いてる感じもなきにしもあらず。

私は、「豆腐」。沈んでいても、どこか浮いている。主張していなさそうで、している?

2011年6月 3日 (金)

水のなかに声を忘れてきた魚

鮮魚コーナーに並ぶ、魚、魚、魚・・・。
きゅっと引き締まった口の魚もいるけれど、たいていは言いかけたままのような口もと。水の中では、話したり、歌ったりしていたに違いない。
鯛は、やっぱり細川俊之みたいな渋声だろうな・・・。スズキは阿部寛。金目鯛は大島優子。片口鰯は小雪・・・鮮魚コーナーでしばらくあそべました。

からっぽの引き出し 雨の音つめる

昨日は、散歩会@手塚治虫記念館。

手塚さんについて、名だたる漫画家の方々が語っていらっしゃるビデオに見入ってしまった。
赤塚不二夫さんは漫画家を志した頃に、石森章太郎さんと手塚さんのお宅を訪ねたそうだ。「そうか、君たち漫画家になりたいのか、ならば、一流の音楽を聴いて、一流の映画や芝居を観なさい」と言われ、その通りにした。ほんとうに大事なことだったとおっしゃっていた。
手塚さんご自身は、「創作を続けていると、自分の引き出しがからっぽになってしまう。その引き出しをまたいっぱいにしないといけない。それが苦しい・・・」 そんな風に語っておられた。

川柳も同じだなぁ・・・と、がさがさの引き出しをごそごそしながらの作句。

2011年6月 2日 (木)

ふりむくと雨を流れてゆく五月

緊張に満ちた五月だった。
緊張の糸の切れた五月は、みるみる遠くへ流れて行った。
流れの早そうなところに、私が置いたかもしれない。

2011年6月 1日 (水)

水ごくり つめたい芯が通される

水無月が雨に運ばれてきました。
私も、コップ一杯の清らかな芯を通して背筋を伸ばし、身の丈を計りなおしてみましょう。
おしゃれなレインブーツでも買って、じゃぶじゃぶ踏み出します。

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