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2011年12月10日 (土)

身も心も

本棚を整理して、ようやく古い本が読みやすくなった。
吉野弘詩集をひらいたら、一編の詩に引き込まれた。

  身も心も

  身体は
  心と一緒なので
  心のゆくところについてゆく。

  心が愛する人にゆくとき
  身体も 愛する人にゆく。
  身も心も。

  清い心にはげまされ
  身体が 初めての愛のしぐさに
  みちびかれたとき
  心が すべをもはや知らないのを
  身体は驚きをもってみた。

  おずおずとした ためらいを脱ぎ
  身体が強く強くなるのを
  心は仰いだ しもべのように。

  強い身体が 心をはげまし
  愛のしぐさをくりかえすとき
  心がおくれ ためらうのを
  身体は驚きをもってみた。

  心は
  身体と一緒なので
  身体のゆくところについてゆく。

  身体が 愛する人にゆくとき
  心も 愛する人にゆく。

  身も心も?

近ごろは、ほぼ毎日ジムに通っている。
スタジオでエアロやダンス系のレッスンに入るとき、男性のそばを避ける。申し訳ないが男性は、リズムに合わせられない人が多く、視界に入ると調子が狂うのだ。
今日は、後から入って来た男性が私の前に立った。案の定、手足がいっしょになったり、全部逆になったりしてはちゃめちゃだった。足が左、手が右で・・・と、あまりにも一つひとつ考えながら動いている様子。つくづく男の人は、頭で暮らしているのだなぁと思う。我が身のすべては頭が支配していると思っているんじゃないかなぁ?
身体に心がついていくこともあるって、知ってるかな?・・・と、この詩を読んでふと思った。

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