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2012年1月

2012年1月31日 (火)

見てなさい正しい舌のしまい方

夕べ、細々とつづけてきた句会を閉じた。
友人のメールに添えられてくる5・7・5がおもしろいので、一度句会もどきでもやりましょう!と近所のカフェで始まった「海月句会」。
あれから4年・・・口コミで一時は10人くらいにまでなったが、何分みんな仕事を持っているうえに、資格試験に挑戦したり、まちづくり活動をしていたり、他のお稽古事もしていたりと超多忙。抜けた、抜けなかっただけで終わる句会にしたくなかったので、合評には時間をとってきたけれど・・・マンネリだったかもしれない。
出席率も低迷してきたので、思い切ってちいさな水槽から川柳の大海に出ていただくことにした。閉じて、もっと開いたのだ。
実際、すでに暴れはじめているクラゲも・・・。某誌上大会で上位入選も果たした!(実は、海月句会ではボツになった句だった・・・そこがまた、すばらしい!)
さぁ~これからがたのしみ!なんたってクラゲ仲間は、毒も薬も持っているつわもの揃い。在来種を駆逐するかも・・・。

2012年1月29日 (日)

おひさまをうたいつづけているみかん

ミシンカタカタ かあさんどこへ行くの

ふいに鳴るどこかかなしい骨の音

老人のひっきりなしに音を出す

朝っぱらからバナナの黒い声

絡み合った声が雲になっている

くちびるを読みあっている魚と魚

なぜかしら声に移すと混じる嘘

森を抜けしばらく森の声で鳴く

ひょっとしてわたしを呼んでいたか 風

2012年1月28日 (土)

めがねの壊れる夢

夢のお告げを侮るなかれ!

今日は、昨年から選をさせていただいている、神戸新聞文芸川柳壇年間賞の表彰式でありました。
夕べに電車の時間をチェック。12:15出発から逆算し、11:00に早めのお昼を食べて、入念に仕度ということで、ご飯を10:45にセットしてやすんだ。
10:00頃から川柳をはじめたら、マジシャンが口から万国旗をするする引っ張り出すみたい言葉が出てくる。こんなことはめったにないのに、ピーピーとご飯が炊き上がり泣く泣く中断。梅ぼしとかつをと、牛肉のしぐれ煮のおにぎりを作って食べていた。
時計を見ると11:05。出発は12:15だから、まだまだ・・・・・・ん?集合時間は12:50だったよね。12:15出発って・・・ふいに現れた千手観音が、千本の手で「ないやろ!」とつっこんできた!ない!ない!ない!1時間間違えている!もう家を出ないといけない!
焦りすぎて、湯飲みとお皿を洗う。「帰ってからでええやろ!」と今度は自分で突っ込む。部屋着を脱ぎ捨ててワンピースをかぶり、化粧は基礎土台のみ手抜き突貫工事で仕上げ、とにかく家を飛び出した。
駅に着き、財布をひらいてびっくり。4千円しか入っていない。まぁ、お金はいらないはずだからなんとかなるだろ。
電車の中で化粧をする勇気はなく、一目散に会場へ。トイレで鏡を見て、心底帰りたくなる。欠陥工事で土台が粉ふきいも状態。修繕の道具もなく、各パーツに彩色を施した。最後に、荒れたくちびるにリップクリームを・・・と、これがまたない。しゃべってる途中に、ひび割れて流血するかも・・・ひとりデスマッチである。
なんとか集合時間には間に合った。小説やエッセイ、詩、短歌、俳句の選者の方々とも初顔合わせ。皆さんから名刺をいただく。そんなこともあろうかと、数日前にパソコンで名刺を作ったのだ。・・・忘れてきた。事務局の方から、こちらにご署名をと言われる。・・・ペンの1本もない。ワンピースの大きめに開いた襟ぐりから、下に着込んだヒートテックが出てくる。しかもみごとなババ色。何度押し込んでも出てくる。・・・チェックする余裕もなかった。
・・・それでも何とか終わった。流血もせずに済んだ

元町で途中下車。三宮駅へぷらぷら買い物しながら向かっていると、一人反省会をしなければ!と思い立つ。所持金2,900円。そうだ、おでんの高田屋へ行こう!再び高速神戸へ戻る。地下からの階段を上がり、お店を探すがない・・・目印のボーリング場がない・・・。駅が違う?そうだ、新開地だ。1駅だから歩いてもすぐだと思うが、方向に自信がなく再度電車に乗る。新開地で高田屋発見!5時半なのに、8割くらいお客さんが入っている。ナマ3杯飲んでおでんをたらふく食べて、2,420円。なんたって、じゃがいもやたまごは100円という安さ。
カウンターの一番隅に座っている、お勘定係のおばあさん(かなりご高齢)が素敵!テレビをながら、「うわぁ、おいしそうな漬けもんやなぁ」とか「カーネーションに夏木マリやて~」と完全に茶の間化しつつ、伝票の計算は速い!
お客さんが、みんなしあわせそうな顔で飲んでいる。真ん中の大きなおでん鍋が、皆のあれやこれやを煮詰めてくれいる。きっと私の、注意力の欠けていることの警告も。・・・おばあさんに「ごちそうさま」を言って店を出た。
短いのか長いのか分からない一日であった。

2012年1月27日 (金)

めがね

私は4つのめがねを使い分けているのですが(パソコン用・家事用・ジム用・外出用)、そのどれも左のつるが折れている夢をみた。
夢占いによると、めがねの壊れる夢は「物事の本質をしっかり見ていないのかもしれません。注意力の欠けていることへの警告です」だって。ひぃ~。
しかし、めがねが壊れて本質をしっかり見てないって、いかにもな夢診断だな。しかも、かもしれませんて
・・・弱気な占いめ。(こわさのあまり、うさんくさいと思い込みたい)

このところ母が不機嫌で、実家へ行くたびに胃のあたりが重くなる。インフルエンザにでも罹ってしばらく行かぬぞ~!と本気で念じて一夜明けたら、娘から「ちなみに私、インフルAです」メール。なんで、あんたなん!!

2012年1月26日 (木)

月の舟

月をごらんください。今宵の月を!

夜空に浮かぶ金の舟。
うつくしい舟を見上げる、
異形の魚になり、
夜の底を漂います。

2012年1月25日 (水)

白鳥の野太き声に掴まれる

現代詩作家荒川洋治氏の現代詩批判をネットで目にする。(1月24日の朝日新聞夕刊に掲載されたらしい) 氏の言葉から。

詩の世界から批判がほとんど消えた。互いに傷つきたくないから論争は避け、仲間同士で支えあっている。1970年代の終わりまで、僕は何を書いても徹底的に批判された。批判こそが元気のもとだった。

「批判」というのは、いかにも欠点ばかりあげつらうようで抵抗を感じるが・・・。川柳界も、批評を含めた作品鑑賞は、もともと弱かったのか消えたのか・・・残念ながら稀少だ。その点俳句界は、若手の批評が目覚しい。それだけ勉強しているということだろう。・・・そこからだな。

文字言語を選び、闘ってきた詩にとって朗読は自殺行為だ。朗読を意識したら詩の言語が甘くなる。すぐれた詩には文字の中に豊かな音楽性があり、それで十分。文字を通して音楽性を感じる力が弱まったから声で演じたくなる。文字言語を通して考え、味わう力を詩人が捨てたら詩に未来はない。朗読はやめて討論しよう。

引っかかったのは、この発言。実はいま、舞踏の舞台用の川柳を詠んでいる(私が読むのではない。もちろん踊りもしない)。舞踏川柳は二度目なのだが、前回は、声にすることを意識せずに詠んだものだから、実際に耳にしたとき、音韻や調べに心残りがあった。今回は、そのあたりを意識して詠もうと思っていた矢先のことで・・・。
しかし、詩はもともと文字だけで読まれてきたのか?そんなことはなかろう!うぅ~~、遠吠えにもならぬ遠唸りどまり・・・。

2012年1月24日 (火)

かあさんは猫に初雪みせている

今年に入って、飼犬のゆずが急激に老いてきている。
左の前足を引きずり、眼も白濁して、毛並みも古いぬいぐるみみたいによれよれだ。
おまけに怒りっぽくなって、すぐに噛もうとするし、「待て」もできないときがある。
けれど、このちいさなあたたかさに、いまも救われる・・・。

母は、猫を赤ちゃんのように扱う。赤ちゃん言葉で一方的に話しかける姿は、妙にさみしい。

2012年1月23日 (月)

話そうかあのこと雪になるまえに

夕方の雲はモノトーンの重なりが複雑で、空が苦悩しているようでした。

さっき実家から帰ってきたら、この時間によく会うママと保育園児の女の子の家族がエレベーターホールにいた。
「乗りませんか?」と声をかけたら、「いいです」とおっしゃる。ドアの閉まりかけたとき、「カギ忘れて家に入れないねん」というお母さんの声。この寒いのに、たいへん!あの子たちお腹も空いてるだろうに・・・。
そうだ!と、取り込んだままの洗濯物をがさっと寝室に放り込んで、とって返して「カギの届くまで、うちで待たれませんか?」と声をかけてみた。「近くのおばあちゃんが、もう来てくれるので大丈夫です」とのこと。
エレベーターで降りながら、絵本がある。ご飯はある。冷凍パスタソース、たい焼き・・・。超高速で脳が先走るだけ先走っていたので、拍子抜けしてしまった。

2012年1月21日 (土)

一杯の水のみほして芹の朝

空も街も湿って、古びたような風景になっています。
小耳にはさんだ「ジョンジョンフェスティバル」というのをユーチューブで流してみたら、アイリッシュ音楽・・・この空にこの音色・・・クウッ~!

2012年1月20日 (金)

路地裏の遠くのみえる水たまり

久しぶりの雨。路地に大きな水たまりができていた。
私の前を歩いていたおじいさん、水たまりの真ん中に立って、しばらくじ~っと足もとを覗いていた。
それから、傘をくるくる回しながら歩き出した。
キュートなおじいさんは、たぶん川柳向きだと思う。

2012年1月19日 (木)

絵本から抜け出してきたお月さま

私のネタ帳といいますか、いつも持ち歩いているメモ帳がありまして、寝るときもベッドに持って入ります。主に、句の断片やら、句になる前のもやもやしたものが書き記されております。
しばらく整理していなかったので、今日、ハラハラと見ました。句以外のものもたまに混じっています。
「ブルーチーズ」・・・岡井隆著「わが告白」の簡潔な感想。「右足ピンク左足グリーン」・・・梅田で見かけた女子のタイツ。「冬の匂い」・・・確か大根を切ったときふわっと。・・・こんな調子です。あまり役に立つものはありません。
一つだけ、まったく意味の分らない書き込み。「リュクサンブール公園」・・・こ、これは一体なんなののか???

2012年1月17日 (火)

1,17

あの日から、17年・・・。
なつかしくて、あたらしい静かな空です。
あの日遠くへいってしまった、たけちゃん。
あの日やってきた、ゆきちゃん。
・・・あの人、この人を思っています。

昨日、選を終えた句の束があります。
こころが、やわらかすぎるので、今日は見直しません。
あしたまで、そのままです。

2012年1月16日 (月)

ライトグレイ

今日はまた、雲ひとつないあかるい曇り空です。
少し前に、迷って買わなかったワンピースの色。
やっぱり買っとけばよかったなぁ・・・。

桐ちゃんは、おんなじ色しか着ないね。と言われる。
ほんとに。赤とか黄とか着たことがない。花柄も、豹柄も。
還暦になったら、着てみようかな・・・赤。
髪がまっ白になっていたら、おもしろいな・・・。
あと15年・・・おいっ!微妙にサバよむな!!

2012年1月15日 (日)

メアド

メールが届かないというお問い合わせをいただきました。
連絡が行き届かず、すみません。
旧アドレスの@のうしろを、 ae.auone-net.jp に変更ください。
よろしくお願いします。

2012年1月14日 (土)

蹲る瞳のなかの森のなか

理数系と聞いただけで遠いうえに、とても静かな方で、飲んでいる間はほとんどお話できなかった。
駅までお見送りするとき、千鳥足で酔ってはるのが分って、やっと近づけた気がした。
「月がきれいですよ」
衛星が飛ぶまで、月の裏側は見られなかったこと。月の裏側は、あばたがなくきれいだと教えてくださった。
「月は裏側を見られたくなかったでしょうね」
通りのお寺の壁を指して、人間はどんなものの裏も見ようとしないと見えないものなのだと教えてくださった。
「その見えない裏が、表ににじみ出ませんか」
それは、観念だと教えてくださった。
冬空のほんの少し欠けた月の下、かみ合っていなくても、たのしい会話だった。

2012年1月13日 (金)

ひとつまたひとつと森を使い切る

句を書き、エッセイを書く。
私の森が消えていく。

2012年1月11日 (水)

捨てられてわずかに軽くなる人形

「21グラム」という映画があった。人のたましいの重さだそうだ。たまごの半分ほどだ。
童話かなにかで、雷が鳴ったり煙を浴びた拍子に、次々と人形にたましいの宿るお話を読んだことがある。以来、家中の目鼻のあるものが、いつのまにかたましいを持っている気がして捨てるに捨てられない。
人形寺に行ったとき、お寺の方に聞いてみた。
「こちらに持ってきた人形はどうなるのですか?」
「きちんとご供養させていただきます」
「そのあとはどうなるのですか?」
「・・・・・・・・・」
聞かない方がいいらしい。きっと、たましいを抜いて成仏させてくださるのだろう。

2012年1月 9日 (月)

西宮神社十日えびす宵宮

匂いという匂いをつけて神の前

ぷにょぷにょになりたいもっと笑いたい

つなぐ手を確かめているいちご飴

ものがたりとして横たえるからだ

今年の初句会としては、スタートで大きく出遅れた感じ・・・。
最後の句は、お賽銭を貼り付けられる鮪であります。

2012年1月 7日 (土)

年始あれこれ

*初夢
嵐の相葉くんと、カフェでおしゃべりしてた。なぜ相葉君??紅白歌合戦ちらっと見たときに、相葉くんてカツゼツ悪い・・・と気になったからかな?

*おみくじ
末吉なり。「はなされし かごの小鳥のとりどりに たのしみおおき 春ののべかな」・・・なんと素敵な!

*初歌
年末に解散した「毛皮のマリーズ」。もちろん娘の流しているのを聞くともなく。解散メッセージは、おばちゃんが読んでもカッコよし。

*初笑い
娘と買い物へ。私のサイズが品切れのワンピース。「私どものブランドは大きめに作っておりますので・・・」と言われ小さいサイズを試着。どこから見てもぱっつんぱっつんなのに、「あら~、きれいですね」に苦笑。「ベルトをしていただくと、さらに・・・」と手を回した店員さんが固まる。ベルトが足りない!!「あ、あ、・・・・あ・・・ス、スミマセン」。謝られても!爆笑するしかないではないか・・・「マニュアルになかったんやな」と冷静な娘。

2012年1月 6日 (金)

手から手へみかん元気でいてください

某サイトにエッセイを、4本出さなければいけない。
年末に娘が観ていたビデオ「すべらない話」にヒントを得て、よっしゃ、これでいこう!と決めた。ウォーミングアップを兼ねて、初読書は中島らも「しりとりエッセイ」を再読。4本を書き上げ、娘に読ませたところ、「たぶん、しゃべった方がおもしろいわ」。お蔵入り。
つづいて、お正月ネタで2本書いてみた。正月ボケか、リズムも悪く散漫な文章だ。お蔵入り。
気分転換に年末に買っていた、岡井隆「わが告白」をひらく。歌人て、濃いわ~。

2012年1月 5日 (木)

さみしさに触れないように拭いている

重箱を洗い、丁寧に拭いて押入れにしまった。来年、正確には今年の暮れまで、またしずかに出番を待つ。
わずかに残った数の子と、黒豆とごまめは、間の悪い客人のように食卓に残った。

2012年1月 4日 (水)

冬の風

冬の風は凶暴だ。どうやら新しい命を身ごもっているらしい。触れようとするものを、威嚇し、噛みつき、切りつける。春までは、近づかない方がいい。遠巻きにじつと耳を澄ませば、いちばんやさしい風の声が聞こえる・・・。

  一月の風に溺れてしまう蝶

  

  うつぶせの背中一面雪原野

  

  傾けるさみしい音を出すときは

  

  冬木立抜けて傷だらけの風

  

  踊っているのか 狂っているのか

  

  風の鳴るたびに親指反ってゆく

  

  起き上がるキーンと音の立つように

  

  寒いなあたった一枚きりで 空

          

          (川柳 洋子の部屋「ゲストの椅子」)

2012年1月 3日 (火)

さみしさのかたまりとして青なまこ

年末年始は、子どもたちも夫もちっとも家にいない。
ほとんど、じいさん、ばあさんと私・・・。
からだの不調の訴え、つれあいや息子への不満、近隣の噂・・・あまり明るい話題がないせいか、気が沈みがちになってくる。
ときどき家を抜け出して、散歩。からだの空気を入れ替える。

2012年1月 2日 (月)

あざやかな悪事にも似て黒い豆

一年に一度だけ煮る黒い豆。
あなたのうつくしい髪を思いだしました。

あなたからの賀状は、
なんだか正しすぎて、くるしくなりました。

2012年1月 1日 (日)

一月一日たとえば母の白髪染め

あたらしい年に、
空の青もあらたまっています。
佳き年となりますよう・・・。

ことばを、抱きしめる
ことばを、つなぐ
ことばを、離す
ことばを・・・

ことばを、もっと
ことばを、そっと
ことばを、きっと
ことばを・・・

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