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2012年11月20日 (火)

夢のしっぽ 田村ひろ子句集

  いっせいに飛び立つ鳥を見てる鳥

  どの窓も四角で秋の風になる

  一粒の涙のなかに空と海

  迷子だと気づいた夜のヴァイオリン

  花に花夢には夢を見せる窓

  ぬげそうな靴でゆっくり登る坂

  初めてのことが何もなくて秋

  待つだけの毎日だったバナナの黄

  母もいた夢をはみだす波の音

  まぶしさに慣れればただの向こう岸

     「夢のしっぽ」 田村ひろ子句集 あざみエージェント

 
 湧き水のような句集だ。
 水も旅をしている。どこを流れているときも、あの原点に戻るのだという強い意志を持つ水だけが還ってくる。だから、湧き水はやさしく確かな声で、甘み、苦味・・・あらゆる味を含んでいる。
 山の懐で喉を潤し(あ~、生き返った)と思う。読み終えたとき、あの感覚を思い起こした。

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コメント

桐子さん
やわらかな風のようなコメントをありがとうございます。

お手紙より先に、こちらにアップしてしまって・・・
おゆるしください。

ペットボトルのおいしい水ではないんです。
湧き水です。
一句、一句へ辿りつくまでの、道程を思います。
自分が崩れてしまいそうなとき、
力になってくれる気がしています。
ほんとうにありがとうございました。

今日、医院にいけば 待合室に
あなたのご本(夢のしっぽ)があり

すぐに ボールペンをかりて
40点書き写しました

日常の風景の中に生まれてきた言葉ですね

・どの窓も四角で秋風になる
・逝ったのはアナタのなかの ワタシ

気に入りました、ありがとうございます

♪音符さま

待合室に句集とは、素敵な医院ですね。
そして、句を書き留めていただたなんて、
私までうれしくなってしまいました。
コメントくださってありがとうございます。

ひろ子さん

句集には、句集の出会いがあるんですね。

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