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2013年7月28日 (日)

猫の尾を揺らして夜を連れ戻す

友人から、村山由佳「放蕩記」は読んだ?とメール。まだですと返すと「、夏の課題図書です」と送られてきた。「桐子さんのお母さんの話を思い出しました。読んでしんどくならなかったらいいけど・・・」と、ビール券が添えられれいた。
一気に読んだ。母からの躾という名の呪縛、抑圧・・・こういう絶対君主タイプの母、めずらしくはない。虐待に近いグレイゾーンの母。兄弟のなかで、一人だけ選ばれたターゲット。その後遺症とも言える、人との関係の結び方や自己表現・・・もろもろ。もちろん、いい大人がいつまでも母のせいになどせずに、自分を育てなおすことはできる。一方で、その影響の根深さも、またよく分かる。
親子というのは、組み合わせの問題なので、同じような目にあっても、さほど傷を残さないで済むケースもある。友人、知人にも、捉われることなく自己肯定できている人はいる。この組み合わせは、「運」みたいなものだ。
最近気づいたのは、母には、まったく自覚がないということ。おそらく村山さんのお母さんも、兄弟を同じように育てたつもりではないかしら。子どもの個性に合わせて、いくらか子育てが違っただけだと。
読み終えて、しんどくもならなかったし、格別の感動もなかった。痴呆になり、これまでの人格を失いつつあるお母さんを受け入れるというのが、佐野洋子さんのパターンと同じだったからかな? 違うな。私のなかで、もういいことになったんだ。そうだ。・・・気づかせてくれて、ありがとう。

ビールをいただきながら、感想文を書いて送ろう。

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