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2013年9月 4日 (水)

散歩会@戒壇院、依水園

秋雨の奈良は、しっとり心に沁みて、吟行には不便だけれどとてもよかった。
でも、全国各地では今日も大雨や竜巻の被害が出た様子・・・皆さま、大丈夫でしょうか?

昼食のレストランの待ち時間にさらさら書いた句が抜けて、吟行中に言葉を選んで、時間をかけて書いた句がボツだった。そうか、そうだったのかと・・・今さら。


   九月の雨は鏡の裏に降っている

   去年いた人が蜻蛉になっている

   しあわせはすこしねむたい蓮の花

   神さまは明るすぎても見えません

   神さまのここにも青いポリバケツ

   なつかしいはさみしいね羽黒蜻蛉

   濡れて乾いて濡れて乾いてほとけさま

   蜘蛛の巣に蜘蛛いてすこし立ち止まる

   順番に呼ばれるカタカナで呼ばれる

   遠くへ行きそうな傘のなかの顔

   ずっと遠くの遠くの雨の降るところ


帰りは、娘と鶴橋で待ち合わせて焼肉を食べた。眼鏡屋に寄ってるとかで、駅で小一時間待たされる。あの、匂いだけでもご飯が食べられそうな匂いのなかで、ひたすら待つ。鼻先にエサを置かれ、「待て」をさせられる犬の気持ちがよくわかった。

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コメント

桐子さん
お疲れさまでした。
最近、美術館が続いていたので、書きながらちょっと違うなと
言葉の掴み方に違和感がありました。
終わってみて読み返してみると、自然との関わりもその場所での実感もあり、
何か吟行らしくなっていました。
これも行き先を変えて参加している経験ですね。
雨は書くのが難儀で嫌なものですが、この雨が掴む言葉に
何らかの影響があり、晴れた状態ではないものが含んでいると思います。
これが吟行のおもしろさだと思います。
同じ条件でないところから生まれる言葉との出会い、
これが吟行の魅力ですね。

政二さん
おつかれさまでした。
奈良の雨、よかったです。
大きな栴檀の木、玉砂利、仏像、
蓮の葉、睡蓮、藁葺き屋根、白壁・・・
それらを濡らしていたのもあるかもしれませんが、
時代を超えたところから、
この世を越えたところから届くような、
そんな雨でした。

帰りの電車のなかの、雑談のような川柳の話も
とても興味深くて、引き込まれました。
ひっくるめての、散歩会ですね。

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