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2013年10月

2013年10月31日 (木)

光が丘の空より垂るる縄梯子

朝、自転車で出たら、光も風も最高に気持ちよかった。

公園には、ホームレスのおじさんと犬が、気持ち良さそうに並んでいる。
その公園には、以前、衣装ケースで亀を飼っているおじさんもいた。
誰かをあいしたいのだなぁ・・・みんな。

11月のお知らせを二つ。どちらも、ネットです。
「川柳・洋子の部屋」には、今月から、1句からの妄想劇場を書かせていただいています。この物語はフィクションであり、登場人物その他はすべて架空のものですので、よろしくお願いいたします(笑)
「現代川柳 ゆうゆう夢工房」では、土曜日の日替わり川柳を担当させていただきます。今回はBGMをつけてみましたので、音楽とのコラボをおたのしみください。

2013年10月29日 (火)

向こうも夜で雨なのかしらヴェポラップ

ちょっと必要があって、昨日、今日と古いアルバムをあれこれ聴いている。
ジャニス・イアン・・・冷えるんですけど。家の中で、ダウンジャケット着ました。
秋の光みたいな声で、この季節に合うと言えば合うんだけど・・・。

で、ちょうど「Love is blind」の流れていたときに、FAXがジジジジ・・・と届く。
これがまた、ヴェポラップを塗り塗りしてくれるような文章で、ビェ~と泣いてしまう。
ジャニス・イアン効果絶大!

2013年10月27日 (日)

滝壷へ水骨片となりながら

昨日、センリュウトーク@名古屋。 本日、遊魔系@大阪。
今日は、石部明さんのちょうど一周忌。忌日の句会もいいけれど、のこされた句を読み合うというのがとてもよかった。やっぱり句を読み継がねば。

さて昨日の懇親宴で、近ごろは散文(調)の句が多いという話になり、今日は韻文を意識して詠んだ。何句か、同じ発想で書き直してみる。句は別人のように変る。こういう試みもおもしろい。
特選句の合評時間のなかで、句の主題が散文的にどのようにまとまっているかを、選のポイントにあげられた方がおられた。
同じ「散文」という言葉が出たので一瞬こんがらがったけれど、詠むまでと、詠むときの話ですね。

二日間を通して、選句の際にも「ことば派」はことばに、「想い派」は想いに弱い(惹かれる)のだな・・・と感じた。
私自身は、ことばも想いもどっちも手離したくないド厚かましい派のせいで、作句においてどちらもゆるくなっているのでは?とも思った。

秋の句会ラッシュも今日で一段落。今日も信号は青で、鯛焼きはおあずけ。

大福の皮も白紙もはずかしい

駅前に鯛焼きやさんができた。一匹ずつ焼くので有名なチェーン店。
薄めの皮がもちっとパリッと美味しい。ただ、焼き手がまだ慣れていないのか、お腹のところの餡がまだらにはみ出している。腹黒さが透けているようで、鯛焼きの顔つきまでワルにみえる。
レジのレディもまだ慣れてなくて、先日はお釣の額が476,000円と出て目の玉が飛び出していた。「だいじょうぶ、落ち着いてね」と言ったら「はいっ!」としきりにトレーナーらしき女性の視線を気にする。がんばれ、がんばれ。

駅ビルを出て鯛焼き看板が見えると、買おうかどうしようか・・・と毎度思う。最近は、信号に決めてもらうことにした。自宅の方へ渡る信号が青ならそのまま帰宅。鯛焼きやへ渡る信号が青なら買って帰る。
最近、ずっと自宅方面の信号が青。ダイエットの神様に「やめとき。太るで~」と言われているような気がしてならない。

2013年10月24日 (木)

海までをおもうトイレの青い水

めずらしく4時前から目が覚めて、
もうサンドイッチも食べて、朝を出迎えようと待っている。
さっき一番電車が走った。この季節は、鳥よりも電車が早いんだ・・・。

昨日は、ジムの傘立てで私の傘がなくなった。
朝から雨だったのに、傘を差さずに来た人がいたのだろうか?
他の傘を持ち帰るわけにもいかないので、ビニール傘を買って帰る。
持って行っちゃう人がいるんだなぁ・・・。傘もことばも表現も・・・。

2013年10月23日 (水)

手を握る いいえ魂だったかも

友人と、おしゃべり。
同居している83歳のお父さんの言動が、辻褄が合わなくなってきたそうだ。病院で検査したところ、アルツハイマーではないらしい。朝になると、「今日も仕事に行かんといけん。こんな80にもなってこき使われてかなわん・・・」と、全部が間違いではないけれど、基本ズレていてひと騒動らしい。
午後は、93歳の親友に会いに行くのだと言って別れた。その女性は、週末だけを介護施設で過ごし、平日は自宅でヘルパーさんの介助を得て一人暮らしをされている。ずっと介護施設にいればいいのに、と周囲は言うそうだ。
あの年齢で、すべて自分で選択し、自己決定できるのはしあわせでもあり、しんどいことだ。父の方がずっとラクかもしれない・・・と言っていた。

呆けたら本人はしあわせだとよく聞かされてきたけれど、そうだろうか?と近ごろ思う。ほんとうに幼子に戻るわけじゃない。どこか途方にくれたような表情からは、たましいの寄る辺なさのようなものを感じる。

2013年10月22日 (火)

ぜったい怖がり声が大きすぎる

カレーじゃないが、句や文章も寝かせると旨味が増す。というか、時間を置いて読み直すときに、新しい視点がひょいと表れたりする。
今日は、おととい書いた選評を読み直したら、4本のうち1本はこれまで考えもしなかったことに思い当たって、全面的に書き直した。発見を導いてくれた句に感謝。
でもカレーでも、タイカレーやインドカレーは作り立てがおいしいから、そっちの方がいい句や文章もあるんだろうな。そっちが得意な人もいるだろうし。

句会に行って驚くのは、句会場で作っている人が多いこと。昨日の句会でも、プリントしてきた句を取り出したら「作ってきてるの?」と驚かれたり、「今日の題何やった?」と聞かれた。私は、席題すら時間が足りないのに、皆さん驚異の瞬発力。

あ、でも、昨日は会場で、「怖がり」という題の選者さんを見て、ひらめいて出したのがタイトル句。言わば印象吟。マイクを通さないでほしい大音量の方(笑)。披講されたとき、呼名の声がかき消されるくらい爆笑。すかさず「桐子さん、私の声聞こえる?」って、さらに爆笑。すばらしい芸です。

2013年10月20日 (日)

覚悟とは力抜くこと沙羅の花

うちは、40戸ほどの小さな集合住宅。それでも管理組合があって、6人の役員が運営にあたるので、8年に1回ほど回ってくる。それが今年。
管理人さんは、真面目でいい人なのだけど、やや要領が悪く話が長い。私は、ジムの行き帰りなど顔を合わす機会が多いので、「ちょっといいですか?」とよく捕まる。「帽子を被った不審者をみませんでしたか?」「ゴミを挟むものを発注したいのだけど、あれの名前はなんですか?」「カラス対策ネットの使い勝手はどうですか?」・・・などなどあれこれ。
今日は総会で、新役員は総会後にある駐輪場抽選会の説明があるので、30分早めに集まるように言われていた。5分前には着いて挨拶もしたのに、抽選会になって「来てはったんですか?」と言われる。ジムに行くときはすっぴんなので、化粧をしたら分からなかったのだろうか?(笑)
要領を得ない抽選会がなんとか終了して、新役員のなかで理事長、副理事長、会計、監査を選任することになった。立候補なし。年配の方は、理事長に当たったら倒れるとか、やっぱり男性がいいとか言い立てる。私よりずっと勢いがある。
そして管理人さんは、「八上さん理事長どうですか?」「八上さんダメですか?」と、なぜかものすごく押してくる。「できることなら、やりたくないです」と、丁重にお断りする。
結局、抽選になった。だいたいこういうクジ運は最強なので、「最後に残ったのでいいです」と言ったのだが、最初に引くはめに。・・・はい、大当たり~!!!理事長です。
総会後、管理人さんに会ったら、早速、今抱えている課題とやらをわ~っとレクチャーされ、私への連絡ノートを作ると言われた・・・。

今日は、ねじまき句会だった。こんなことならねじまきに出席して、代理でクジを引いてもらえばよかった・・・。思わず、ねじまきのK子さんにメール。「みごとに理事長を引き当てました!次回から理事長と呼んでください」・・・「了解!よっ、理事長!」ワハハ・・・笑いごとちゃうし~。

2013年10月18日 (金)

徳利から徳利へ移すように言う

選評は、そんな風に書きたいと思う。
もちろん、上燗。

2013年10月17日 (木)

十月の自転車 尾びれ胸びれ

ある句会の合評で、私が点を投じなかった句について、「分からないところがあっておもしろい句はもちろんあるけれど、この句は分からなさすぎる・・・」というようなことを言った。それについて、「分からなくておもしろいと、分からなくておもしろくないの違いがよく分からない」という意見があり、そのときはうまく答えられなかった。
あれから、選の機会ごとに考えてきた。
分からなくておもしろい句には、分からないなりにヒントがある。色、音、匂い、味、かたち・・・想像をひろげる取っ掛かりみたいなものがある。思いや意味の詠まれていない句でも、句から立ち上がる景なり、空気なり、パワーなりに、何か心を揺らすものがある。そこの違いだと思う。

ただ、具象なりことばなりが、皆に共通の意味やイメージで使われていないときは、引っかかれるかどうか、読み手の感性が大きく左右する。
読み手を信頼できれば、川柳はもっとおもしろくなると思う。

2013年10月16日 (水)

胴上げをされて戸板が運ばれた

本日は、一日中選句。午前中に半分終えたところで、休憩かねて郵便局へ。
商店街に新しい「リラグゼーションサロン」がオープンしていて、オープニングキャンペーンでフェイシャル・デコルテケアが60分1,500円。店頭で釣り上げられた。施術中に、年配の女性客が入って来た模様(声で)。「風邪引いて荒れてたからちょうどええわ~。1,500円でほんまにちゃんとやってくれるの?」「何時あいてる?」「名前言うとこか?」「電話言うとこか?」「お金払とこか?」。終始前のめり(笑)

近所のお家の工事が終る。「新築そっくりさん」というリフォーム工事だった。古い日本家屋が、臙脂と白のツートンのレゴの家みたいに生まれ変わった。住んでおられるのは、音楽好きの老夫婦。いつも漏れ聞こえる、ピアノの音がちいさくなった。

2013年10月15日 (火)

肩甲骨で泣く骨格標本

大人の遠足@六甲ミーツ・アート。
六甲山頂の一帯を会場に、現代アートが多数展示されている。秋の森を歩きながら、アートやアートパフォーマンスもたのしみながら、一年ぶりの近況も語らいながらのむちむちのよき日。

青空の下で見た、骨をテーマにした森山開次のダンス「LIVE BONE」。からだにピタリと貼り付いた黒のレースのコスチューム。鍛え上げられたからだのうつくしいこと!
骨を失くして、くにゃくにゃになったからだはしばらく戸惑うが、どんどん自由になっていく。たましいの躍動につられて、取り囲むたましいも弾みだす。芝生広場の空気が、シュワ~ッと炭酸みたいに弾けた。

オルゴールミュージアムの中庭に展示された、オルゴール庵。にじり口から先に入った友人が、「神戸新聞が貼ってあるで~」と言う。「神戸新聞ブンゲイやで~」「あくびちゃん(私のこと)の川柳ある~!」。えぇ~?と入ったら、ほんとうにあった。ひろ子さんと玉江さんが特選の2日分。森の庵でオルゴールをBGMに読む自分の選評・・・。くすぐったいようなふしぎな気持ち。
新聞というのは新聞として、その日読まれるだけじゃないんだ。アート作品の一部として人目に触れたり、どこかの畳の下で眠って、何十年も後の見知らぬ人に届くかもしれない・・・。

ちいさな旅の先で、旅をしてきたことばと再会する・・・。なんて素敵なんでしょう。

2013年10月14日 (月)

ワンクリックで届くサハラ砂漠の砂

夕べのTV「情熱大陸」は、リアル脱出ゲーム仕掛け人の加藤隆生さん。街を歩きながら、消火栓の表示、ポスト・・・モノをよく観れば、たくさんのメッセージを受け取れる。どんなものからも「意味」は見出せる・・・そんなことを仰っていた。
川柳的だなぁと思った。若い人を川柳に引き込む仕掛けがいるって言われるけれど、たとえば「川柳の廃墟からの脱出、失われた下5を探せ!」、脱出ゲームとコラボして川柳を体感してもらうのもおもしろいかも。もちろん、入った先におもしろい川柳がないとダメだから、そっちをもっと頑張らないとね。

昨日の句会は、席題が2題もあって脱出ゲームなみの緊張感。一つは「すんなり」。残り5分で、ワンクリックで届く「      」まで思いつく。遠い遠いところから、貴重でちょっとコワイものが届いたらいいなぁと思ったけれど時間切れ・・・ピラミッドの石、チチカカ湖のマリモ、バチカンの免罪符・・・無難なところ(?)でサハラ砂漠の砂にしたけれど、もっとおもしろいものがあるはずだ~!

2013年10月13日 (日)

髪という影うつくしく手入れする

美容院ジプシーが続いている。
10年ほど通った美容院は、髪型をおかっぱに変えたとき、どうしても前下がりにカットしてくれなくてやめた。今はもう前下がりじゃなくていいのだけど、別れた彼氏に会いに行くようで気まずい。
アシスタントさんのシャンプーがあまりに気持ちよくて3回通ったところは、肝心のカットがあまり上手でなかった。
その次に行ったところはカットは上手なのだけど、やたらよその店のワルクチを言う人で、やっぱり3回我慢したけれどやめた。
今回行ったところは、シャンプーからカットまで一人のお兄さんがしてくれた。「ドライヤーは使わないので、そのままでまとまるようにしてください」とオーダーしたら、「それは限りなく不可能ですけど、最善は尽くします」と言ってくれた。正直な人で好感がもてた。
何より、雑誌を持ってきてくれたときに京都ガイドを選んだら、「気になるお店があったらメモにどうぞ」と紙とペンも用意してくれた。
ちょっとしたことなんだ。私たちは些細なことに一喜一憂して生きている。「ディテールに神宿る」は、誰のことばだったっけ?

2013年10月11日 (金)

ずるいずるい煙になって逃げ切った

連日老人会の文書作成である。作って持って行ったら、次の原稿を渡される。「忘年会の開催について」「ニュースポーツ大会のお知らせ」「雑巾収集の協力について」・・・。
今日もまた「明後日までにできるか?」ときた。いつもながら締め切りがタイトである。「ムリ!」と言い捨てる衝動に駆られる。
こういう仕事は、役員で分担するものじゃないか?「かまへん、かまへん。うちの嫁がしますわ」と安請け合いしているのではないか?それとも嫁と良好な関係だというアピールか?

近ごろ、納得のいく句ができないのは、おじいちゃんの下手な文章を読まされているからではないか・・・と日々被害妄想がふくらむ。

2013年10月10日 (木)

終点は「イタミ」私の棲むところ

たまたまテレビを点けたら、藤竜也の古い映画をやっていた。まだ小娘だった頃、なんてセクシィな男の人だろうとうっとり見たものだ。ゲッと驚いたのは、声。低音で甘いのだけど、ペラペラ!超薄くスライスした塩羊羹みたいで、がっくり。

住所を入力して変換すると、いつも「痛み」が先に出てくる。電車に乗って「次は終点イタミ~、イタミ~」と聞くと、「痛み~」「傷み~」と頭の中で順に変換してしまう。
伊丹市のあとに続く地名によっては、このようなパターンにも変換してしまう。傷みし梅の木(伊丹市梅ノ木)、傷みし大鹿(伊丹市大鹿)、悼みし先祖(伊丹市千僧)、痛みし子や(伊丹市昆陽)、痛みし恋のうち(伊丹市小井内)・・・。職業病の一種でありましょう。

2013年10月 8日 (火)

廃校に正しい姿勢して桜

公園のさくら、銀杏に、微かな気配・・・。
ここからは日毎、大人の恋のようにきれいになる。
もう目が離せません。

涼しさに助けられ、ゆずが少し持ち直しています。

「あなたのあまりに愛想のないメールも好きです」と、友だちからメールが届く。
そうか、私はメールも愛想がないのか・・・。思い当たるふしはあるが・・・。

2013年10月 7日 (月)

ひそやかに限界の村けむり茸

今日は、父の満82歳の誕生日。先週から、「もうすぐ82や」と盛んに自己アピールしていた。その折に、「今年は松茸が豊作で安いらしいな」としきりに言う。稲刈りも終って新米もできたことだし、これは松茸ご飯でお祝いせよということだ。
Kスーパーには中国産しか置いてなかった。商店街の八百屋さんへ行ってみる。値段の高い順に、国産、中国産、メキシコ産、アメリカ産と並ぶ。メキシコ産とアメリカ産は、なまっ白い病み上がりみたいな松茸で、かなり遠い親戚のよう。中国産は、似ているけれどどこか不安。
国産は、傘の直径が10センチと7センチくらいの2本パックで5,500円。高い・・・。しいたけに永谷園の松茸のお吸い物混ぜて炊いたらどうやろ
?と思う。でも、82歳。100までいきそうな勢いだけど、万一のことがあったら、松茸くらい食べさせてあげたらよかったと後悔するだろうな・・・と考えて買った。
ご飯が炊き上がるとき、台所に贅沢な匂いが満ちた。落ち葉のような、土のような・・・森のような・・・。今年はじめて秋を感じた。父は、よろこんで3杯も食べた。

2013年10月 6日 (日)

一昼夜煮込めば意味は外れます

今日は、元川柳大学系の句会へ。
兼題の2題が男女共選で、そのひとつの選をさせていただきました。それぞれの選者の個性が鮮明に出た選でした。参加された方々は、いろいろ感じられたことと思います。好きだと感じた方が、自分の進みたい方向の川柳だと、思っていただけたらなぁ・・・。

懇親宴では、いつものように隅っこの席で最後まで埋もれたままでした。「ちょっとくらい挨拶回りに行きよ!」と、Y子ちゃんに叱られた。私は、そういうのがほんと苦手で困ります。愛想が悪くてごめんなさい。

2013年10月 3日 (木)

チョコ包む銀紙ああ見えて本気

「急なんだけど、伊丹に行くことになったので会えますか?」と、大好きなお姉さんからメール。もちろんOK!OK!と、おじいちゃんちの夕飯を整えてダッシュ!
最近、作家で誰が好き?と尋ねたら、1番が村田喜代子で、2番目が村上春樹だという。私は、村上春樹は初期短編しか魅力を感じないと言ったら、「あら~、どこがダメなの?」と問われる。
「う~~ん、村上春樹は大事な人がよく失踪とかするでしょ。でもほら、美味しいコーヒー淹れたり、美味しいパスタ作ったりして探さないじゃないですか。あの、去るものを追わなさ過ぎるところが・・・」と言いながら、気づいた。去るものを追わなさ過ぎるのは、私。自分のヤなところを拡大されているところが、引っかかるのだな・・・。好きでない理由は、自分と正反対か酷似というのは興味深いなぁ。

彼女の長男の妻の記念日好きエピソードを聞いて、「メルヘンだね」と言ったら。「
メルヘンメルヘン、メルヘン!そうよ、メルヘンよ!。メルヘンなのよ!娘にメールするわ。メルヘンね。メルヘンよ!あ~、メルヘンだわ」と、盛大な反応がたのしかった。
それから彼女は、塀の上の猫3匹に散々話しかけて、名残惜しそうに「あなたたち、かわいいわ~」と心から誉めそやした。かわいい人と、ぎゅっと濃密なチョコみたいな夜だった。

2013年10月 2日 (水)

散歩会@天王寺動物園

動物園ということで、なるべく動物をじっくり見て詠もうと思って出かけた。それが、じっとしていると、蚊にくわれてくわれて。仕方がないので、柵のなかの駱駝みたいにうろうろ。あちこち痒くなってきて、集中力が切れる。そうか痒いことを詠めばよかったな。


  風にもつれる豹の遠吠え

  ひっそりとまつ毛の陰にいるキリン

  動物園みたいなやさしい嘘だった

  うっとりとあかるいライオンのねむり

2013年10月 1日 (火)

素直に泣くには髪が多すぎる

昨日、神戸元町「海文堂書店」が閉店した。最後に行けないな・・・と思っていたら、少し先へお通夜に参列することになって、途中下車して寄ることができた。
閉店が発表されてからというもの、週末など大賑わいだったらしい。本棚のあちこちに隙間ができていて切ない。大勢の人が写真を撮ったり、店員さんを労っていた。私もF店長とすこしお話した。いつもどおりおやじギャグを飛ばされて、泣きそうになった。
古いユリイカや詩集を買う。本を受け取り、「長い間ありがとうございました」と大きな声で言って店を出た。

電車は海沿いを揺れながら西へ。沖の赤いタンカーも西へ。膝には、海文堂の真青のビニール袋。つい今しがたのことなのに、遠い青になってゆく。
カイブンドウ・・・カイブンドウ・・・カイブンドウ以外ことばが浮かばない。私は青いビニール袋になって、運ばれていった。

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