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2014年3月

2014年3月31日 (月)

サイタ サイタ サクラガサイタ

あと一息のかたづけを残して、娘はデートに出かけた。朝から大量のゴミを捨て、クリーニングを出し、本を売り・・・もうお昼。
午後にはおじいちゃんが退院。早速、ケアマネさんが来てくれる。今日もあっという間暮れる。

知らない間に、近所の公園のさくらが咲いていた。自転車を止める。
「眉間、しわ、しわ」と、さくらに笑われる。「ねぇ、やさしくいることって難しいよね。真央ちゃんの引き際より、日朝関係より難しいよ・・・」。

2014年3月29日 (土)

押し倒すわたしの水を傾けて

「突然くるんやね。こういうことって」、おじいちゃんのことを娘が言う。突然のように見えるけど、ほら、花の咲くのも人知れず準備されてきてるでしょ。着々とここへ流れてきたんよ、きっと・・・。

老人会総会資料の最後の原稿が届く。新役員名簿・・・会長**、副会長**、会計**!?!?「あかんやろ!」、思わず声に出た。おじいちゃんの名前が入っている。まだやる気か!
「おじいちゃんの、生きがいなんじゃないの~」と、娘。そりゃそうでしょう。でも、家の中の移動をどうするか?って言ってるこの状況で・・・どうなの?悩ましいことばかり・・・。

夕べというか、今朝というか、丑三つ時は、疲れすぎて箸が転げたようなことで娘と爆笑。お腹がよじれるほど笑う。人間て逞しいなあと、つくづく思う。

2014年3月27日 (木)

なのはな

娘の引越しを甘く見ていた。彼女のかたづけは徹底的!
例えば食器でも、食器棚から今あるものを全部出して、食器棚を隅から隅まで磨き上げ、自分のものと合わせて、収納し直さなければならない。
玄関、洗面、キッチン、納戸・・・と、1日1箇所ペースで、ようやくクローゼットまでたどり着いた。入社日までにかたづくのだろうか?
日ごろの掃除が行き届いていないと、いちいち指摘されてムカツク。娘の嫁でなくてよかった。

おじいちゃんは入院で、別の病気が見つかってしまった。それでも、病室で老人会の仕事をしている。投げ出してもおかしくない状況なのに、えらいと思うので手伝っている。おばあちゃんは、私もしんどい、私も倒れる~と言い募り、こちらの方が大変。
これから、どうなるのだろ・・・?

介護保険申請に向かう途中、菜の花畑があった。菜の花の黄は、涙腺から沁みいる。

2014年3月25日 (火)

「ただいま」でなくなった家の匂い

私の母は、妹家族と同居している。
神戸で就職を希望している姪っ子(妹の娘)が、就活に来ていた。

姪っ子から見た家族、特におばあちゃん(母)と母(妹)の関係など、さらさらと深いことを話してくれて、よく見ているなあと感心した。
一卵性母娘だった母と妹がうまくいっていないのは、ようやく母親という呪縛から抜け出そうとする妹の長い長い反抗期なんじゃないか・・・とか。
意外だったのは、私たち姉妹にとってグレートマザーな母が、彼女には理想のおばあちゃんだということ。あんなに孫とじゃれ合うように遊んでくれて、おもしろいおばあちゃんはいない、おばあちゃんみたいなおばあさんになりたいと。
大好きなおばあちゃんが家庭のなかで孤立していて、大学を選ぶときも自分は家を出ないほうがいいのではないか?就職も戻った方がいいのではないか?と随分悩んだと言う。おかあさん、よかったねぇ・・・と、しみじみありがたく思った。
そして、二世帯同居で学んだことはいっぱいあるけれど、自分は絶対イヤだとも。そりゃそうだわねぇ、それも分かるよ~。

心理学専攻の彼女の卒論テーマは、「人はなぜ道を間違えるのか」。地図をぐるぐるまわす人はダメだって(私やん!)。それ、ぜったい教えてねと頼んでおいた。

2014年3月23日 (日)

まさかこの歌に泣くとは烏賊の骨

近ごろ、不意打ちをくらうことが増えた。なんでこんなもんで・・・ということで、涙腺が決壊してしまう。R子さんは、「トシですよ」と言い切った。
前触れもなく、私のなかのうすぼんやりした、それでいて確かな記憶に触れられたとき、くしゃみや咳みたいにぶほっと涙。・・・春先に多い気がする。

2014年3月22日 (土)

別の意思みたいに裏地からみつく

XPの終了が目前に迫ってきたので、買い替えに行く。
血迷って、Macを買ってしまった。もちろん、ワードとエクセルはインストールするのだけど、問題はアウトルック。アドレスを移せるのか・・・。XP終了までに使えるようになるか?

不測の事態がつづいて、ダンボールは手つかず。娘は今、おじいちゃんの老人会総会資料を作成している。畑のこと、その他、病院からの指示が次々飛んでくる。ぶんぶん振り回されて目が回っておる。

2014年3月20日 (木)

父笑う金魚ぷくぷく太らせて

おじいちゃんが入院。下宿を引き払った娘が帰宅して、ダンボールの山。そこへ、姪っ子が就活のため泊まりに来る。花粉症はピークだし、なんかもうしっちゃかめっちゃか。
そんななか、句会も休まずに参加。焦らずに、一つひとつ目の前のことをやっていこうと思う。

春のからだに、ことばになる前のものがいっぱい。

2014年3月17日 (月)

こっち側いつもじめじめしてる壁

美容院でみた雑誌に、おもしろそうな本が紹介されていた。
「女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態」。女性の会話は、相手を褒めたり、親身にになっているようで、実は自分が上とアピールしているものも多いのだとか。
タイプ別に、カウンセラー型(あなただから言ってあげるとダメ出し)、自虐型(自虐からの自慢)や、プロデューサー型、親友型、事情通型、無神経型・・・などあるらしい。
した方も、された方も心当たりがあって、おそろしいけど読んでみたい。わが振りも見直さなきゃいけないし、上手な回避方も身につけたい。

まだ「ストーカー」という言葉のなかった頃、見知らぬ男性に付きまとわれて怖い思いをしたが、誰に説明してもよく分かってもらえなかった。行いに名前が付いて、ひと言で説明できるようになるのは大きなことだ。マウンティングって、女子だけのものじゃないし。

2014年3月16日 (日)

あの笑顔さがしています波頭

駅で見た、麦焼酎「いいちこ」のポスター。
小川にかかる小さなメルヘンチックな橋。むこうは草萌る野原かな?
 
 何でもない日に
 あの人といる。 iichiko

あの人?この人じゃないの?と一瞬思って、
そうか・・・いない人なのかと思った。
(春だね・・・)と話してるんだ。いっしょにいるんだ。

いいちこのポスターのコピーは、自由律俳句みたいで好きです。

2014年3月15日 (土)

目つむった写真 屋上遊園地

「なんやあの、***(柳誌)のん」。私の顔をみるなりS先生が仰った。
***に出した作品のことだと思って動揺しながら、「ダメですか?」と聞いた。
「なんべん見てもオバケみたいな写真」。
写真か・・・とほっとしたのは一瞬。何ぼなんでもオバケって。まあ、近いものはありますが・・・。

K新聞の投句のはがきにも、「写真を撮り直されたほうがいいのではないですか?」と書かれていた。
写真に不向きな顔ってあるんでしょうか?・・・ねえ。
そんなこともあって、自分の遺影がわりの絵を購入した。眠っているような顔が似ている気がしたもので・・・画題は「女神」・・・すみません。

2014年3月13日 (木)

ここ引けワンワン

娘の話。
近所の自販機で、「カルピスマンゴー」を買おうとしてコインを入れたのに、商品が出てこない。押しても出ない。叩いても出ない。取り出し口の内側のアルミの板を引くと、その奥にもう一枚薄い板があり、それを引っ張ってみたところ・・・、ガラガラドカドカ~と「カルピスマンゴー」6本と「WANDA」(缶コーヒー)が1本出てきた!
数日後、自販機の横を通りかかったとき、試しに先の板を引っ張ってみると、「カルピスマンゴー」3本と「WANDA」1本出てきたという。

皆さま、自販機の商品が出てこなくてもあきらめないでください。
娘には、自販機の会社に連絡するよう言いました。

2014年3月12日 (水)

耳の日の壁へ交響曲「ヒロシマ」

草原句会兼題「壁」の句。賞味期限が切れかかっているので、急いで掲載。

夕べ、日付の変る寸前に別の宿題を提出。
午前中に作句しようと思っていたら、母から電話。長~~~~い!京都銀行か!(ローカルねたですみません)。仕方ないので、電車で詠むことにして、ウォーミングアップに、「五七五の形式を破り自由な韻律で詠む自由律俳句を、妄想文学の鬼才せきしろと、お笑いの鬼才ピース又吉が多数放出」という、『カキフライが無いなら来なかった』を読む。

  雨と冷蔵庫の音に挟まれ寝る

  転んだ彼女を見て少し嫌いになる

  フタを閉めない主義なのか

  ぼんやりにまみれている

  故郷までの運賃を調べる

このような自由律俳句(?)が500句以上並ぶ。読んでいるうちに、猛烈な眠気を催し爆眠
。句会場へ運ばれてしまった。
席題は「上」。できていない兼題も考え始める。ところが・・・

  刃物屋の上の結婚相談所

  その上に味噌汁がぬるい

いやいや・・・自由律川柳はいいから・・・。頼む、忘れてくれ!と脳に懇願する。
しばらく書き散らして、やっとリズムを取り戻す。ものまね脳?前世オウムか?

2014年3月11日 (火)

散歩会@天神橋筋商店街

長くて元気な商店街。創業寛永**年なんて旧いお店と、コンビニや100均、ドラッグストアが並ぶ。
昔からある刃物やさんで一番長い時間を過ごした。まっさらの刃物の鈍色。鋭利でありながら、やわらかな曲線。すいか包丁、海苔包丁、うなぎ割き包丁・・・アスリートの美にも通じる機能美に見入った。

  
  包丁は生まれながらに夕まぐれ

  出逢うまで包丁も突っ立っている

  まだ痛み知らない刃物だから微笑

  願うとき足もひとつになっている

  レコードの針とぶ君の記憶とぶ

  いらんもんほしいしあわせかもしれん

2014年3月 9日 (日)

思いのまま

ある作家のエッセイ集を読んでいたら、どこかで同じことを読んだ気がして立ち止まった。
・・・つい先日、某新聞の歌壇の秀歌だ!まさにこの5行が、歌に詠まれていた。
作者も、このエッセイを読んで同じことをされたのかもしれない。散文に限らず、芝居や映画、あらゆる表現をヒントに作品を詠むことはありなので問題はない。
ただ、あの作品の詩情の部分、そこが作家の発想であったのが少し引っかかった。

梅林は、白梅、紅梅咲きそろっていた。
「思いのまま」という梅は、まだ蕾。いかにも思いのままで、よろしいなぁ。
まだ手袋もダウンも離せないけれど、クシュンクシュンと鼻が春を告げている。

2014年3月 6日 (木)

一触即発

2月末で閉館したKスポーツクラブの会員さんが、私の通うJスポーツへごっそり移ってきた。
ジムには、スタジオで前列に固まる女性グループがいる。遅れて入って来ても、平然と定位置につく人たちである。
そこにKスポーツの同様のグループがやってきた。リーダーが最前列を確保、「**さんここ、ここ」とメンバーを並ばせる。Jグループも黙っていない、「ここは前から私のポジションなんよ」「そんなん決まってないでしょ」。派閥抗争勃発である。
エアロやズンバで、右へ左へ動き始めると、ぶつかりそうになったり、鏡にかぶってしまうたびに睨み合う。火花がバチバチ散って、スタジオが熱い。
ボードに貼り出される「お客様の声」を見たら、「ここは私のポジションだと言った人がいる。好きな場所でやりたければ、早く来るべきじゃないか」「友だちの分の場所取りをする人がいる。スタッフは注意してほしい」などなど、クレームも嵐。
どのように決着するのか、事態を見守っている。今のところ勢力は互角。

2014年3月 5日 (水)

スズメ

先日、美味しいお酒とお料理をいただく会でのこと。
宴がすすみ、コース終盤のご飯の出たところで、斜め前に座っていた女性が突然スズメ化。「おいち~(おいしい)」「大ちゅき~(大好き)」「かんちゃちてまちゅ~(感謝してます)」。ちゅん、ちゅんしちゃったのだ。
あまり見たことないタイプで少々驚いた。私の周りにはいないなぁ・・・。この前M子ちゃんは、日本酒8合+焼酎1杯飲んで、マンガみたいな千鳥足で「卓球行こ、卓球」って本気だったし、N子ちゃんは終電で眠ってしまい北の地へ運ばれ、駅で一晩明かして凍死するとこやったと言っていた。私はお酒をたくさんいただくと、運動会の幼稚園児みたいに元気に手を振って歩く。朝起きると、手の甲が青くなっていた。たぶん電柱か何かにぶつけたのだろう。人を殴ってはいない・・・と思う。
スズメちゃんは、男性に送られて帰った。私たちは、そういう恩恵に預かったことがない。

2014年3月 4日 (火)

親バカ

おとといは、娘の卒業制作展へ。
ほんとは土曜日に行く予定だったのだけど、金曜の夜の深酒で朝寝坊して最終日になった。
プレゼンを全否定されて号泣したり、深夜にカッターナイフで指をザックリいって病院に駆け込んだり、七転八倒していたので、とにかくカタチになっただけでもめでたし、めでたし。
来場者参加型の展示は思いのほか好評で、準備していた「ことばチップ」やら何やらが全く足りず、展示期間中も製作に明け暮れたらしい。

他の学科の作品を見て回っていたら、娘のスマホがふるえた。
今年創設された、生徒の投票で決まる「student prize」に選ばれたというお知らせ。思いがけず、クロージングイベントの表彰式に立ち会えることになった。
涙声になる子や、弾けまくる子の中で、超クールにコメント・・・。あの泣き虫が・・・と、こっちが柱の陰でウルウル。新人賞とった松田聖子の母状態(笑)。

おじいちゃんの米やら何やらを何度か下宿に届けたけど、いつも素っ気なく見送ってくれることもなかった。一昨日、はじめてバス停まで送ってくれた。「流れつつ美しい日がまれにある・・・新子先生の句だよ」ふいに口をついて出た。「流れつつ美しい日がまれにある・・・、流れつつ美しい日がまれにある・・・ふうん、いいね。いい句だね」・・・。見送られたバスは、やさしくやさしく揺れた。

2014年3月 2日 (日)

雪ふりつむ次郎の瞼うすくして

妻の荷物は、古めかしい鏡台一つだった。何でも母親の形見だとか。鏡を覆う錆朱の布のせいか、老女のように突っ立っていた。
 
全身を映すのには、使い勝手が良かった。使いっぱなしにすると、「布掛けとかないと、お日さまが入って火事になるんだよ~」、決まって妻が言う。真剣な口調がおかしかった。
 妻はよく鏡越しに話しかけた。
 あの日も・・・。「ね、赤ちゃんができたよ」。私と妻のしあわせなドラマを、二人で確かめるように。そして、鏡にも見せるかのように。
 
妻のつわりは重くて、かなり痩せてしまった。つわりが治まったかと思うと、次はマタニティブルー。不安ばかり口にして、些細なことにめそめそする。鏡越しに泣く妻の背に、私は隠れた。
 
ほどなく若い恋人ができて、家が遠くなった。出張と偽り彼女の部屋に泊まった夜、妻から電話。
「切迫流産で絶対安静にしなきゃいけないって。今日、帰れない?」「雪で新幹線が動かないから無理だよ。こんなときに、ごめんな」「そうだね、こっちも雪・・・。仕方ないね。気をつけて帰ってきてね」。鏡越しに雪を見ている妻が、ありありと目に浮かぶ。
 
翌朝、「赤ちゃんだめだった。ごめんね」とメールが入った。電話をしてもつながらない。

 帰宅すると、妻の姿はなかった。

 めずらしく鏡がむき出しになっている。布を掛けてやろうと、鏡を覗いた。

 眩しい!雪だ。雪が降っている・・・。パシャン!炎のような雪が鏡から噴き出した。これは、雪なのか、白い夢なのか?

2014年3月 1日 (土)

新思潮吟行@神戸北野

昨年11月の吟行の掲載誌が届いた。
異人館、教会・・・、だれかが暮らしていた家、使っていたものに宿る“気”のようなもの。祈りの場の空気など思い出す。

  目と足の数の合わないベンの家

  銃口にねむるさむいさむい手足

  聖堂のブーツの中の十の爪

句は3句、後日提出だったので、皆さんじっくり見ておられたように思う。

  うろこの家のうろこを盗む詩人たち  海地大破

  街中をしあわせにしてパン焼きたて  岩崎眞理子

  どこまでも坂の途中 秋の途中  西田雅子

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