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2014年4月

2014年4月29日 (火)

少年の一人は川を読んでいる

川柳であちらこちらへ出かける。

どこまでも連なる山々、ほんの一部分だけを見せて横たわるみずうみ、とおい時代から流れてきたような川・・・自然の豊かなところへ行くと、こんな風景とともに暮らしている人にはかなわないなぁ・・・と思う。

おじいちゃん家へ行く途中、坂を上りきったところで橋に出る。河川敷が遊歩道と花壇の、人工的な都市の川。
その川を、旅人のように眺めるときは、こころが日常をはみ出しているときだ。まあ、たいていはしんどいとき。そんなとき川は、風景から立ち上がってきてくれる。

2014年4月28日 (月)

由良川の全長を父言い遺す

伝えたいというのは、一方的なこと。

丁寧に読まれる川柳は、しあわせな川柳だと思う。

2014年4月27日 (日)

卵割るたびに近づくお月さま

昨日は、朝日中部川柳大会。
何がと言って、森中恵美子氏のド迫力が素晴らしかった。いるだけでそこが真ん中になり、しゃべると磁石のようにさらに惹き付ける。元気を振りまいて、ますますエネルギーが湧いてくる・・・温泉のような方。

さて、心に残ったこと。句会で選句において、句の新しさ、既視感のないことは、伝統であれ革新であれ評価のポイントとなると思う。
何を「新しい」と感じるかは、それまで出会ってきた川柳作品のみならず、選者自身の知識や経験…あらゆるものが動員されるので、個人差があるのだとあらためて思った。

例えば、大福もちで。
あんこにキウィが絶妙!  皮が豹柄とは驚いた。赤ちゃんのほっぺのようなもちもち感は今までにない食感。 田舎のおばあちゃんの手作りぽい素朴さがかえって新鮮…などなど、「新しさ」をきちんと伝えないといけない。
見た目は、何の変哲もない大福です。しかし、あんこから仄かに潮の香がします。海洋深層水で炊かれたようだ。…このくらい微妙な新しさにも、気づきたいと思ったことであります。

2014年4月25日 (金)

すれ違いざまにさくらと入れ替わる

近くのお寺の枝垂桜がまだ咲いている。かれこれひと月。
もう葉っぱもわんさか出てきたのに、花が残っているのだ。
バランスを失ったさまは更年期ぽくもあり、見上げては同病相憐んでおる。

2014年4月24日 (木)

冷蔵庫になって卵を抱いている

冷蔵庫は、生真面目に抱いている。
自分が冷蔵庫である事も知らずに。
卵は、抱かれている。
ほかに母を知らずに。

2014年4月22日 (火)

熱いからこんなかたちにだってほら

近所の美容院に予約を入れる。なかなかの人気店(安い)なので、美容師さんが7人くらいいる。

あか抜けないおかっぱ頭で、誰にカットしてもらっても大差ないので、特に指名はしない。しかし、Nカワさんだけは、アシンメトリーなデザインカットですか?と疑うくらい左右の髪の長さが違ったので、密かにNカワさんではありませんようにと祈る。

予約時間に着くと、待ち受けていたのはNカワであった。「今日はどうしますか?」と聞かれ、「(左右の長さを)そろえる程度で・・・」とお願いする。
この日は、「Ku+(クプラス)」という、新しい俳句雑誌を持参し読んでいた。
「なんかおしゃれな本ですね〜」
「俳句の本です」
「バイク?!」
(ブルンブルンブロロロローー、ライダーには見えんやろ!)
「いえ、俳句」
「ハイク? 歩くやつですか?」
(♫丘を越え、行こうよ〜、そらハイキングや!どんだけ外すねんNカワ)
「いえ、5・7・5の」
「はあ〜、表紙からは全く想像できません」
(俳句に興味なしか!)

それから数分後、「俳句とかって興味持っても、どこでどんな風にしたらいいかわかりませんね」と話しかけてきた。会話の糸口を考えていたらしい。
なかなか素直で鋭い感想だ。俳句にしても川柳にしても、入り口が見えないってことだ。
若い人に入ってもらおうと思ったら、なんか分からんけど、おもしろそうな入り口があったからのぞいてみた、みたいなものがいるんだな・・・。もちろん、のぞいてすぐに出て行かれるようだと終わりだ。

2014年4月21日 (月)

それは嫁ですかチラシの裏ですか

地域性や、さらには家族の意識にもよるとは思いますが、嫁とは?と問い続けてきた答えが、今のとこ「チラシの裏」でありました。

川柳を書くときは、チラシの裏がいいんですよね・・・。チラシの裏って貴重なんです。

2014年4月20日 (日)

レシートが長くて川を渡りそう

「渡りそう」…「渡れそう」…アンパンマンの電車で、考えながら寝てしまって高知に着いた。句会には「渡れそう」で出したけれど、今の気分は「渡りそう」。

「木馬創立35周年記念大会」に出席。
今回の目的は大会ともう一つ、高知の叔父、叔母を訪ねること。近ごろ、会いたい人には、会えるときに会っておくことにしている。
叔父の家から高知駅まで歩く途中、寺田寅彦記念館へ寄った。
大きな柏の木の若葉が、やわらかく雨に打たれていた。その恥ずかしげに生き生きした様と、今日のなつかしさはよく似ていた。

2014年4月15日 (火)

匂いだったか十三西口は

阪急十三駅西側、通称「しょんべん横町」の火災から1ヶ月あまり。

十三のホームに降りるたび、鼻が匂いを探してしまう。
あの豚骨とあんこを混ぜたような匂い・・・。十三そのものだった。
匂いを失う、匂いが変わるのは、こわいことだ。駅も家も人も・・・。

2014年4月12日 (土)

春の遠足

今日は恒例、大人の遠足@京都府立植物園の予定だった。

朝、Mちゃんから、「自治会の引き継ぎでちょっとミスがあって行けなくなりました。ごめんなさい」とメールが入る。
私は、すぐに「了解しました」と返信したのだけど、Tちゃんは「今日は、Mちゃんのお嬢の入学を祝う会でもあるから、もしよければ、Mちゃんの家の近くへ行くので、ランチかお茶でもしませんか?」と提案。お昼に、枚方で会えることになった。
待ち合わせの大阪駅で会うと、午前中は造幣局の通り抜けに行こう!と行き先も決めてくれていた。
なんだか、自分の柔軟性、臨機応変さのなさを感じた。
造幣局の通り抜けは初めて。八重桜の数々は、あるものは妖艶に、あるものは無邪気に、あるものはやけくそに…咲き乱れていた。
それから、枚方でランチをして、淀川河川敷を散歩。すみれ、たんぽぽ、チューリップ、ひばり、うぐいす、むくどり・・・春・春・春。
出会った頃、赤ちゃんだった子どもたちが自立をはじめ、私たちも、あったかくて眩しくて、すこし肌寒いような春・・・。

2014年4月11日 (金)

四苦Mac

XPサポートの終了で、Macに乗り換えた。家電に関しては、面食いなのだ、私。
いや、しかし・・・てんやわんやの数日でした。設定をぐずぐずしているうちに、4月。頼みの娘は社会人デビュー。帰宅が遅く、休日は冬眠したみたいに眠る。いいいよ終了目前の7日、拝み倒して接続しようとしたら、無線ルーターのパスワードを捨てていたことが判明。閉店5分前の電気店に駆け込んで、ルーター購入。シャッターから見送られたのはじめて。
でも、買い替えてよかった。ビュンビュンつながるようになった。多分、これまでのが通行量の多い片側一車線道路で、今度のは高速道路みたいなものじゃないかな?
さて、つながった!と思ったら、メールの送信はできるのに、受信ができない。・・・ひたすら娘の帰宅を待つ。
原稿を書きかけたら、微妙に使用キーやらが違う。ちっちゃい「っ」が打てないよ〜。右クリックができないよ〜。カタカナはF7ちゃうの〜。・・・ひたすら娘を待つ。
つまりつまりして文章がまとまらないので、手書きで下書きした(泣)
昨日は、あれこれ開いて遊んでいたら、変な警告が出てきて閉じることができなくなった。・・・ひたすら娘を待つ。
娘にも解決できず、とうとう「サポートセンターに電話しぃ!」と、突き放される。
朝から電話したら、アップルのサポートはとても親切だったので、これからは頼ることにする。
今日、原稿を初送信した。仕上げるのに、いつもの5倍くらい時間がかかってしまった。
でも、Macは気に入っている。添い遂げたい。

2014年4月 4日 (金)

らくだ

5年ぶりに娘のお弁当作りで、朝がスタート。
夕飯の仕度も7人分になった。
おじいちゃんは、治療のために残っていた歯を6本抜き、入れ歯が出来るまで噛めない。お粥を炊き、おかずも柔らかいもの中心。お肉の食べたい人、魚の苦手な人・・・メニューに困りスーパーをぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる天王寺動物園のらくだみたいに回る。そのうち、Kスーパーのレジ係りの間で、「らくだ」とあだ名されるんじゃないか・・・。

郵便局では、80円の記念切手を貼った封書に2円を足そうとしたおばあちゃんが、レシートのような紙を貼られて激怒していた。
「この手紙は、ずっととっといてもらう大事な手紙やのよ。だから、切手を貼りに来たのよ。そうでなかったら、コンビニで出したってよかったでしょ・・・。なんで聞かんとそんな勝手なことするのよ。こんな汚くなって台無しやわ・・・なんで聞いてくれへんかったん・・・(まだまだつづく)」
窓口の男性は平謝りだが、怒りは収まらず。おばあちゃんも、2円切手くださいと言えばよかったはずだけど、1ミリも反省してなかった。あの後、どうなったかなあ?
一生とっておいてもらう手紙か・・・。
私もたまに手紙を書くけれど、残されると恥かしいなぁ。3年で消えるインクとかあったらいいのにな。

2014年4月 3日 (木)

散歩会@京都国立近代美術館

桜は満開に近い京都へ。
美術館の企画展は、「日本のファッション、不連続の連続」。山本耀司、川久保玲のドレスに魅了される。ミナペルホネンのテキスタイルもやっぱり好き。でも、ファッションそのものを詠むのは難しかった。
お昼は、美術館のレストランのテラス席。まん前に堤の桜。川を十石舟が行き交う。今年あきらめていたお花見が叶う。Tさんが、「さくらを見てると眠くなるわね」と言う。さくらの魔性にかかって、ひんやり眠らされるのもいいかも・・・。
美術館から句会場へはタクシー。信号の変りかけた交差点を突っ切ったそのとき、ものものしい音がして白バイが横へ。信号無視だって!微妙なタイミングだったのに・・・。私たちは、そこで降ろされることになり、年配の運転手さんが、料金はいいですとおっしゃる。気の毒・・・。
終了後はカフェを求め、散歩会本番以上に散歩。たっぷり川柳の話。


  父帰るきれいに包み直されて

  脱ぎ捨てたワンピース沼になりました

  四捨五入したら赤信号である

  夕暮れてさくらの脈が速くなる

2014年4月 1日 (火)

senryu So Vol.5

版下を作ってくれる娘が忙しくて入稿が遅れて、季節はずれになった句や写真を入れ替え、ようやく印刷があがったと思ったら、内面の天地がひっくりかえっていてやり直し・・・やっとこさ出来上がりました。順次お届けしております。

今号のゲストは、内田真理子さん。うつくしく妖しい「思惑」に耽溺ください。


   少年を殺しましたかきんぽうげ  真理子

   お皿から溢れるほどの陽だまり  凛

   まっさらになるまで空は抜けてゆく  街子

   どこへでも行ける裸足のさるすべり  桐子

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