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2014年5月10日 (土)

たましいの抜けて匂いになっている

瀬戸内寂聴さんの講演会へ。

92歳になられたそうだ。
先般、森中恵美子氏は、「自分の足で棺桶に入り、内側からしずかに扉を閉めたい…」とおっしゃっていたが、寂聴さんは「自分の死の場面を口述筆記で、今、閻魔さんの前、やっぱり地獄へ行くみたい・・・と残したい」とおっしゃった。
約1時間、本には書けなかったという作家や画家との交友録を話され、「ふれあいタイム」(笑)という質疑応答の時間へ。
最初は、「物欲が止まらなくて、お金がないのに買い物をしてしまう」という女性。
「あなた、まるまるとしてしあわせそうなのに・・・」。(ぽっちゃりさん)
家族やらいろいろ聞き出し、・・・お金では買えないものがあるのよ。あなたは恵まれているわね・・・と言うと、女性は泣き出された。
つづいて、初老の男性。
「私は俳句や川柳でたびたび新聞にも載せてもらっています」(がぜん興味が湧く)
「先生も、ご著書の中には売れなかった本もおありだと思いますが・・・」
「私はね、売れなかった本は1冊もありません」
出版社の販促のプロモーション活動にも協力して、売るために努力されたとのこと。そして。
「言っときますが、俳句は売れませんよ」(バッサリ)
男性はつづけて、創作活動の悩みをぶつける。
「頭がからっぽで、5・7・5の、5すら出てこないことがあります」
「それは、才能ね」(バッサリ) そして、
世の中にはしたいことの見つからない人もいる、あなたは俳句になぐさめられているし、たまにはいい句もできるんでしょうし、それでいいじゃないですか・・・と納得させた。
終始、900名の会場を笑いに包み、おそらくほとんどの方がありがた〜い気持ちで会場を出たと思う。すごい!の一言。

会場の中之島公会堂では、ウエディングのカップルが2組も。純白のドレスが5月の陽に輝いていた。
「かわいいなぁ」「細いなぁ」「私らもあれ着た頃は、あんなもんやったで」「そやな」・・・と会話していたら、隣のおばちゃんに爆笑された。
しかし、結ばれるカップルと同じ屋根の下で、寂聴さんの「奇縁まんだら」のお話って、まさに奇縁。

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