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2014年6月

2014年6月30日 (月)

6弦が切れていきなり夜になる

「先生(主治医)から、自分を大事にしなさいと言われた…。好きなことしてきたつもりだったのに…。どうしたら自分を大事にできるのか分からない・・・」、月の下でSさんが言った。

私にも分からない…。
好きに生きることと、自分を大事にすることは少し違うし…ね。
とりあえず、今はからだを大事にしたらどうかな?からだを元気にしたら、心もついてきて、空が見えて、鳥の声も聞こえて、花の香も感じると思う。
そうしたら、自分の中に流れているものも見えてくる…そんな気がするよ。
あのときは、何も言えなかった。不用意なことを言っちゃいけないと思うと、ことばが出て来なかった。
今やっと、ぼんやり思った。今度会ったら言えるけど、もう元気になってるかもね。

2014年6月27日 (金)

頭蓋骨

「紫陽花に向く六月の頭蓋骨」を、読んでいただきました。
骨感覚を捉えていただいて、うれしい。

滝村小奈生さん

柳本々々さん

「頭蓋骨」は、その言葉だけで拒否されるリスクもあります。

注意深く使わないと、いけない言葉ですね。

あ…骨のかたちを知るって、特別な回路ができることかも…(犬を撫でながら、笑)。

指は骨辿ってゆくよへべれけに酔っぱらっても戻れる闇へ

2014年6月26日 (木)

蓮ひらく今日のこころのかたちして

私は、本を大事にする。
汚さないようにきれいな手で読むし、ページを折ったり書き込んだりもしない。

図書館の本を借りると、いろいろな本がある。
先日借りた本は、食べこぼしだろう、ざらざらしたものが貼り付いていて、1ページずつ固く絞ったタオルハンカチで拭いた。
今、読んでいる本は、読みかけのページを折るクセの人が借りたらしい。ところどころのページに折り目がついている。
私が一度読んだきりで、本棚にきゅっと押し込められている本より、こうしていろいろな手と出逢う本の方がしあわせなのかな…。

本も、わたしのかたちにひらく。

2014年6月24日 (火)

べろべろ

いつかは知ることになるんだけど、そのときでよかった。
いま、聞きたくなかったな。
聞いてしまったことを、聞かなかったことにはできないんだな、これが。
こういうときは、笑うのがいちばん。たぶん。
というわけで、こちら。
やぎ、サイコー!

2014年6月22日 (日)

紫陽花へ向く六月の頭蓋骨

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「わたし頭蓋骨に自信ないんだ」と言ったら、
「わたしも自信ない」って、Kちゃん。
…私だけじゃなかった。
でも、Kちゃんの頭蓋骨は、
きっとうつくしいと思う。
この写真の人みたいに。
紫陽花が咲くと、気になる頭蓋骨。

2014年6月18日 (水)

夕暮れを逆撫でている平井堅

カラスのヒナをはじめて見た。まっ黒の綿のかたまりのようで、目もつぶら。思わず自転車を降りて、「カラス?かわいい〜」と声をかけた。
その途端、「ぎゅわーー!!ぐわぁー!」ものすごい声。となりの道路標識の上に、親カラスだろう。今にも飛びかかってきそうで、退散した。
攫って育ててみたいと一瞬思った。親カラスを見るまでの一瞬。

おじいちゃんちで、ラジオを聞きながら炊事をする。
夕暮れ時と、声の関係についてあれこれ思う。もちろん、メロディも大きく作用するのだが、溶け合いそうでダメなのは平井堅であった。

2014年6月15日 (日)

整然と並ぶ銃弾になって

ねじまき句会だった。

今回から、雑詠は事前に選句一覧が流れて、選をしてのぞむことになった。一長一短はあると思うが、より深い意見交換ができたと思う。特に、入選にできなかった理由が分かりやすかった。
それにしても、これがベストではない…と迷って出した言葉は、必ず指摘される。あ〜、やっぱりそこ突くのね、イテテテテと痛気持ちいい。

タイトル句は、題詠「然」に出さなかった句。自分で言うのもなんだが、仕立てに既視感があって、ビシッと定型にまとめたかったのだけど、時間切れだった。
選をしていると、自分が選において何を重視しているかもよく見える。私は、以前より定型を重んじている。散文調の句を目にすることが増えたからかもしれない。

帰りの電車で、梅田から見覚えのある男性が乗ってきた。どこで会う人なのか思い出せない。…どこかのお店の人だ。笑顔で説明する人だ。「…これで間違いないですか?」と言う。そこまで思い出せるのに、分からない。気持ち悪い。
説明するのだから、電気店?…違う。薬屋?…違う。手には職業が現れやすいので、手を見る。フツーの手だ。何となく、食べ物関係ではなさそう。どこかに胼胝とか、爪に汚れなどないか見る…(探偵か!)。手がかりなし。気持ち悪い。
降りる駅が迫って来た。電車の窓に映った男性をもう一度見た。!!!チケット屋さん!ガラス越しに見て、やっとお店にいる姿が分かった。あ〜、すっきりした。

2014年6月12日 (木)

もう何もこわくないからはしゃげない

99+1 海文堂生誕100年まつりへ。ほんとなら、今年100周年を迎えるはずだったから、99+1。

海文堂書店がなくなってから、めっきり本を買わない。図書館のヘビーユーザーになった。最終日に福岡店長は、「町の本屋で本を買ってください。」と挨拶された。応援しないとな・・・とは思うものの、私の欲しい本はたいていなくて、あ〜海文堂なら絶対あったはず…と思うことが度重なって足が向かなくなった。
まつりの後は、たいてい寂しいものだけど、海文堂まつりは違った。
海文堂をあいした大勢の人が、息を吹き込んでのプラス1。もしやこのままゴースト書店として生き延びる・・・? おもしろそう…ゴーストでもゾンビでも(笑)、もうこわいもんなしやから何でもできそう。

2014年6月10日 (火)

死後という時間シーツに白いしわ

「M田が危篤や…」、夫は東京へすっ飛んだ。

かつて花園への出場を果たしたチームメイトが、ベットを囲み円陣を組む。北は北海道、南(?)はマダガスカルから56時間かけて駆けつけたという。
彼らの友情は、愛とは次元が違う。
ホモソーシャルな関係とホモセクシャルな関係は、重なりあっているようで別ものだ。男の友情は、強固で揺るぎない。一人ひとりが、友情という大屋根を支える柱。地震のときには、石の上を歩くと言われている法隆寺の柱みたいなもの。支えつつ、屋根の重さで立っている。
女の友情もあるが、こちらは1対1であることが多い。「親友」ってやつ。男の友情に比べて同性愛に近い分、壊れることもままある。

2014年6月 8日 (日)

かなしみはうすく広げているシーツ

わすれた頃に届く手紙は、もういない人がつないでくれた人から。

わすれた頃に、ゆっくりお返事する。

封筒が手から手へ運ばれる。どこかで、白い手も手伝って。

2014年6月 7日 (土)

ここからじゃ届かないから投げている

句の鑑賞を書き上げて、引いた句を確認したら・・・違った!

「持つ」ではなくて、「待つ」だった。
「持つ」の読みが難しくて、3日ばかり考えた。無理に読むことはできるけれど、それでは誠実でないので、いつか別の読みに出逢え、新しいチャンネルを開いてくれる句だと思う・・・そんな風に書いた。
「待つ」でも、もちろん好きな句。というか、魅力のある句。
先に確認しろって話だけど、やっぱり眼鏡を買いに行かなきゃ。

2014年6月 5日 (木)

散歩会@奈良町

散歩会は、18年前に奈良町の吟行からスタートしたそうだ。作句へのアプローチを変えることで何かあたらしいものを掴もうとした、その原点を忘れずに…というような作二郎先生のお話。
はい!と張り切る。「変えよう」という思いが強すぎて、句がぎくしゃくしてしまった。
こういう実験も、ありだろう。その日、何を掴むか、掴み損ねるかが散歩会だと思う。

…一日置いて、抜けた句を見たら、いつもの私の句じゃないか!(笑)

    雨雲をふたつまぶたに持ち上げる

    氷ぜんざいたらたりたるたれとけた

    プロペラが灰色の空かきまぜる

    六月の鹿六月をたいらに運ぶ

2014年6月 3日 (火)

水中に揺らすと顔が浮いてくる

山間のダム湖へと、車を走らせた。
念のため遊歩道を一周。私の他に、誰もいないのを確かめる。
トランクには、捨てたいものが積んである。
思っていた以上に水が少ないけれど、まあ何とかなるだろう…。車に戻ろうとしたそのときだった。
「あれが、小学校の屋根…」 。飛び上がるほど驚いた。麦わら帽子を目深にかぶったおじいさんが、立っている。
「小学校以外は、家は、沈む前にみな焼いた」  
そうだった。ここには小さな村が沈められている。水面に突き出た、焼け焦げた木材は家々であったらしい。
「おじいさんの家も、ここににあったんですか?」 。もう一度振り向いたが、帽子の下の顔がどうしても見えない。
「ああ…あのまん中へんにな…」 。水の中にいるような仕草で、おじいさんはゆっくり遠くを指差した。  
結局この日は、捨てるのをあきらめた。
それから十日ばかり、降ったり止んだりの天気が続いた。  
今日のダム湖はたっぷり水を湛え、村のことなどすっかり忘れたかのように、空を映している。
湖をボートでゆっくり進む。この辺に沈めてあげよう…。  
水が揺れて、ボートも揺れる。沈んでゆく、その先で目が合った。  
おじいさん…。あのおじいさんが、麦わら帽子の下で、ゆらゆらと笑っていた。

2014年6月 2日 (月)

螢を見つめ たましひ遠出する

草むらの遠くまで、蛍火。

つめたい火に、夜の芯が溶かされてゆく。

2014年6月 1日 (日)

花菖蒲 雨に便乗してはしゃぐ

蓮をいただいて、ベランダで育てている。
朝、水をやるのだけど、蓮の葉の撥水加工(?)がすばらしい。水を弾く、弾く。水滴がくるんくるん転がる。その美しいことと言ったら、もう、熊谷守一になりそう(笑)
明日は、もう少し大きな鉢に移そうと思う。金魚も飼おうかな?

久しぶりの、「交差点」句会。

言い訳になるけれど、やっぱり急ごしらえの句は難あり。ボツ句はもちろん、抜けた句も今さら推敲・・・。

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