« 白線のこっちとむこう | トップページ | ローソクを吹き消すように呼んでいる »

2014年8月 6日 (水)

散歩会@京都市美術館「バルテュス展」

NHK日曜美術館では官能的な少女が描かれているように見えたが、実際の絵からエロティシズムは感じられなかった。川柳の眼で見ているのもあると思うが、構図のためと思われるからだの不自然さも含め、バルテュスの追求する少女の美しさのみがそこにあった。妻である節子さんをモデルにした絵は、鉢巻きであったり、ずるずるの腰紐だったり、言いようのない違和感が残る。バルテュスの捉えた「和」のイメージとのズレだろうか?
印象的だったのは、絵の中の赤い色の分量とトーン。視線をうまく誘導し、生々しくなりすぎず、それでいて体温や熱情を感じさせる絶妙の配分だった。

   描きかけの駅であなたを待っている

   濡れている金魚は夜の水の中

   らんちうになる真上から見下ろされ

« 白線のこっちとむこう | トップページ | ローソクを吹き消すように呼んでいる »

コメント

桐子さん
お疲れさまでした。
「美術手帖」の5月号がバルテュスの特集になっていましたので
それを図書館で借りて前日に眺めましたが、
はじまってみると何の参考にもなりませんでした(笑)
絵としては人物の描かれていない「窓」や「樹のある大きな風景」などに
意外と想像を巡らすものがありましたが、やはりそれはメインの作品が
あってのことだと思います。作者を想像しながらの風景ですから。
それにしても話題いっぱいの画家ですね。

政二さん
おつかれさまでした。
美術館は、いつもながらついつい作品を観てしまって終わります。

私は、風景画の方も、作品名は忘れましたが
抑えた色調の中に、川だけがすうっと水色に流れていたり、
挿し色のような色遣いに、一枚の絵の中での音楽性を感じました。

描きかけの絵、絞り出した絵の具…アトリエから作品へ入って行く展示。
ぽんと作品の前に立つのとでは、違う気がしました。よかったです。


コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 白線のこっちとむこう | トップページ | ローソクを吹き消すように呼んでいる »

無料ブログはココログ