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2014年9月27日 (土)

川柳と老い

甲南大学「カフェ・タナトロジー」(専門家と市民がいっしょに死生観について学び合う場)で、「川柳と老い」のテーマでワークショップをさせていただきました。

ワークの資料に、老いの詠まれた句を集めてみたら…これがなかなかおもしろくて、女性が老いを自然に受け止めポジティブなのに対し、男性はやや心細かったです。
そんななか、小野多加延さんが、とてもしなやかに老いていらっしゃった。

 とうがらし 

 おぼろ月人に隠れて跳ねてみる

 魔法瓶ほどよく熱い孤独かな

 ためらうな回転ドアに映る老い

 真っ白な下着に替えて老い新た

 正直に笑える頃に歯が欠ける

 食べ物の旨い季節に人が死ぬ

 思い出の駅の出口を間違える

 ポケットから去年の飴がポロリ出る

 メガネ屋が電話をくれる誕生日

 間違って乗った電車が川を超す

 今吊った棚が傾くああ夫婦

 住む町に羊羹屋あり老いていく

      (小野多加延句集より)

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