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2014年10月

2014年10月31日 (金)

宴会つづき

夕べは、送別会。
終盤、「妻が愛していると言ってくれない」「妻が手をつないでくれない」…嘆く愛妻家の団塊A氏。「15歳年下の恋人は最初恥ずかしがっていたけど、今は言ってくれる」「15歳年下の恋人は、街なかでもハグしてくれる」…のろけるバツ1団塊のB氏の応酬で盛り上がる。B氏が必ず「15歳年下の」と頭につけるのがおかしかった。
女将から、「大変申し訳ございませんが、そろそろ…」と声がかかり、わさわさお開きに。送別される私からの挨拶はカットされた(笑)
今夜は女子会。明日の健康診断の予約をキャンセルし、万全の備えである。

2014年10月30日 (木)

senryu So 終刊号

  終バスの二十七時で会いましょう   柳本々々

  十二月入れ換わろうとする軋み   石川街子

  手に取ってみたら神様のみみたぶ   妹尾 凛

   一本のみじかい紐になる真昼   八上桐子

版下を作ってくれいた娘が、ハードな社会人生活となり、今号で一旦終了させていただくこととなりました。
さいごのゲストにお迎えしたのは、注目の柳本々々さん。柳本さんのおかげで、新しいおしまいになっています。
受け取った方が負担にならない(軽、薄、無料)のが、Soのいちばんよかったところでしょうか。句は我が子。また、たのしい旅をさせてやりたいと思います。

2014年10月28日 (火)

ほのぼのとみかんのひかりほどわらう

このブログで、父、母と書いているのは、たいてい夫の父母のこと。義父、義母…「義」をつけるのには、何となく抵抗があった。義理の関係ってことを、いちいち確認するのがイヤだったのかな? 実の親子の気持ちでいるとかでは決してなくて、間違いなく夫の両親なのだけど…。

今、BSでやっているドラマ、「昨夜のカレー、明日のパン」では、夫を亡くしたテツコが義父と二人暮らしを続けていて、「ギフさん」と呼んでいる。木皿泉の原作を読んだときから、いいなあ〜と思った。カタカナにすること、声に出すことで、「オカン」「オヤジ」に近い呼称になっている。義理が含む、しがらみも距離感も取っ払って、あたらしい関係性が生まれている。こういう柔軟さ、憧れるな〜。

2014年10月26日 (日)

キリンの首ゆるむお昼をまわるころ

本日、無事に管理組合総会を終了。まだ、引き継ぎは残っているけれど、理事長職から解放された。今月は、行政の仕事も任期満了を迎え、肩の荷が下りた感。

「思い出してみよう。自分が詩を書き始めたとき、そこは草木一本生えていない無人の荒野であっただろうか。どんなお手本も刺激も、追いかけるべき足跡もなしに、真空の孤独のうちに我々は最初の一行をしたためたのだろうか。答えは否。絶対的な否である。むしろその反対に、我々はみな模倣に模倣を重ねて、一歩ずつ、時には途方もない回り道をしながら、自分の詩へ近づいていった。あたかも赤ん坊が、意味も分からぬままに周囲の大人たちの言葉を物真似することによって、言語を習得してゆくように。だがそのように習得した言語にしたところで、それが自分の言葉であるとは言えないのである。なぜなら、言語は万人のものであり、だからこそ人から人へ思いを伝えることもできるのだから。もしも本当に言語が自分のものであったなら、それは誰にも理解されず、従って言語として機能できないだろう」  (群像11月号 「偽詩人抄伝」四元康祐)

2014年10月23日 (木)

銀紙剝ぐ いもうとの雨になる

新思潮研修句会は、37名参加。事前に3句投句、5句選で、当日は集計結果をもとに高得点句から合評した。

私が秀句にいただいたのは、
  めくらぶどうひとつぶずつのぎゃーていぎゃーてい    むさし
川柳として完成度の高い句がたくさんある中で、とにかく揺さぶられ、最後まで掴んで離してくれなかった句だ。宮沢賢治の「めくらぶどうと虹」と、般若心経が浮かんでは溶け合う。あるかないか、見えるか見えないか・・・そんなこともいい、心にこだわるものをなくしたい…という、祈りのようなものを感じた。
私しか選ばないかも?と思ったら、なんのなんの最高点だった。やっぱり、祈りのような、おまじないのような力を発している句なのだ。
選ばなかった方の意見としては、やはり「めくら」という言葉への違和感、「ぎゃーていぎゃーてい」の既視感など。それは、出るだろうなとは思った。
秀句作品には、他の人からは疑問や、反感の出るケースもままある。誰からも支持される、最大公約数的な句ではないことが多いから。選には覚悟がいるといつも思う。
タイトルは、私の句。この句も、「銀紙を剥ぐ」と「を」はいらないのか、一字あけは必要か、いもうとはひらがな表記で情緒的に書かれているなど、たくさん意見をいただけた。
句会を通して、多様な川柳観と出逢えたことがよかった。川柳は自由だと、あらためて思った。

2014年10月22日 (水)

もつれた足ほどき頁になった夏

名古屋の父が心配してくれているので、久々更新します(笑)
18日〜21日は、新思潮研修句会に初参加で青森へ。昨日は、つづきの会で京都。濃厚な数日間を過ごして、さすがに今日はへなへな。また、少しずつアップしたいと思います。

句は、つづきの会、題詠「頁」。

2014年10月15日 (水)

息を…

「死」について書きかけて、逝く、亡くなる、旅立つ、他界…どれもしっくりこなくて筆が止まっていた。

洗濯物を干していたら、「息をひきとる」がすとんと落ちて来た。あ・・・ひきとる、のだ。息を。そうだ、その人の息を、生を、ひきとるのだ。
やっと手紙を書き終え、息をつく。

2014年10月14日 (火)

ひげ根

眼科の待合室。真向かいには、小さなおばあさん。おばあさんの首の小豆大のほくろから、3センチほどの白髪が生えている。まるでタネから伸びたひげ根のようだ。おばあさんは、ガムか何か噛み続けている。おばあさんの口の動きに合わせて、ひげ根が小刻みに動く。少しずつ伸びていくようで、そこにばかり目がいく。

はっと目が合った。おばあさんは、目の具合を話し始める。それから、住まいのこと、息子夫婦のこと、亡くなったお連れ合いのこと、氷川きよしのことなど、つるつる話す。ひげ根はますます揺れる。

おばあさんは先に診察に呼ばれ、戻って来たらメガネの話を始めた。ほどなく会計に呼ばれる。レジが、パッ、パッ、パ、パ、パッと鳴った。聞き覚えのある音・・・あれだ!「他人の関係」の最初の音。金井克子さん、今は一青窈の。おばあさんが、首を左右に90度ひねったときの、ひげ根を思う。きゅうと伸びそうだ。「やっと終わったわ〜、お先」と、おばあさんは帰って行く。ひげ根もくるんとお辞儀をした。

2014年10月13日 (月)

嵐の昼に

嵐にも負けず、福山のRちゃんは神戸にやってきた。嵐の前の嵐…。
お昼に待ち合わせたら、「今から5時間はしゃべるから、帰れんで〜」と小躍りしていた。目当ての洋食屋さんは、台風で臨時休業。先日別の友人と行ったばかりのスペイン料理店へ。ワインを飲みながら、自動小銃のような近況報告に泣き笑った。

彼女は高校3年の担任で、春頃から同居するお父さんの痴呆もすすみ、介護と仕事の両立にメンタル面からドクターストップがかかる。担任を外して欲しいと校長に申し出た翌日、お父さんは心肺停止の状態になり、何度か山を越えて三日後に亡くなった。
彼女のお姉さんも、なかなか個性的な人とは聞いていたけれど、危篤の父のところに駆けつけるや、「父さん、元気?」と叫んだそうだ。「元気なわけないじゃろ!」と親族一同呆れたが、22しかなかった心拍数が60に上がり、ふたたび自発呼吸をはじめたという。
翌日は、「父さん、心配で逝けんのじゃな。うちの夫婦仲が心配なんじゃろ。ムリ、ムリ。父さんごめん、ムリじゃ」「父さん、K(お姉さんの一人息子)のことも心配なんじゃろ。あれもムリじゃけ」…と、荒療治(?)で父の心拍数を上げ続ける。
そして三日目、「父さん、もうええで。目の前に花畠が見えるじゃろ、そこ渡ってみい」と父を送り出したそうだ。
文字に起こすと誤解を招くかもしれないけれど、親子の情愛が胸に迫って、しあわせな臨終だと感じた。笑って泣いて、松竹新喜劇のようなひとときだった。

彼女は、父が答えをくれたと、担任を続けている。今のところ、E判定が9戦9勝…そろそろ黒星ついてくれないとこわいと笑いながら、嵐に向かって帰って行った。

2014年10月10日 (金)

今日のわんこ

おじいちゃんちの台所で窓を開いたら、トカゲがボトッと落ちてきた。「ひゃ〜」と叫んで飛び退いた。
と、すっかり耳も遠くなり、寝たり起きたりのゆず(老犬)が、よっこらしょっとどっこいしょと起き上がる。息を漏らすように小さく唸りながら、よぼよぼやってきた。私を守りにきたのだ。「ゆず、大丈夫だよ。ありがとう、大丈夫だよ」と言うと、その場にへたり込んで、また眠りはじめた。なんて、健気な。

その、ゆずに、狂犬病の注射が済んでいませんよと役所から通知が届いた。もう散歩にも出られないほど弱っていますと電話したら、「医師の証明書を提出してください」と実に事務的な音声案内のような対応だった。

2014年10月 9日 (木)

月食

河の向こうから
夜が橋を渡って
やって来るよ
月は町の真上に腰を下ろして
まるで家具のように
じっと
動かないでいるよ
    (「トロイの月」 原マスミ)

もう7、8年前かな? 京都へ、原マスミを聴きに行った。あのとき、チケットをとってくれたTさん、Aさんと、夕べばったり出会った。
「桐子さん、今夜、月食ですよ」。Aさんが言うと、「桐子さん、今日は月を食べる日ですよ」に聞こえる。もう、食べ終えたかのような口ぶりである。
ベランダから、しばらく月を見た。月を肴に、ビールを飲んだ。

2014年10月 6日 (月)

シマウマの縞滲むまですれ違う

お香を焚いている。今夜の香りは「水と緑」。
たまごに似たかたちの香炉は、ゆうらゆうら出てくる煙の仕草がやさしい。小さな人が中にいて、その小さなくちびるから吐き出しているような煙。
私はタバコを吸わないので、行き詰まったときや、散漫なときや、穏やかでないとき、頼れるものの一つ。視覚と嗅覚から、私もくる〜んとたまごになる。にんげんって案外かんたんなとこもあるのだ。

朝から灰色の空を見て、こんな空いっしょに見たなあと思い出した人。どうしてるかな?と思ってたら、来週神戸に行きますってメール。ふしぎ。

2014年10月 5日 (日)

俳句≒川柳?

朝、何気なくひらいたサイトに引かれていた俳句に衝撃を受けた。
少し前に特選に選んだ川柳と、上5を除いた7・5が表記は違うものの同じ。すぐに句を検索にかけると、私の知らなかった俳人の、その方の代表句として出て来た。
上5には、題が詠み込まれていて、それが働いているのがせめてもの救い。選評にもそのことは書いている。けれど知っていれば、いただかなかった。平明な言葉で書かれた、ありがちな事がらだけれど、おいそれとは見つけられるものではないと思うから。
先日、句会のあとで、剽窃、類想の話が出たときに、ふっと浮かんだ句のように思って出した句が、まるまる人の句で事務局から指摘を受けた…というような話が出た。好きなイメージやフレーズが記憶に残ってしまう、そういう失敗もあるだろう。
私の不勉強で、嫌な思いをさせてしまったのかもしれない…。
それで思い出したのだが、以前某紙の俳壇で、私の知っている川柳とおしまいの3文字だけが違う句が特選で掲載されていたことがあった。人様の川柳を俳壇に出して入選していたとか、超有名な川柳を俳句コンテストに出して受賞された方もあったと聞く。俳句と川柳にまたがる剽窃、類想問題…どちらのジャンルでもいいものはいいのだなあ…。川柳と俳句の重なり合う領域が広がってきているのだろうか?
川柳でしか評価されない句があるとすれば、それが川柳性? それって、どの句になるのだろう?

2014年10月 3日 (金)

立ち上がる熊にんげんの背中して

Ts3g0117_3 近ごろネットでは、川柳の読みが少しずつひろがってきている。とてもよろこばしい。

ねじまき句会の「熊」の句も、あちらから、こちらから、ひかりを当てていただいた。
















●柳本々々さんの「あとがき全集。」

http://yagimotomotomoto.blog.fc2.com/blog-entry-355.html

「すっくと立った背中なんかも人間よりもにんげんらしい」。…まさに私の考えたこと。そして、震災後の文学における「クマ」の表象の増加について、「人間」と「にんげん」のはざまに揺らぐ表象としての「クマ」論への展開が実に鮮やか!

●瀧村小奈生さんの「そらいろの空」
http://www.bstgakuin.com/blog.php

選句一覧が流れてきたとき、私の1句だけが浮いていた。一人だけ時代遅れのファッションで出てしまった同窓会…そんな気分だった。そんな作者の気持ちまで察したかのような鑑賞。大人だって、素直にうれしい。「にんげん」のひらがな選択も、何もかもお見通しでおそれいりました。

2014年10月 2日 (木)

すっぽりとわたしの消えている視界

娘と飲んだ。私の好きな昭和な居酒屋へ連れて行ったら、「いいやん!」と上機嫌。私がナマを頼むと、「私は、瓶ビールください。あと、ずりポンとえいヒレ」って、おっさんか!
それから、JR車内での出来事を語りはじめる。帰宅ラッシュの車内で、30代前半の女性が、ラムレーズンの匂いを振りまいて、お菓子をむさぼるように食べ始めたかと思うと、やおら缶ビールを取り出して飲んだのだとか。「その缶ビールが淡麗グリーンラベルやねん。糖質は気にするんかい!」って、なに突っ込んでるねん!
そして今朝ゴミを集めにいったら、彼女の枕元に「女の絶望」(伊藤比呂美著)が。今からかい!

2014年10月 1日 (水)

散歩会@白沙村荘 橋本関雪記念館

散歩会ではじまった十月。

秋の庭には、秋の花々と秋の水。秋空にゆる〜くとんびが輪を描く。竹林には、何やらたのしげな石仏さまたち。目を離したすきに、場所を入れ替わる遊びをしてそうな。急に振り返ってみたけれど、上手に静止していた。ついつい、句なんてもうどっちでもいいや!という気分に。

関雪さんのやわらかな線は、ちいさくおおきく、よわくつよく流れ、音楽だった。

  遅れたバスは雀のお宿へ着いた

  石仏わらう頭に蠅をとまらせて

  父の声する鯉の口から逃げる

  おとうとに病を告げる葉鶏頭

  薬箪笥の右から二つめには雲

  秋明菊ゆうべの母の微熱かな

  母はゆうべねむれたろうか花梨の実

  足裏を水の流れている ふたり

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