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2014年12月 9日 (火)

ぶら〜り明石 その1

ATM(チーム名がないので、ニックネームの頭文字で今名づけた)大人の遠足。過去には、茶摘みや香道、写経などコスプレ、体験シリーズなどたのしんだが、最近はもっぱら、ぶらり歩きシリーズ(円弘志か!)。今回は、明石をぶら〜り、2万歩でした。

濃い一日は、待ち合わせ場所に着く前からはじまった…。

贈り物に立ち寄った花屋さんでは、おばちゃん。シクラメンの鉢植えを選びながら、「嫁に、贈るねん」。「それは、よろこばれますね」と返したら、もう止まらない。「シクラメンの花言葉ってなに?」「えぇっ?調べましょか?」「え〜、遠慮、内気、はにかみ…」「内気ちゃうけどな…まあええか」。さらに…。去年までは胡蝶蘭なんかを贈っていたが、今年は予算削減した。来月は、孫の発表会にまた花束を贈る。友人は、嫁から花をもらって、現金か商品券にしてほしいと言った。年寄りは、花より下着とかの方がうれしい。などなど…立て板に水どころか、春の滝のようにどどーっと。押し流されそうになる。

新開地駅では、おじさん。乗り換え電車を待っていたら、「どこまで行くの?」に「明石です」と答えてしまった。帽子にすき間のないほどバッチをつけている以外は、こざっぱりしたフツーのおじさん。60代後半か。「山陽の券売ったら8万円もらえる、8万円ちょっとした小遣いやろ」。私が怪しんでいると思ったのか、「ほれ、これこれ」と白い封筒から取り出したのは、株主優待券の送付状。「8万円もらったらな、エッチしに行くねん」。(意味わかりませんけど)「ほんでな記念にな、色紙書いてもらうんねん。記念に」(もっと意味わかりません)おじさん、リュックからうれしそうに色紙を取り出した。直径4センチくらいの子どもみたいな字で、「あんパンとブ/ドウありがと/う。おいしかっ/たよ。/2014.12.7/ミ●●ン」最後の4文字は、カタカナの名前。ニックネーム?
あとで考えたら、何のための記念で、記念色紙を後でどうするのか?インタビューしてもよかったかな?と思ったが、その時は完全に引いてしまった。
電車がやっと来た。おじさんとは、別の車両に乗り込み、海側を見る席に座る。
曇り空を映した海は、どろんとした灰色。不敵な視線のような光を放つ。
ふいに、おじさんが明石で降りてきたらどうしよう…と不安になる。株主優待券の封筒には、一万円札数枚が入っていた。そして、色紙はもう一枚新しいものを持っていた。
いやいや、絶対1万パーセントないよ、ないけど、…そうだ、「あなたにこんなこと言ったら軽蔑されるかもしれないけど、私、行きずりの人としちゃった」と、Aちゃんが泣いたことあった…。軽蔑なんてしないよ、それはリストカットみたいなものじゃない…「私がもっと力になれたらよかった…ごめん」と私も泣いた…。灰色の海を記憶が流れる。
いやいや、ないよ、ないけど、色紙に1句書いたりしたらどうしよう…と思う。あんぱんの句はないな…あんぱん…あんぱん…いや、詠まなくていいから。
明石に着いた。気分は旅のおわりのようだった。

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