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2015年1月14日 (水)

散歩する水には映らない人と

おかじょうき川柳社の杉野十佐一賞が発表になった。大賞は、

 死ぬときはびわこになると思います  本多洋子

たっぷりの水へ還ってゆくのだなあ…。たっぷりの水を「びわこ」とされることで、自然へ還るイメージが強まっている。さらに作者は「びわこになる」と言っている。からだから解き放たれた、たましいの大きさ、深さをおもう。私もそのときまで、この句を唱えていようと思う。

タイトルは私の句。水際の想いということで、洋子さんの句と通じるところがあるようにも思う。驚いたことに、賞品のホタテをいただけることになりました 。ありがとうございます。ホタテの配達日を見て、真っ先に「おじいちゃんの入院に間に合う」と思った。このところ暴走老人化した父には、ほとほと手を焼いているのに…なんでしょうねぇ。

さて、昨年議論の巻き起こった短歌研究新人賞受賞作の虚構問題。意見は出尽くしたかと思われたが、京都大学の東郷雄二さんが虚構と作品の表現強度というあたらしい視点で書かれていました。問題の経緯も、とても分かりやすくまとめられています。

http://lapin.ic.h.kyoto-u.ac.jp/tanka/tanka/kanran157.html

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コメント

桐子さん
「ほたて」よかったですね。

「十佐一」なのでお間違いなく。

「水には映らない人」
作者名がわかってから
もしかしたらあの人のことかもと
思いました。

政二さん
ありがとうございました!
評もうれしかったです。

十佐一賞は、実験的な句も多くて、
選はおもしろくて、むずかしいでしょうね…。
選者の皆さまからの、問題提起も含め
毎年、年頭に川柳を考えるテーマをいただきます。
散文調、ほんとうに増えていると感じます。
また、お話しできたらと思います。

ブログに掲載 有難うございました。
お互いにホタテが貰えそうで楽しみですね。

私の作品、れいこさんの鑑賞も 桐子さんの鑑賞も 繊細に
しんみりと読んで頂いて とても嬉しく思います。
有難うございました。

また 思いついたら 私の部屋にも訪問をお待ちしています。

洋子さま

あらためて、おめでとうございます!
読んだ瞬間、「やられた!」と思いました。
おまじない的忘れられなさも感じます。
いろいろな意味で「力」を秘めている句ですね。

ホタテに合わせて、日本酒を3本ばかり注文しました。
こんなことにだけ気が走る…。
それにしても、十佐一賞…毎年関西勢強し!ですね。
ホタテへの執念?(笑)

桐子さん
十佐一賞ホタテ圏の入賞おめでとうございます。本田洋子さんの大賞作品は
私もさすがだなと思いました。
それにしてもお二人の作品はセットで姉妹編のような感じを持ちました。
水にまつわる辺り等。私は全くダメでホタテの尻尾もなく冷水をやけ飲みです。(笑)

それはそうと短歌の虚構問題の紹介ありがとうございます。分かり易くまとめられており熟読しました。
川柳でも同じ問題があり、こんな熱い議論ができればいいですね。

マルさん
ありがとうございます!

虚構問題、川柳ではなかったかと思っていましたが、
3.11後に、被災者でない方が読まれた
家や車を津波に攫われたというような句に
確か不快感を示された方がありましたね?

川柳の場合、句会後の雑談みたいなところで話題になっても
公式に発言したり、意見交換することがないですもんね。
評をし合わない句会中心の土壌にあるので、慣れないのでしょうか?
とりあえず、来るべき日に備えて(笑)、情報共有だけはしておきたいと思います。

虚構、おおいにアリなのに、なんか引っかかる…
この「なんか」は重要で、見過ごせないと思うのです。

例えば青森の柳人は、死ぬときは十和田湖になろう、という句は作れないと思うのです。十和田湖にも岩木山にもなろうと書かれた川柳を知らないし、自分の中にもありませんでした。何と対峙して何を川柳にしてるのか、ということで興味深く読みました。

与生さん、こんばんは。

興味深いご指摘をありがとうございます!

こちら関西の柳人は、割に何にでもなります。
それと、関係あるかどうか分かりませんが、関西のお笑いには
『たとえ突っ込み』というのがあります。
たとえば、今日の句会の二次会でも、
熱燗のお銚子がリレーされるとき、女性はすいすい渡すのに
男性が「熱っ!熱っ!」と一旦テーブルに置いたりして、
「男の人は、ほんま手の皮薄い…しょうもない傷にも弱いし、熱にも弱いし…」
『ビニールか!!』…と、突っ込まれるわけです。
自分で自分に、突っ込んだりもします。
文化的土壌に根ざした風土性もあるかもしれませんね。
私も意識して、おかじょうき読んでみます。

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