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2015年2月

2015年2月28日 (土)

キッチンに使うかもしれないことば

昨日はウエディングドレスの写真を、今日は白無垢とドレスの写真を見せていただいた。やっぱりねえ、しあわせな人をみるのはいいなあ。

原稿の書き出し2行を変に気に入ってしまって、無理やりつないで2枚書き上げたけれど、う〜〜〜ん。書き直すかな。
川柳でも、使いたい!ということばでは、たいてい失敗する。自分のものになっていないから、使いこなせないんだろうな。

2015年2月26日 (木)

ことばのちから

おかじょうき「十佐一賞」に出した句

 散歩する水には映らない人と 

選者、德永政二さんの読みもうれしかったけれど、柳本々々さんも川柳スープレックスで、「恋する語り手」という素敵な読みを展開してくださっている。

「感動したことを詠むのではない。自分の書いた言葉が、発端の思い以上の何かを現し得たとき、そのことに感動するのだ」…俳人、三橋敏雄のことばを思い出した。
私から私以上のものは出てこないけれど、ことばの力と、さらに読み手の力で、一句は私を越えて広がる。これだ!川柳のおもしろさは。

さて、30年前、あまり考えもなしに大家族の嫁となってしまった私は、鬱々とした日々を過ごしていた。当時の私を支えてくれたのは、夫ではなく田辺聖子さん(笑)縋るように読んだ(爆)そんな中おそらくエッセイ集だったと思うが、伊丹市(田辺聖子さんも在住)には、ぜひとも川柳文学館を作ってほしい。そして、伊丹から女性の川柳作家が誕生してほしいと書かれていた。自分の住む町のことなので印象に残ったが、川柳にはまったく引かれなかった。それから20年後、川柳と出逢う。あの日のことばが、小さなタネのように私のなかに埋もれていたのかもしれないと思う。

「川柳木馬」2014春、夏合併号には、広瀬ちえみさんが「ヒーローを待とう」という文章を寄せられていた。川柳の歴史のなかで、ジャンルの沈んだ折に登場してきたヒーローたちを取り上げ、「もう一度くらいヒーローに会ってみたいのだ」と締めくくられている。柳本々々さんは、ヒーローのような気がする。 …ここにも、ことばの力を感じるのだ。

2015年2月25日 (水)

血縁の四人ぬくいと言うている

来月は祖母の十七回忌。
近ごろ、親戚の法事に呼ばれることがめっきり少なくなった。ごく近い身内だけで努められているのか、三回忌くらいまでしかされないのか?呼ばれないのに呼んでご迷惑じゃないかしら?と、誰に案内するか?からして悩む。それでなくても参列者には、法事に集まる家数分のお供えをいただくしきたりがあって、とんでもなく負担をおかけする。
そして自宅開催。家に仕出しをとって会食するので、まるで旅館の宴会係。約1名、毎度長っ尻の客人に手も焼く。やれお酒、お茶だ吸い物だ…と走り回りながら、お供えの品と菓子、くだものを分けて、お持ち帰りセットを作る。そのうちに、食べ残した料理を持ち帰りたいとか、息子の迎えを呼んでほしいとか、千手観音の手を借りたい状態。座ってるだけでもしんどい父母は戦力外。もう、どこか外でひらいてもらえないかと思う。
友人のパートナーのオーストラリア人は、亡くなった人のために集うとはなんとすばらしい!!と、法事を絶賛したそうだ。そうか…確かにすばらしいかもしれない。要は、やり方。昔の形式通りやろうとするから大変。大事なのは気持ちなんだから、もう少しカジュアルにシンプルにやってもいいんじゃないかな…と思うけれど、父母には通じまい。

某結社の柳誌が届く。毎年、春にされていた大会の案内がない。どうされたのだろ?
近ごろ、大会が減ってきたように思う。誌上大会にシフトするところも少なくない。
以前、ある方と話した時も、会員の減少と高齢化で大会運営はもう限界…とおっしゃっていた。
そもそも大会の一番の目的は何だろう?法事じゃないけれど、するかしないかの二択ではなくて、大事なものを残す新しい方法もあるかも…。

2015年2月20日 (金)

止まらない咳へ切手を舐めてみる

花粉症はじまりました

「冷麺はじめました」風に書いてみた。
春がぐっと近づいた感じ!

2015年2月19日 (木)

常温に戻すと細い肩だった

一枚の葉にとらわれては木は見えん。
一本の樹にとらわれては森は見えん。
どこにも心を留めず、見るともなく全体を見る。
それがどうやら「見る」ということだ。 (バガボンド 沢庵)

バガボンド37巻、とっくに読んでしまったのだけど…。
登場人物の男性は脇役も含め、一人ひとりの生い立ち、人生が丁寧に書かれているのに、女性のそれは薄い。スラムダンクの晴子ちゃんもだったけど、武蔵が心を寄せるおつうさんも、アウトサイダーを無条件に受け止める聖母のような存在。ほわわんとした美人で、しかもセクシー。これは井上雄彦さんの好みなのか、「モーニング」連載だし、やっぱり世の男性の理想?しかも、母になると最強(笑)

2015年2月18日 (水)

さりげなく君の傷んでゆくレタス

娘に東京行きを誘われて、おのぼりさん旅へ。それぞれの行きたいところを、ゆるっと巡ってきた。

・目黒寄生虫館 
人の体内から採取(?)されたサナダムシが圧巻。マス寿司の幼虫が、わずか3ヶ月で8.8mに!そういえばサナダムシダイエットっというのがあったが、これをお腹に飼うのか…としばし考える。
展示はかなりマニアックで、決して分かりやすくない。5歳くらいの男の子連れのラブリーなママが、高い声で解説(?)する。「おさかなさんの目に虫がついちゃったんだって〜。手がないから、取れないからかわいそうだね〜」。かたつむりの寄生虫を見て、「みて〜、こわいね〜。ママとケンちゃんも、こんなことになったらどうしよう〜」…「ママはかたつむりじゃないからだいじょうぶだよ」。子どもの方が冷静である。

・斉藤と佐藤と恋と俳句の夜
ねじまき句会を欠席したので、短詩系の何かないかと探したら、あった!佐藤文香さんのレンアイ句集「君に目があり見開かれ」の出版を記念した斉藤斎藤さんとのトークイベント。
恋愛をテーマに「君」を入れるというお題の句会もあり、提出したのがタイトル句。私は川柳に「君」を使ったことがない。しかも恋愛って…。難易度高すぎ(笑)ちなみに、もう1句出したくは、「君の名をしたためている指の骨」。レタスの句は、佐藤文香さんの並選に選んでいただけ、うれしかった。斉藤さんからは、「会場に作者がいたら悪いけど、この人はソフトドSだと思う」のコメント。「あたしにお仕置きされたいのかい!」ピシッ!…違う、違います!やっぱり「さりげなく」が、まずかったな。
佐藤さんが、「短歌はタオル、俳句はハンカチ。短歌の方が水分量が多い」とおっしゃっていた。確かに、短歌がいちばん湿っぽい。文芸全般に水分量が減ってきているように感じるのは、私がドライ指向なのか?

・某ジュエリーカレッジ卒業制作展
専門学校の卒展というのも大いにあると思うが、テーマに「痛み」と「感謝」が多い。草木などの自然素材を用いて、経年劣化を付加価値とする傾向も顕著だった。
一番うつくしいと感じたのは、機械式時計。精巧な造形と動きは、触れてはいけない生き物のようで、息を詰めて見入った。繊細で壊れやすいのに、どこか頼もしい…ふしぎな魅力。

・浅草
浅草寺で、今年初おみくじを引く。こちらのおみくじはセルフサービス。自分で籤を引いて、番号の抽き出しからいただくシステム。引いた籤が、「十三」なのか「三十」なのか分からないまま、十三番をいただく。「半吉」ながら、これより悪い凶があるのか?というくらい、すべてに差し障りがあるとのおことばを頂戴する。
もうビールでも飲もうと、「神谷バー」へ。出た、臨時休業!自慢じゃないが、うちの娘の臨時休業呼び込みパワーは並外れている。これまでも、改装はざら、年に一度の大掃除や、従業員旅行から、店主の急病まで、とにかく数々のシャッターを下ろさせてきた。もう半ばお約束のようになっていて、落胆しないばかりか「さすがやな」と感心する。
張り紙を見ているうちにも、次々人がやってくる。「あ〜〜 休み〜〜〜」(ごめん)「休みだって……」(ほんまごめんな)。シャッターの前で、ちいさく謝りつづけたのであった。

2015年2月17日 (火)

歩いては戻れないほど遠ざかる

  歩いたことないリカちゃんのふくらはぎ

こんな句を読んだことがあった。
悪気はなかった。まぶしいほどきれいで、憧れだった。
リカちゃんは、私から離れていった。
そこここの出逢いから、リカちゃんは新しいリカちゃんを発見しているらしい。
いつかもう一度、出会い直そうね…リカちゃん。

2015年2月15日 (日)

モスリンの手ざわり 切手のうさぎ

ゆず(老犬)は、粗相が多くなったので小屋も段ボールに。古着を敷いてやり、どんどん捨てて取り替える。おばあちゃんの古い抽き出しからは、ガーゼやネルの寝間着が出てきた。今夜は、小さなおばあちゃんの小さな寝間着に包まれて眠る。…おばあちゃん、犬は大嫌いだったけど(笑)

2015年2月13日 (金)

非常口のみどりの人が消えている

一昨日の草原句会、「幻」の句。
なかはられいこさんの句、「非常口の緑の人と森へゆく」へのオマージュ。そして、この句は披講され、みどりの人の都市伝説は生まれた。

その夜帰宅すると、ほんとうにみどりのひとが消えていた!

2015年2月12日 (木)

時実新子を読み合う会

必要があって古い句集をひらいたときに、以前チェックを入れた句とはまったく違う句に立ち止まることはよくある。自身の内面や、川柳観の変化が感じられておもしろい。もちろんそれは作者への発見でもあって、句集はいつもあたらしいと思う。

というわけで、妹尾凛さんと「時実新子を読み合う会」をひらきます。何ぶんざっくりした二人が初めてすることなどで、間違いなく行き届きませんが、ご都合あえばお運びください。詳細は、凛さんがアップしてくれたので↓こちらをご覧ください。
私たちのユニット名は、「月兎」。月のうさぎ…セーラームーンじゃなくて、Getであります。いっしょに何か起こしましょう。

2015年2月 8日 (日)

沈黙

AさんとBさんの間にトラブルが起きたとき、
「Bさんは黙っていたから信じようと思った」と言った人がいた。
今朝一本のメールを受け取って、その言葉を思い出した。
私も沈黙を信じよう。

2015年2月 7日 (土)

夢また夢

漢字のテストで、(ムコ)養子の婿という字が思い出せない夢で目覚める。起きてすぐ、手のひらに指で書く。自信がなくて辞書をひらく。あってた、ふぅ。

ほっとして二度寝する。また夢を見る。一人で息絶え朽ち果てる途中、足音を聞く。あ、誰だろ?娘かな?…この姿は、かなり驚く。いっそ白骨化した方が見好いだろう…と見つからないことを祈っておった。ほぇ〜。

そういえば娘から、「桐ちゃん、『ほぇ〜』ってよく言う。ホエー豚みたい」と言われた。なんで豚なんよ。ホエー豚のホエーは鳴き声じゃないし。

2015年2月 6日 (金)

ホームにて

駅のホームの女性専用車両乗り場でのこと。私は先頭に立っていた。電車に乗り込もうとしたとき、横からリュックを背負った若い女性がすっと入ってきた。
と、後からリュックをぐいーっと引っ張る手。女性が振り向くと、リュックを離した手の人差し指で自分を指しながら、「わたし、先に並んでましたよね」と、低くしずかな声。もたいまさこをふくよかな観音にしたようなおばさんだった。
学生らしき女の子は、「あ、すみません」と素直に引き下がった。叱るでもなく、抗議するでもなく、有無を言わせぬ迫力があった。そうそう、TVドラマ「すいか」、バー泥舟のママもたいまさこの決め台詞「もう、帰ってちょうだい」、あれにそっくり!
あの女の子は、どう感じたのかな?ああいうとき、うまい注意の仕方ってあるのかな?

2015年2月 5日 (木)

散歩会@嵐山界隈

電車に乗ってすぐ、携帯電話を忘れたことに気づく。散歩会のあと、娘と待ち合わせて父の病院へ行く約束。娘が予定通り来れなかったら、どうしよう…と気がかり。
桂駅で、嵐山線に乗り換え。いっしょに降りた人たちについて、向かいのホームの電車に乗る。京極?西院?…ん?大宮!間違っとる!もう一度、桂に戻ってやり直し。
嵐山集合に15分遅刻。今は〜もう立春…だれもいない駅〜。皆の衆いずこへ?こんな日に携帯がない。合流できなかったら散策して帰ろうと、とりあえず渡月橋へ。
何やら書きながら歩いている人を発見!吟行スケジュールを確認したものの、気持ちは大きく出遅れている。
携帯がないと時間も分からず終始おろおろしたまま、いつもと違う書き方になった。

  小鳥来る京都府右京警察署

  橋のまん中で私が流れだす

  はだけちゃいました 山茶花なんだもん

  カックンと折れるともうひとつの空

  モラハラとかメンヘラとか手ごねハンバーグ

  はじめてのことば発するように梅

  新品の鉄の匂いのする二月

2015年2月 3日 (火)

なんでもないようなことが…

今日は、父の代理で土地の境界確認。
線一本引く。ただそれだけで、向こうとこっちになって、遠くなる。

父のいない食卓。母がよくしゃべって、いつになくほがらか。
父がいると父がしゃべりっぱなしで、おまけに母の一挙一動にあれこれ口を出す。「蓋あけっぱなし」「醤油かけすぎ」「こぼした」「なんで残す」…指摘に対して母が「知ってる」「わかってる」「いちいちうるさい」などと返して、「知ってたらなんで閉めへんねん」「何回もおなじこと言わすな」「おまえは素直じゃない」…「もう、うるさい!」「私ばっかり見て、やらしいな!」と喧嘩に発展。母は、ふてくされ、しかめっ面でご飯を食べることが多い。
これって、もしかして、モラハラ?ま、うちのジョージ&美佳は、熟年の夫婦漫才みたいなものだけど。

2015年2月 2日 (月)

病院

父の付き添い。ピンクのカーテンのなか、父の尿パックの前のパイプ椅子に座る。尿と薬品と体臭の混ざったにおいに浸される。

持って行った本は、「悪事」小池昌代。平凡なくらしに潜む、悪。小石に躓くように、人生が狂ってゆく。
ときどき父が「何時や?」と聞く。点滴の雫がゆっくり時間を刻む。
さいごの短編は、みずうみの話。……どぼりん、とぽりん、ぽちゃり、ぴちゃ、ぽとん。舟は周囲に水音をたてながら、女を乗せ、ひたひたと夜のなかを進んでいった。
尿パックに、父の観念が溜まってゆく。父も小舟に乗ったまま、夜に浮かんでいる。

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