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2015年2月18日 (水)

さりげなく君の傷んでゆくレタス

娘に東京行きを誘われて、おのぼりさん旅へ。それぞれの行きたいところを、ゆるっと巡ってきた。

・目黒寄生虫館 
人の体内から採取(?)されたサナダムシが圧巻。マス寿司の幼虫が、わずか3ヶ月で8.8mに!そういえばサナダムシダイエットっというのがあったが、これをお腹に飼うのか…としばし考える。
展示はかなりマニアックで、決して分かりやすくない。5歳くらいの男の子連れのラブリーなママが、高い声で解説(?)する。「おさかなさんの目に虫がついちゃったんだって〜。手がないから、取れないからかわいそうだね〜」。かたつむりの寄生虫を見て、「みて〜、こわいね〜。ママとケンちゃんも、こんなことになったらどうしよう〜」…「ママはかたつむりじゃないからだいじょうぶだよ」。子どもの方が冷静である。

・斉藤と佐藤と恋と俳句の夜
ねじまき句会を欠席したので、短詩系の何かないかと探したら、あった!佐藤文香さんのレンアイ句集「君に目があり見開かれ」の出版を記念した斉藤斎藤さんとのトークイベント。
恋愛をテーマに「君」を入れるというお題の句会もあり、提出したのがタイトル句。私は川柳に「君」を使ったことがない。しかも恋愛って…。難易度高すぎ(笑)ちなみに、もう1句出したくは、「君の名をしたためている指の骨」。レタスの句は、佐藤文香さんの並選に選んでいただけ、うれしかった。斉藤さんからは、「会場に作者がいたら悪いけど、この人はソフトドSだと思う」のコメント。「あたしにお仕置きされたいのかい!」ピシッ!…違う、違います!やっぱり「さりげなく」が、まずかったな。
佐藤さんが、「短歌はタオル、俳句はハンカチ。短歌の方が水分量が多い」とおっしゃっていた。確かに、短歌がいちばん湿っぽい。文芸全般に水分量が減ってきているように感じるのは、私がドライ指向なのか?

・某ジュエリーカレッジ卒業制作展
専門学校の卒展というのも大いにあると思うが、テーマに「痛み」と「感謝」が多い。草木などの自然素材を用いて、経年劣化を付加価値とする傾向も顕著だった。
一番うつくしいと感じたのは、機械式時計。精巧な造形と動きは、触れてはいけない生き物のようで、息を詰めて見入った。繊細で壊れやすいのに、どこか頼もしい…ふしぎな魅力。

・浅草
浅草寺で、今年初おみくじを引く。こちらのおみくじはセルフサービス。自分で籤を引いて、番号の抽き出しからいただくシステム。引いた籤が、「十三」なのか「三十」なのか分からないまま、十三番をいただく。「半吉」ながら、これより悪い凶があるのか?というくらい、すべてに差し障りがあるとのおことばを頂戴する。
もうビールでも飲もうと、「神谷バー」へ。出た、臨時休業!自慢じゃないが、うちの娘の臨時休業呼び込みパワーは並外れている。これまでも、改装はざら、年に一度の大掃除や、従業員旅行から、店主の急病まで、とにかく数々のシャッターを下ろさせてきた。もう半ばお約束のようになっていて、落胆しないばかりか「さすがやな」と感心する。
張り紙を見ているうちにも、次々人がやってくる。「あ〜〜 休み〜〜〜」(ごめん)「休みだって……」(ほんまごめんな)。シャッターの前で、ちいさく謝りつづけたのであった。

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