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2015年4月15日 (水)

マチエール

「また、それまでにも欧米に比べ日本の写真がどうも薄っぺらく見えると感じていた土門は、その視覚的な「厚み」の問題を「マチエール」論としてとり上げる。絵画でいえば画材の使いかた(たとえば絵筆のタッチや油絵具の盛り上げ)による効果を、モチーフの質感をたんねんに再現し「印画紙面に視覚的触覚的な美を与える」(『カメラ』1950年4月号)ことで求める。 (「木村伊兵衛と土門拳 写真とその生涯」 三島靖 平凡社)

先月、川柳の勉強会でも「マチエール」という言葉が出た。言葉の素材としての質感を生かすことで、色彩、手触り、調べ、匂い……鮮明に、あるいはおぼろげに描くことができる。

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コメント

桐子さん
句集紹介といろいろがんばっておられますね。

だいぶ前になりますが、「木馬」に
今、絵を描くとしたらマチエールだけで描いてみたいと
いうようなことを書いたことがあります。
これは、陶芸関係の仕事をしていたので
なお確信したのだと思います。

質感ですね。色やかたちもありますが
おもしろいのはこの質感、味わいです。
この表現は、写真の世界もむずかしそうですが
言葉の世界はもっとむずかしそうです。

川柳の世界ではこれを人間の味わいと
考えていたのではないかと
いい時代の作家の思いを読んだりすると
感じたりします。

政二さん

つづきの会で柊馬さんが、川柳で「マチエール」を最初に言ったのは德永政二さん…と紹介されました。

人間の味わい…ですか…。
モチーフに対して、まず、味わい=質感を感じ取れないと再現できませんね。
さらに、言葉を素材とすると、語彙力が表現の可能性にかかわります。
むずかしそうです。

あ、でも、人間の味わい…。惹かれます。
人間も言葉も、変わらないものと変わってゆくものと…。
だから、なにかあたらしいものがあるはず。
マチエールに、あたらしいヒントをありがとうございました!

近ごろ、しょうもないかな?と、書いてもアップしない日も多いのですが、
今日はよかったです!

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