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2015年5月 7日 (木)

盲点

「向田邦子の読まれ方には、一つの欠陥、あるいは盲点があるのではないか。それは彼女を<時代>の中に置いて見ないことだ。読者は向田邦子の輝かしい個性は見るが、その背景にある時代を見ようとしない。彼女の中には、戦争中から戦後何十年を経た日本の<時代>が層になって判然とある。」 (「名文探偵、向田邦子の謎を解く」鴨下信一 いそっぷ社)

ああ、時実新子もだ。新子も時代の中に置いて見ないといけない。何か大きなところを見落としている気がしたのは、きっとそこだ。

人ごみが苦手なので、GWは衣替えやちょっと丁寧な掃除に明け暮れた。今夜は、娘と梅田で待ち合わせ。センベロ(千円でベロベロになれる店、なれないけど)をはしごして、最後は老舗のBARへ。お隣の方に、職場の上司と部下?と聞かれた。トイレ掃除の話してたのにな…。

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コメント

桐子さん
僕も作品にその人の時代がからまないとオリジナルにはならないと
思っています。
普遍的、本質的なものだけではこれまでの表現で十分で
新しく創作する必要がありません。

どれだけ自由に、観念ではなく今に徹しているか
自分の今をさらけだしているかですが
新子さんにはそれがありました。
これは普通の考えではとてもむずかしいことです。
覚悟ですね。自分を信じる覚悟がありました。

それは伝わったり、ひろがったりすることとは別の問題になりますが
そうなるのも時代がからんでのことですね。

政二さん
そうですね。
新子作品は、女性への社会の抑圧が大きな動機に働いていると感じます。
「有夫恋」が出版されたのが、1987年ですが、
収録された作品が、いつ頃書かれたものなのかなど、
作品を年代順に追っていきながら、
当時の、社会情勢、詩歌、小説、映画、ドラマ、歌などとも
合わせてみていければと、考えています。

今を生きている私たちには、時代がどうからんでいるのでしょうね?
自分も含めて、全体的に、軽く、薄く、淡く、ひんやりした傾向の作品が
増えてきている気がしているのですが…。

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