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2015年5月15日 (金)

ピンチ

先日の句会の席題「ピンチ」。

なかなかできなかった。出句時間も迫って、今際の際へ辿りついた。そういえば…と、母の電話を思い出す。「気を失うって、ものすごく気持ちいいのよ!死ぬってね、いい気持ちかもしれんよ」。それを思いつつ、あーでもない、こーでもないと書いた。

  目に映るものすべてがうつくしい  桐子

秀句が読み上げられた瞬間、やられた!と思った。

  紫の花の浮かんでいるピンチ  德永政二  (表記は違うかもしれません)

いいなあ…。題が外れても、力がある。私の句は、題がなければ立たない。
さっき作句メモを見たら、「むらさきの夢」が残っていた。もしかしたら、近いところを思っていたのかも…。終了後も、大いに話題になった一句。

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コメント

桐子さん
お疲れさまでした。

席題がうまくいくとき、いかないときは。もうそのときの運ですね。
今回、すぐに2句できたのですが、少しすると選者が発表され、
これではと思い、そこからもう一度考え直しました。

すると、突然ふっと「紫」が浮かんだのです。
表記を「むらさき」にするかどうかを迷いましたが、
浮かんだのが「紫」と漢字でしたので、そこを大事にと決めました。
句は僕もはっきり覚えていませんが、確か、
  紫の花が浮かんでいるピンチ
だったと思います。
できたそのときは、この「ピンチ」はどうも生きるか死ぬかの問題を
抱えているなと思ったりしました。

題詠の題はその句を生かしもするし、殺しもすると思っています。
題に助けられて思わぬ句になってしまうときがありますが、
題がその句のじゃまをする場合が多いです。
だけど、その人以上の飛躍が生まれたりもします。
その句が、題が何であるのかがわからないようにならなければとは
いつも思っていますが。

政二さん

もう一句の、水の流れる音の句も衝撃でした。
ピンチから、どう紫の花や水音につながるのか…とふしぎだったのですが、
ふっと浮かんだものから、ピンチにつなげるのですね。
その“ふっと”は、日頃の積み重ねなんでしょうね。

  紫の花が浮かんでいるピンチ

聞いた瞬間、うす紫の蓮の花がぼんやり浮かびました。
でも、花を特定しなかったところも、よかったですね。
ほんとうに花かどうか分からない、人の顔かもしれませんし。
ピンチなのに、とてもしずかな安らかな感じもして…ああ〜(ため息)

題が何であるのか分からないように…ですか、
それは意識したことがなかったです。
惜しげなく教えていただき、ありがとうございます!

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