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2015年6月 2日 (火)

鈴菜句集

  大文字遥かに揺れる金魚鉢

  こんにゃくの上で夫が揺れてます

  どこまでも二人の視野にいる蛍

  ジグソーをひとつ埋め込む雪の音

  公園のブランコがまだ揺れている

  黒糸が通ったままの針の穴

  笑ってるようで笑ってない写真

  風向きが変わって光る麦畑

  風鈴が止まる小さな隠し事

  ガレのようでもあり百均のようでもあり

藤本鈴菜さんの句集。全ページに、作者の手による猫の挿絵。愛らしい笑顔の猫ちゃんが多くて、どことなく作者に似ている。鈴菜さんは伝統川柳、京都番傘の方。「笑い」「穿ち」「軽み」の3要素に叙情がプラスされ、伝統川柳と 現代川柳とが大きく交わるあたりで書かれている。平明なことばで書かれた、一見、一読明快の作品はさらっと読み流してしまいがちだ。深みを見落とさないようにしなければならないと思う。

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コメント

京都番傘の秋声です。
鈴菜の句が紹介されているのでびっくり。
本人もびっくり、ありがとうございます、です。
恥ずかしそうにしております。
31日(日)に北田辺へ行って来ました。
疲れました。
そこで久保田紺さんの句集をいただきました。
とてもよい句集で、
私はもう川柳をやめようかなと思うぐらい。
ではまた。
ありがとうございました。

秋声さん、ごぶさたしております。
お見かけしても、なかなかお話できずすみません。
恥ずかしがりなんです。おゆるしを…。

こちらこそ、貴重な句集をありがとうございました。
小学校時代、この人の純粋さには絶対かなわない…と
ずっと思っていた級友がかいました。
彼女のと眼と鈴菜さんの眼がそっくりなんです。
その眼、そのまざなしの生む川柳…うまく表現できませんが
そうですね…、慈しみを感じます。

句集を読みながら、私はいつも打ちのめされています。
それでも続けるのは、何なんでしょうねぇ?
鈴菜さんにも、どうぞよろしくお伝えください。

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