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2015年10月19日 (月)

海に撒かれたいビニール傘の骨

退職した友人とランチ。望んでいた自由を手に入れたよろこびも束の間、居場所をなくした不安、さみしさが日毎ふくらむのだと言う。

いや今朝ね、ゴミステーションに置かれていた掃除機やチェストも、だれかの所有を離れて、もはや掃除機でもチェストでもなくて、イミも失ったのかと思ったとこだったと言ったら、「私は棄てられた掃除機か!」と大笑い。違うよ、違うけど…重なるところもあるような…。

それから、棄てられた掃除機のその後に思いをめぐらせる。ほんとうの意味で自由になりたい掃除機は、「掃除機」だったことを忘れてしまいたいと思う。わすれたい、わすれたいと思いながら、ある日、「掃除機」なんてのは、ただの記号じゃないかと思い至る。そのときはじめて掃除機は、空に、土に溶け合うことができる…。つづく…。

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コメント

掃除機に吸い込まれたらどんな感じだろう、と思います。
洗濯機で脱水されたらどんな感じだろう、と思います。
冷蔵庫の中に休日ずっと座っていたらどんな感じだろう、と思います。
これらのどれも起きない毎日がずーと続くのが日常なんでしょーね。

おもしろそう!
川柳に案内してもらいしょう!

だいじょうぶ、帰って来れますって。
美味しいお味噌汁へ戻りたくなりますから。

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