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2015年10月14日 (水)

水の家

 電波時計遅れはじめる桐の花

 降り出した声に声濡れている

 鎖樋引けばほどけてしまう家

 おとうとは水音 ほら水の音

 すこやかに天井のしみ育ちゆく

 悪気なんてないから入れ歯のピンク

 すきとおるまで葛はにくみなさい

 かろうじてわたし酢加減水加減

 さみしいのかわりセロファンとつぶやく

 朝と夜つなぐご不要のレシート

花森こまさん発行の逸36号に、ご招待いただきました。今号で、一旦おやすみされるとか。充電ですね、きっと。

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コメント

桐子さん

おとうとは水音 ほら水の音

さみしいのかわりセロファンとつぶやく


僕の好みかもしれませんが
これからとか、イメージ、響き、透明感
いろんなことを思うと、この2句ですね。

「ほら」の説得力。
「つぶやく」に続く
「セロファン」のイメージが生きています。
いいです。

政二さん

ありがとうございます。
うれしいです。

わたしの句は、ことばの力が弱いですよね…。
ことばに頼らず、ことばにムリをさせず、
ことばがよろこぶような使い方ができないか、と
そんなことを思いながらの、このごろです。

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