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2017年1月16日 (月)

句集「n≠0 PROTOTYPE」 兵頭全郎

  こめかみで続く絵本をめくる音

  流れとはひっきりなしの美少年

  起きてしばらく太平洋にひとり

  月光は毬栗のどこまで探る

  戯画丸く盗む大吟醸の瓶

  ふくらむと水の記憶に替わられる

  窓割りを手伝う鈴の音のなかで

  大屋根の陰も乾いて側転日和

  埴輪から聞こえる声の消える先

  卒業をほぼフルーチェの固さまで

「ことば派」を代表する、全郎さんの句集。全体的に、1句にふくまれるモノなりイメージが盛りだくさんな印象。詰め込んだのではなく、差し引いてもまだそれだけ残ったという感じがする。きっと感覚で読めばいいのねと思いながらも、どうしても何となく分かる…という句を選ぶに留まった。ステレオグラムみたいに、ある日すっと摑める日が来るまで読み返したい。あ、隠れ中森明菜ちゃん(P80,81)は、おっ、おおーっ!てなりました。他にも私の知らないアイドルが隠れているのかな?

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