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2017年2月

2017年2月28日 (火)

二粒の夜と生まれてきた金魚

金魚鉢飛び出し事件で一命をとりとめたあと、金魚は白くなった。人が極度の恐怖や過度のストレスで白髪になるように、金魚も色を失うのか?と心配していたら、徐々に色が戻ってきた。飛び出しで乾燥した鱗が剥がれて、再生したのかもしれない。とにかく、すっかり元の姿に戻ってゆらゆら泳いでいる。

今日は、朝から一日仕事で、夕暮れにゆらゆら帰ってきたら、おばあちゃんが家出したとの連絡。おじいちゃんと、義弟と喧嘩したらしい。85歳です。元気です。
うちに来るのか〜?と、玄関からかたづけていたら、市内のホテルに潜伏中と判明。元気でいてくれるのは、ほんとありがたいんですよ。ありがたいんですよ……(泣)

2017年2月27日 (月)

さきおととい、おととい、きのう

24日(くもり) 久しぶりに「春鹿の会」へ。本日のお酒は、滋賀の「松の司 産土」。口当たりよくさっぱりしたお酒で、くいくい飲んでしまう。二代前の板前さんが戻って来られて、お皿や小鉢も、古いものが復活。それもまた味わい深い。私のとなりには、昭和5年生まれのお爺ちゃま。お酒をいただいてほわわんとなると、なんでしょう、もうほとんど妖精。
帰宅したら「ねじまき#3」が届いていた。青から○の句が4句(20句中)しかないと言われた作品が掲載されている。あー、それに三好さんの作品鑑賞も。見たい。こわい。見たい。こわい……。なかなか箱をひらくことができない。

25日(晴れ) 大阪短歌チョップ。イベントの告知からして違う。私のような方向オンチでもすいすいたどり着ける会場案内に、ランチのお店紹介まで行き届いていて感心する。あれも聴きたい、これも見たい…イベントが盛りだくさん。感想はいっぱいあるのだけど、何と言っても石井僚一君!!!!!
2014年に父の死をうたった作品で短歌研究新人賞を受賞。直後、父が生きていたことで虚構論争が起きたことは記憶に新しい。昨年、「石井僚一短歌賞」というのを目にして、私は同姓同名の歌人がいるのだと思い込んでいた。な、なんと、本人だったとは!
しかも、なぜ自分の名を冠した賞を?に、「やりたいと思ったから」。さすが平成生まれ。ここまでぶっ飛んだら、わらってゆるすでしょう。
スタッフも来場者も若い!パワーがすごい!もう川柳は滅びるしかないかも。残された道は、廃墟マニアの集まりみたいな感じかな。それはそれで、おもしろいか。

26日(晴れ)カフェタナトロジー。東北の看取り文化についてのお話を聴く。宮城県で在宅緩和ケアをすすめてきた故岡部健医師の話より。往診の際、亡くなった親族などが傍に来ている…いわゆる「お迎え」を体験される方が少なくない。死を間近にしたときに、死者と感覚的につながってゆく。そのことで、安心してあの世へ逝くことができるそうだ。お迎えは、やっぱり親族みたいだけど、それもやっぱり地域性なのかなあ?都市部のお迎えも、聴いてみたい。
帰宅したら、「川柳木馬」が届いていた。とうとう来たよ〜。青に見せたら「桐ちゃん、鑑賞はまあまだいいけど、こういうのなんて言うの作品評?作品論?今度から断った方がいいで」と言われた「徳永怜を読む」。引き受けてごめんなさいです。見たくない。こわい。見たくない。こわい。封筒をひらくことができない…。

2017年2月22日 (水)

印象吟

先月につづき、つづきの会は印象吟。1題5分程度、出句無制限。3〜5句/1人×7人の約30句から5句選。ボツ句にもおもしろい句がいっぱい。人も追いつめられたら、毒とかガスとかいい匂いとか変な声とか、なんか出ちゃうらしい。

「紫水晶のペンダント」
熟れてしまった岩波文庫の葡萄

「黒犬と花野の絵」
影をみている影より黒い犬

「カワセミ写真集」
くちばしに挟まれている二月二一日

「レトロな箱入りマッチ」
桃を剥く何もすることがなくて
老老介護安全燐寸擦る

「亀の子束子」
なまこにならなれそうな気がするたわし

「抜けた親不知」
舌先で穴の深さを測ります

「ゴリラの写真」
高倉健はゴリラに学んだのだろう

2017年2月20日 (月)

立っち

公園のベンチでぼんやり。
公園デビューだろうか。ころころの赤ちゃんと、初々しいママ。赤ちゃんの足には、まだあたらしい靴。ママは芝生に、ユウたん(そう呼んでいた)を座らせる。ユウたんは、立っちブームらしい。ママバッグを支えに、前屈みの姿勢からまず腰をくいと持ち上げ、そこへ上半身をよいしょと乗っける。仁王立ちの一瞬、ユウたんは発光する。ドーパミン、セロトニン、エンドルフィンにアドレナリンが、体外に放出されるのかのように。「立つ」というのは、それほどうれしいことなのか。
私も、ベンチからゆっくり立ち上がる。ありがたいような、こそばさを感じながら。それからゆっくり二足歩行で公園を出た。

2017年2月18日 (土)

うさこちゃん

ブルーナさんが亡くなった。いつのまにかミッフィーちゃんになっていたけど、私にとってはうさぎのうさこちゃん。
母なんかは、こんな無愛想なうさぎのどこがいいの?とふしぎがってたけど、無表情だからこそ、子どもが(おとなも)あらゆる感情を重ねることができるのですね。

一見なにも言っていないようでいて、読み手を抱きとめるような、うさこちゃんみたいな川柳が詠めたらいいなあ。……うさこちゃん川柳!。

2017年2月16日 (木)

小ネタ

宝くじ100万円当選した知人から、ミックスナッツをもらった。イタリア産白トリュフ、フランス産ゲランドの塩、エキストラヴァージンオリーブオイルで味付けされた贅沢な一品。なんでも、ヨーロッパファーストクラス日帰りやー!と意気込んだものの、100万じゃ全然足りなくて、100万てそんなもんかとなって、姪っ子の結婚祝いに50万ぽんと渡し、残りで高級おつまみやらを大人買いしたそうだ。100万では人生狂わんな…と、ナッツをぽりぽり。高級すぎて、美味しいのかどうかよく分からない。きっとおいしいんだと思う。

ジムの休憩スペースで、おばちゃんたちから「この人センス悪いなあ」「似合ってないなあ」とdisられていたのは某防衛大臣。見た目なんてどうでもいい話なのだけど、彼女の髪型、メイク、ファッションは女性に不評らしい。何となく気になって画像検索してしまった。たぶんご本人は知的でかわいいを目指しているのだと思う。なんだろなあ…AVの女教師路線寄りな気がする。

2017年2月14日 (火)

【再掲】時実新子の一句

今年も募集しております。

いま、こころに響く新子の一句と、コメント(50文字以内)をお寄せください。
明日までです。 こちらへ senryuso@yahoo.co.jp
今年は、読み合う会終了後、場所を移して軽い懇親宴を予定しています。お時間ゆるす方は、当日ご参加ください。

2017年2月12日 (日)

よかれ

もうかなり前のことになる。

A子さんから、Yahoo!ニュースで自分の仕掛けたイベントが紹介されているので見てほしいと連絡があった。彼女はホームレスの人たちを支援する施設に働いていた。遠距離恋愛の彼がなかなかプロポーズしてくれないという同僚の誕生日に、内緒で彼を呼びフラッシュモブで公開プロポーズ。OKした彼女をカーテンで隠して、ウエディングドレスを着せてみんなで祝福。彼、彼女、スタッフ…食堂は涙と笑顔に包まれたとあった。企画者のA子さんのことばとして、「だれかの結婚式に立ち会うことなど一生無いであろう入所者の人たちにも、結婚式を味あわせてあげたかった」とあった。
A子さんから連絡をもらった友人たちの反応は、「やっぱりA子さん、すごい!」とか「入所者の人も感動したでしょう」とかで、私も同じようなリアクションをしたと思う。

ふいに今日、そのことを思い出した。入所者の人たちは、その場に居合わせたことを、ほんとうにうれしく思ったのだろうか?と疑問がわいた。もしかして、たいへん酷なことだったのではないか。わからない。立ち会えたことをよろこび、心から祝福した入所者の人もいたかもしれない。けれど、自分が一般的なしあわせとは縁のないところにいることを、再認識させられた人もいたのではないか?…ときに善意は暴力にもなる。
だれかのために「善かれ」と思うことが、近ごろとてもこわかったりする。「さすがA子さん」と思ってしまったりする私だから。

2017年2月10日 (金)

 散歩会@何必館・京都現代美術館

とうとう最後の散歩会。雨にはじまり、やがてみぞれに、句会場へ移動するころには大きな綿雪に。いっそう思い出深い一日になりました。
5階の光庭では、丸くくり抜かれた天井からみぞれが絹糸のように、はだかの桜と苔へとめどなくすべり落ちてくる。陳腐な表現になるけれど、洗われるようで、ずっと見ていたい眺めでした。
「何必館(かひつかん)」は、学問でも、芸術でも人は定説にしばられ自由を失ってしまう。定説を「何ぞ、必ずしも」という疑う精神を持ちたいという、梶川館長の思いから名付けられたとのこと。
川柳を「寛容の文芸」と言われた墨作二郎氏。散歩会のしめくくりにふさわしい場所でした。本多洋子さん、笠島恵美子さんには、長い間ほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。

  何層も重ねて夜が出来上がる

  文字というよりはためらい傷でした

  かなしみはひっきりなしに銀の魚

  胸なんてなくてよろしい木瓜の花

  赤すぎるのも闇っぽいよね

  もっと本気出して二月逃げなさい

  おしまいの回の字幕は雪でした

2017年2月 6日 (月)

世の中の中の

木皿泉さんの「6粒と半分のお米」を読んでいたら、「世の中を忘れたやうな蚊帳の中」というのが出てきて、川柳だ!と思ったら、武玉川だった。いいなあ、蚊帳の中か…。今だったら、どこだろう?世の中から、ふわっと浮いたような場所。どこにあるだろ?

そう、昨日は、30年ぶりに宝塚歌劇を観た。違う意味で、世の中を忘れたやうな箱の中。キランキランの夢の箱。石部明さんのお孫さん、和希そらさんもダンディでした。石部さんが舞台を観られたら、どんな川柳を書かれたかな…。

2017年2月 4日 (土)

インフル撃退

インフルの青に友人が、これでも観て元気出し!と送ってくれた動画。

呉市に完敗!!

2017年2月 2日 (木)

大往生

今朝、ころちゃんが旅立った。動物愛護センターで、もらい手のなかった柴の雑種の女の子。おとなしすぎて番犬にはならなかったけど、おっとりしたいい子やったなあ…。ころちゃんへのさいごの贈り物は、ピンクのガーベラ「童心に返る」と、白のガーベラ「希望」。15年、ありがとうね。

2017年2月 1日 (水)

ホームシック

作家の村田喜代子さんは、子どもが生まれて間もないとき、子どもが階段を落ちたり、何かを喉に詰まらせたり、ちょっとしたことで死んでしまうことがとても怖くて仕方がなかったそうだ。どうして子どもは危ないのか…あるときふいに、子どもは死にたいのかもしれない…元の世界に戻りたいのだと思い当ったと言われた。

そうかもなあ。人には死に対して、もともと懐郷的な情を持ち合わせているのかもなあ。

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