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2017年5月

2017年5月31日 (水)

知っている痛みのように剥くバナナ

俳句の句会で、「中2病ぽい」という評をいただいた句。わはは、ほんま、ほんま。
さらに、「もう少し繊細なくだものだと、完璧な中2病」。ほんま、それな。
呼名するとき恥ずかしかったわ〜。

2017年5月29日 (月)

ゆずの柚子の木

近ごろ、ゆず(去年死んだ犬)の夢をよく見る。
夕べは、ゆずを病院に迎えに行った夢。目が見えなくなったゆずが、ゴーグルみたいな眼鏡をしていた。よく似合っていてかわいかった。でも縁が青色で、ゆずは赤の方が似合うはずとおもう…。ゆず、よく見えるの?と聞いたら、うれしそうな顔をするが立ち上がらない。よく見たら、四肢の第2関節から先がない。あ、そうか、そうだったねと抱き上げる(なぜ納得したのかは分からない)。ゆずの重み。毛の感触。におい…。目が覚めても、すこし残っていた。

樹木葬にしたゆずの柚子の木にちいさな花が咲いて、いまはたまごボーロくらいの青い実がなっている。

2017年5月28日 (日)

桐の花めったに笑わない姉が

今日は、はじめて俳句の句会に参加させていただきました。

初夏の句を3句と、会場周辺での吟行句1句、席題「紅花」の5句を出して、ぜんぶ混ぜこぜで清記。9名、45句から6句選。
日ごろ、季語としては使っていなくても季語の入った句はたくさん詠んでいるのに、季語として意識すると使いづらい… 。季語に貼り付いているものが、どうも邪魔になる。川柳では、どっちかと言うと、ことばに貼り付いているものを剥がして、新しい使い方をしたいと思っているからかな。ま、まだ1回では分かりませんが。
評のポイントは、川柳と大きくは変らなかったけれど、メンバーが若くて句材も仕立ても読みもとにかく自由。川柳では若い、若いって言われるけど、トシを感じましたわ〜。

タイトル句は、初夏で詠んだ句。俳句には「めったに笑わない弟」で佳句があるとか。検索してみましたが見つかりません。どなたかご存知の方いらっしゃいましたら教えてくださいませ。

2017年5月24日 (水)

一瞬迷子片手だけ濡らすとき

とうとう夢の中でも迷子になった。

どうしても駐車場に戻れない夢。大きなショッピングモールのようなところへいっしょに行ったのは、新聞の文芸欄担当のH女史。すたすた先に歩くのを見失ってしまった。まず迷い込んだ家電量販店でエアコン売場の店員に話しかけられて、ピンクのうさぎの風船と粗品をいただく。こんなのもらってる場合じゃないとそこを出ると、次はイベントスタッフの楽屋らしきところ。何人かがダンスショーの練習をしている。大きなバッグや着替えが床にいっぱい散らかっている。踏まないように通り抜けて、反対側の扉から出る。薄暗くて人の居ない家具売場を抜け、赤と黒の激しい前衛作品の展示された美術ギャラリーを抜け……、歩けど、歩けど駐車場のサインが見つからない。やっと店員さんを捕まえて尋ねたら、かなり距離がありますよと、外壁に沿ってゆるやかな坂をずんずん上ってゆく。あ、ピンクの風船がない。どこで飛ばしてしまったのだろう?それにしても遠い……。

起き抜けから、つかれておりました。

2017年5月20日 (土)

夜のことば

ハリガネ画の升田学さんは、ダンサーでもある。升田さんのダンスユニット「セレノグラフィカ」が、築300年の町家を舞台に「夜のことば」を上演。からだにも意思があるように自在に動く。饒舌なからだに誘われて、夜を旅するような時間。
上演は、明日21日(日)と23日(火)もあり。伊丹市立伊丹郷町館 
問い合わせ:info@selenographica.net

今朝のことばは、アユミ先生。「踊っていると、その人が出てきます。私はこんなことがしたかったとか、もっとこんな恋愛がしたかったとか、そういうことが踊りに出るんです。バレエを踊るということは、踊ることで人生を何度もやり直すんです」

2017年5月19日 (金)

さらしくじらのこころの細い夜

つづきの会 雑詠。

さらしくじらを酢みそで食べたい。ふた口だけ食べたい。私以外、食べる人がいないので、買うとぜんぶ食べないといけない。この句を書いてから、かれこれ十日あまり断念し続けている。

2017年5月18日 (木)

父のいない父の畑に父の豆

京都番傘句会 兼題「お父さん」。

12日に記事について、山田ゆみ葉さんが取り上げてくださいました。→おしゃべりな風
「伝統川柳」と書くと、何をもって伝統川柳と言うのかと突っ込まれそうな気がして、そこは「私の思う伝統川柳」なんて、ちょっと保険かけといたのですが…かかってなかった。て、て、て、定義…。
えと、まず、私が思う伝統川柳は、日々の暮しや風俗を客観的に捉え、人情の機微といったものを描き出し、三要素「穿ち」「笑い」「軽み」を含み、共感性、大衆性を大事にしているイメージです。伝統というと語感的にはカビ臭さが漂いますが、現代、今を書きとめるものと思っています。人の暮らしの基本や感情、もっと言うと生きることの本質的なものはそう変らないので、そこが伝統川柳の難しさではないかと感じています。そこで、新しいことを、新しく書くのは、私の日ごろ書き方よりずっと難しいのです。
水府さんが「本格川柳」を提唱された経緯につきましては、ご教示いただきありがとうございます。伝統川柳を進化させるべく名付けられたのですね。
水府さんが「本格川柳」と名付けられたことは存じていましたが、正直、違和感を感じていました。「本格中華」「本格消臭」「本格舞妓体験」…ほんとうの本格は本格と名乗る必要がないので、なんとなくうさん臭い気がして(水府さん、すみません)、「伝統川柳」の方がしっくりくるので使いました。批判的な意図など毛頭ございません。ただの勉強不足でお恥ずかしい限りです。

いや〜、ありがとうございました。
前にも書いたかもしれませんが、亡くなられた渡辺隆夫さんはきちんと突っ込まれる人でした。日ごろ、何を発信してもあまり反応のない川柳界で、隆夫さんの言葉には丁寧な反応があって、それについてみんなが考えるきっかけになりました。隆夫さんの大きさと思います。ほんとに素敵な方でした。
えと、なので、答えになっていなかったら、またどうぞ突っ込んでやってください。

2017年5月14日 (日)

びゅーてぃふるさんでー

さ、わや〜かなにちよう、ふ、り〜そそぐたいよう…と洗濯ものを干していたら、通りから大声で誰かを罵る声。電話らしい。
「なんでやねん。なんでそうなるねん」「だから、言うたやろ。言葉には気をつけろって」「いやちゃうわ、言葉以前の問題や」「いっつもお前は失敗しとるやろ。何回失敗すんねん」「取り返しつかへんやないか」……聞いてるうちにお腹こわした。身に覚えありすぎ〜。

本日、図書館に返却する本は、どれもおもしろかった。こんなことは、めったにない。すば、すば、すばらしいさんでー、としよう。
「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」 栗原類 (KADOKAWA)
「 あの頃」 武田百合子 (中央公論社)
「役立たず、」 石田千 (光文社新書)
「裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち」 上間陽子 (太田出版)
「ビニール傘」 岸政彦 (新潮社)
「ときをためる暮らし」 つばた栄子・つばたしゅういち (自然食通信社)

2017年5月12日 (金)

信心やから九条葱のぬるぬる

京都番傘句会「信じる」軸吟。

一年ぶりに京番さんへ。去年は、電車の人身事故で焦ったので、早めに家を出る。
十三駅から女性専用車両に乗ったら、おじさんも乗込んできた。車掌さんが「ここは女性専用車両なのでご協力ください」とお願いしたところ、「そんな決まりはないはずや!」「何を間違ったこと言うてるねん!」「阪急電車は恥を知れ!」とえらい剣幕で怒鳴る。年かさの車掌さんもやってきて宥めるも、「こんなんで電車遅らして、どないしてくれるねん!」と押し問答。ユナイテッド航空みたいになるのか?と、車両内は緊張と期待(?)が高まる。私の前の親子は、スマホを向けて撮影体制。
5分ほど押し問答して、おじさんはボックス席に座り、車掌が2人横に立ったまま電車は発車した。するとなぜか隣の車両から若いお兄ちゃんがやってきて、「おっさん、マナー違反や」と言ったからたいへん。「だれがおっさんやねん!」「俺はマナーなんか知らん!」と、また始まった。前の親子は再び撮影。
次の淡路駅に着いたら、なんと駅員さんが5人もホームに待機。お兄ちゃんはさっさと降りて、おじさんも「もうええ、もうええ、そないようさん来んでもええ」とか何とか言いながら、さいごに「男も乗ってええて、ちゃんと書いとけ!」と捨て台詞を吐いて降りた。
前にも同種のおじさんを見たことがある。もう少し、冷静でねちっこかった。女性専用ということに意義を唱えたいのかなぁ?

さて、せっかく京番さんへ行くのだから、伝統川柳を出そうと思って出かけた。私の思う伝統川柳を書いてみたけど、やっぱり付け焼き刃は通用しません。

  二段階右折で悪魔去ってゆく

「悪魔」という題があった。さっき怒鳴りちらしたおじさんは、駅でバイクに乗り換える。ちゃんとヘルメット被って、二段階右折して…。そんな気がした。

2017年5月 8日 (月)

フェアリー

今日のバレエは、オーロラ姫の「銀の精」。短い踊り。振り付けを頭に入れて、いざ音楽に合わせて踊る。アユミ先生が首を横に振る。
「皆さん、銀の精は妖精なんです。人間じゃないんですよ。生活感が出すぎてるんです。生活感を出さないでください」
こっちは夕べのお酒が汗に流れてやっと人間に戻ったところだというのに、妖精てか…。足は軽々上がらないので、とりあえず口角上げ気味に踊る。
「あのね、妖精をイメージしてください。妖精はどんな感じですか?……」
そのとき、浮かんだ……「妖精は酢豚に似ている絶対似ている 」。
酢豚が運ばれてくる。甘酸っぱい湯気。口の中に唾が出てくる。とろんとつややかなあん越しのパイナップル……。タンタタタタン……。
「それっ!それを忘れないで」。
アユミ先生が私を指差していた。

妖精は酢豚に似ている絶対似ている  石田柊馬
意表を突く妖精と酢豚。似てへんわと言いたいが、絶対と言われたら、そう思たんやなと受け止めてしまう。厚かましさに愛嬌のある句だと思ってきた。
妖精と酢豚は似ている。あの湯気も、甘酢あんも、白い皿に残されたパイナップルもみんな妖精ではないか!

2017年5月 6日 (土)

GW終盤

県立美術館「新宮普の宇宙船」へ。風や水で動く彫刻の魅力を語るのは難しい。それは生き物のようで、自然の力で絶え間なく変化する。私だって、風ひとつで変れそうな気がしてくる。
男性の入場者が多かった。椅子に座ってじっと眺めるのは女性で、男性は作品に近寄って動きのしくみや構造を解明したい様子だった。

ミュージアムロードを上がって、BBプラザ美術館の「時を映す女性像」へも立ち寄る。モデルの女性たちは、描かれながら何を考えていたんだろう…と、ふと。

さらに山手に上がって、灘中央市場は土井精肉店のコロッケを買いに行く。この前はちょうど閉店前だったのだけど、それは丁寧に掃除されていて、絶対いい店に違いない!と確信した。接客も丁寧だし、息子さんの帽子がかっこいい。

Img_0770_2商店街を歩いていたら、天狗様と遭遇。
天狗様は商店の魔除け、厄除けに回っていらっしゃった。
店に向かって、まず薙刀を両手で高く掲げ、左に足を踏み込みながら低い声で「えいっ!」と突く。右に「えいっ!」。もう一度左に「えいっ!」。両手で掲げて終了。
商店街を進むと、もう一人天狗様が現れる。どうやら、山側と海側を分担されている様子。
海側担当の天狗様は、年寄りの犬みたいな声で、左へ「あぉうっ」、右へ「あぉうっ」、左へ「あぉうっ」と突いていた。

2017年5月 4日 (木)

GW中間

しずかなGWを過ごしている。原稿を送ったら、美術館へ行こうと思っているのだが、読み直すたびに手を入れてしまい、送信することができない。ときどき気分転換に、ジムへ行ったり、DVDを観たり、本を読んだり。

今日、ジムで話しかけてきた人は、となりの市からわざわざ電車で来ていると言う。彼女の近所にもジムはあるが、お風呂が付いているせいでか、風呂に入りながら、化粧しながら…会員同士のうわさ話がすごくて面倒なのだそうだ。なるほど、彼女も私も無派閥組。
DVDは、今さら「戦場のピアニスト」は感動した。「ニシノユキヒコの恋と冒険」は、原作が好きなだけに観るのを迷ったのだが、やっぱり観ない方がよかった。いくら竹野内豊でもあれはあかん。「ハドソン川の奇蹟」は、映画にするほどでもない感じ。映画館で観なくてよかった。
友人からは、京都の縁切り寺レポートが届く。この緑うつくしい季節に、縁切寺の悪縁断ちは長蛇の列。呪う相手の住所氏名入り、個人情報まる見えの絵馬(?)がわんさかの写真にたじろぐ。個人情報保護シールとか貼ったら、効き目ないのかな?縁切りだけならまだしも、厄災がふりかかるように願うのは恐い。
そういえば、おとといお宮さんで手を合わせていた小柄なおばあさんは、「・・・右の目が・・・どうか一つ・・・・・・それから腰の・・・どうか一つ・・・・・・それから・・・どうか一つ・・・」と、小松政男ばりに粘り強く頼んでいた。神さまもたいへんやー。
あー。早く書き上げて、美術館と葉ね文庫に行きたい。

2017年5月 3日 (水)

ぬくい泡

スミレ座「水姫」へ、昨年末の大晦日さいごの3時間でなんとか書き上げた作品。水姫(人魚)の姉の亡骸に語りかける妹と、姉のたましいのやりとり。スミレ座公演では、姉は老婆の人魚で、嗄れた声は自分の死に気づいていないかのようだった。いや、たぶん気づいていないのだ。

 ぬくい泡

額の骨の水平線に

(あの日の青を見晴らせるから)

波音濡らす右目の汀

(うろこの数をかぞえていたの)

流れはじめる鼓膜のふるえ

(きこえないほどうつくしいうた)

ひらいた口を行き来する魚

(一人分にも足りない夜の) 

渡りきれないいっぽんの首

(黒鍵だけを踏んでゆく鳥) 

声のかたちにならんだ胸と

(虹のことばのふやけてしまう)

水にかたむく背の両岸

(とおくの箱にあまく傷んで) 

腕に沿ってひかりの芽吹く

(覚えないようくりかえす春)

腰の高さに水草あつめ

(たましいと呼ぶしめったひかり)

それはあかるくくるうくるぶし

(わたしを捨てて舟はただよう)  

 

2017年5月 2日 (火)

これも、愛

私の通うジムでは、めずらしくバレエクラスが充実している。もともとは、近所のKスポーツクラブでバレエをしていた会員さんたちが、Kスポーツ閉館の折にバレエを開設してくれたら10人入会すると交渉して、スタジオメニューに新設された。

最初は、浅田真央ちゃんみたいなかわいい先生とちいちいぱっぱやっていたが、ほどなく退職。後任にやってきたのがアユミ先生。ジムのスタジオメニューとは思えない熱血ぶりで、バレエのバーが導入され、1コマだったレッスンが週3コマに増設。1時間だったレッスンは1時間15分に。夜は、45分×2コマと時間も延びた。もはや美容と健康のためというレベルではない。内容が高度なうえに、アユミ語録がすごい。

「じゃあ一人で踊れる人」(だれも手を挙げない)「皆さん、どうしてですか。失敗してもいいじゃないですか。皆さん、一人で生まれて、死ぬ時も一人なんですよ」

「むずかしいとか言うのはやめて下さい。皆さん、人生の方がもっとむずかしくないですか?生きることの方が、もっとむずかしいでしょう。それに比べたら、アッサンブレくらいなんですか!」

「ここでは人を頼らないで下さい。誰かを頼りにしないと踊れないという人は、私のレッスンにもう来ていただかなくて結構です」

「もっとからだを意識して動かしてください。発見するんです。人間は死ぬ寸前まで発見です」

「100%の力で踊らないでください。100の力で踊られたら、見てる方はどこに入ったらいいんですか?何もおもしろくないんですよ」

「できなくてもそれでいいよと言われるのは、ほんとうの愛ではありません。あなたに期待してないってことですよ。私は毒舌ですが、皆さんを愛しているんです」

夕べも、レッスン時間が20分も延長。叱った人を残してフォローしていた。私も叱られた、「バレリーナはタオルを首にかけません!」(たしかに 笑)
それでも人気があるのは、ほめるところはきちんとほめるし、おばちゃんたちのボディラインが確実に変化してきている。結果にコミット!すばらしいのだ。
みんなその気になって、バレエファッションも華やいできた。私も遂にショートパンツを買って青に履いてみせた。「おー、つなぎ融資の女王」。(外では履きませんて!)

2017年5月 1日 (月)

ノラ

近所に住む友人宅のはなし。

屋根裏から、どう考えてもねずみサイズではない足音がし、そのうちおしっこらしきものも漏れてきた。イタチかと疑っていたら、ある日庭にアライグマ出現。大家さんに連絡したところ、害獣駆除業者がやってきて、ビッグなネズミ捕りによる捕獲作戦が試みられた。エサはなんと、カップ麺の「ラ王」。なぜか「ラ王」でなければならないらしく、他の安もんの麺は見向きもしないのだとか。
結局、危険を察知したアライグマは逃げてしまった。そして数日後、屋根から転がり落ちて来たのは、ベビーアライグマ。なんと二匹の子をほっぽり出して、母アライグマは逃走したのだった。近所で親子は再会したのだろうか?
近所の側溝では、フェレットの親子を見かける。すこし先の川にはヌートリア。この先なにが出現するやら…である。

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