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2018年1月

2018年1月31日 (水)

ねじまき#4

ねじまき#4が出ました。今日の気分で、1句ずつ抜粋。

  ここ押せばひかる東芝ひかる枇杷     なかはられいこ

  木犀の裏側までは行ってみる     二村典子

  スカートの裾から溶けて水の色     猫田千恵子

  さくらさくら急行で咲く栄ゆき     早川柚香

  和平とはすっぽんぽんの先にある     丸山進

  気遣いの境界線の液状化     三好光明

  人間の皮膚やわらかく糸と針     八上桐子

  待たせてるものに名前をつけておく     米山明日歌

  アイロンで伸ばす王家の左肩     青砥和子

  背景に生命力を持ってくる     安藤なみ

  リビングにお面が落ちてだれもいない     魚澄秋来

  ちんぴらになるまえのみどりむきだし     犬山高木

  知らない鳥の鳴き声に包まれる     妹尾凛

  家庭的紫芋の座り方     中川喜代子

  愛してる証拠に見せる枇杷の種     瀧村小奈生

    「ねじまき#4」ご注文は、 naokobst@k4.dion.ne.jpまで。500円(送料別)

2018年1月30日 (火)

欲しいもの

今年になってはじめてのバレエ。

いつも4つのグループに分かれるとき、1列に並んで1、2、3、4、1、2、3、4…と番号をかける。そのときに、番号プラス、好きな花や好きな色など、その日のテーマが与えられる。恥ずかしがらずに自分を出すことの練習だ。今日は「今、欲しいもの」だった。
ジムに来ている中高年女性なので、欲しいものはやはりアンチエイジング系が多い。「シワのない肌」とか「20歳のときのプロポーション」とか。あとは高級系、「暖炉付きの家」や「露天風呂付き温泉宿の旅」「特大のルビー」とか。変わり種は「ピアニストの指」。いちばんウケたのは「安定した収入」だった。先生は、「いいわねぇ」「なるほど〜」「素敵ね」などと、コメントしていく。
私は、「ふくろう」と言った。先生は目を見開き、「え?鳥の?好きなんですか?」と訊いた。最後までいくと、「では、もう一度。さっきと変えてもいいです」と2巡目に入った。みんな、変えない。私は、「すいか」と言った。先生は、また目を見開いて、「い、いいですよ」と言った。

今、欲しいものって?……欲しいものもなくなっちゃったかな。

と、書いてて、帰宅した青に、「今、私が欲しいもの、何て言ったと思う?」って訊いたら、「社交性!」。うわぁぁぁぁーーー。それがあったーーー。欲しがるべきものだーーー。

2018年1月28日 (日)

赤い毛糸はポートタワーになりたがる

「姉ちゃんは百歳」出版記念句会、兼題「神戸」。

Photo 今日は、神戸新聞川柳壇年間賞の表彰式だった。川柳の年間賞は、「空っぽのびんにも蓋をして眠る」大久保和子さんの作品。会場からは、ポートタワーがよく見える。毎年、この日見るポートタワーは、とてもやさしい。
タイトル句、何かが何かになりたがるという句はよくあるので、あれこれ考えたことは考えたのだけど……。

2018年1月26日 (金)

産道のとちゅうの鹿をなでてきた

杉野十佐一賞、兼題「道」。

広瀬ちえみさんが選評で、「あたりまえだけれど、ここに集まっている作品は選者を試しているという感が年々強くなっている」と書かれている。
「十佐一賞は普段の自分の書き方ではダメだから…」という声も聞いた。カラーは違ってもチャレンジしたいという気持ちにさせるのは、選句が信頼されているからだろう。
選評は、「選は怖ろしい」で結ばれている。

2018年1月23日 (火)

たましいのむせかえるほどしろい花

亡くなった伯母は88歳。すこし認知症があったようだが、いつもどおり夕飯を食べて、お風呂に入って、夜中に亡くなったそうだ。

喪主の伯父は91歳。足がかなり弱っていた。それでも、伯母のために、自分がしっかりしなければ…と、掃除、洗濯、炊事をしていたというから驚いた。
伯父が喪主の挨拶をした。便箋に震える字で認めたものを懸命に読み上げる。読み終えて、司会の方が次にすすめようとしたとき、「忘れちょった」と、通夜ぶるまいの案内を付け加えた。まったくのテンプレートの挨拶なのに、その一言一句が「愛」に聞こえた。
棺の蓋を閉じるとき、これがもう最後と促され、柩の縁に手をかけて伯父がよいしょと立ち上がった。花に埋もれた伯母に何やら短く声をかけたかと思うと、大きく息を吸い込んで「ありがとう。さよなら。」と振り絞るように言った。

伯母を見送って、牧野富太郎植物園へ行った。「ありがとう。さよなら。」を何度も思い出しながら冬枯れの植物園を歩いた。

2018年1月21日 (日)

鳥が舞う私の号外が舞う

「姉ちゃんは百歳」出版記念句会、兼題「鳥」。

百歳のお姉さんを在宅介護する美津子さん(86歳?)。「介護する小鳥のような小さな背中」「明かり消し誰にともなくありがとう」。川柳はなんの役にも立たないようで、透明の杖のようにそこにある。川柳の仲間は、寄り添ってくれている。

2018年1月20日 (土)

33rpmならみずうみ

スパイラル句会、兼題「調べ」。

叔母の訃報が入って、ばたばた。耳の遠い叔父との電話のやりとりは、声を張り上げ「い・つ・で・す・かーー」「ど・こ・で・す・かーー」と、まったくしんみりしない。ネイティブの高知弁は4分の1ほどしか理解できず、どこか半信半疑のまま。取り急ぎ、航空券とホテルを予約。

句会場は京都の町屋。清水かおりさんの声と、会場のほの暗さが絶妙。「読み」も作品だということを、つくづく感じた会だった。

2018年1月18日 (木)

訪問者

句会から帰宅したら、家の様子がどうもおかしい。
テーブルには、古本屋行きとして玄関に置いていたはずの山口百恵の「蒼い時」。客用の湯飲み茶碗が一つ。冷蔵庫には、上等そうな苺。そして、空気中にかすかな腐敗臭…。

仕事が休みの青が寝ていたら、鬼のようなチャイム。まさかのおばあちゃん! またしても、おじいちゃんと大げんかしてのプチ家出。お正月の大掃除で、奇跡的に家がかたづいていてよかった。
青は、美術館に行く予定だったのに、おばあちゃんは夕方まで居座り、なぜか頻繁に入歯を出し入れしながら、気がつけば入歯を握りしめ、おじいちゃんへの不満、腰の痛みに自律神経の不調、入歯の不具合、医者や嫁や息子の愚痴、近所の噂などなど、ときに激昂し、ときに泣声で訴えつづけたらしい。彼女には、どんなアドバイスもなぐさめも通用しない。「そうかて…」「そやけど…」「なんで私だけ…」、すべてをネガティブへと受け流し、負のエネルギーを充満させたのであった。

そのおばあちゃんが持って来たのが、簞笥に眠っていた未使用のストッキング。ビニールは埃でくもり、ぬか味噌をうすめたような匂いがする。「桐ちゃん、使ったら」「えっ、引出しに入れたら、虫わきそうやん」「とりあえず、袋から出しで一回干そう」
Img_1076それが、こちら。
左端は、「ミディアムコアラ」という、聞いたことのないカラー。どれかは忘れたが、「男女兼用」というのもあった。笑った。
おじいちゃんとおばあちゃんのけんかの原因がしょうもなさすぎて、泣くほど笑った。
明日も、おばあちゃんが来そうで、こわくて大声で笑った。

2018年1月17日 (水)

一、一七 こなゆきのもしも

残り福句会、席題「もしも」。

選者の方が、破調の句はとったことがなかったが、初めていただいた…と、最初に読み上げてくださって感激した。

今日は、1月17日。お昼に、塩おにぎりを作って食べただけで涙。

2018年1月16日 (火)

レミパン パエリア(2〜3人分)

 ・米2カップ ・オリーブオイル大さじ1.5

 ・レモン適量 ・イタリアンパセリ適量 ケイパー適量

 A・オリーブオイル大さじ1.5 ・にんにく大さじ1 

  ・玉ねぎみじん切り大さじ1

 B・鶏もも肉 200g(2㎝角切り)

  ・パプリカ50(乱切り)・えび殻付き6尾

  ・トマト1個(湯剥きしてくし形)・あさり400g

 C・水カップ1 ・サフラン1つまみ

  ・塩小さじ1 ・こしょう少々

米はさっと洗ってザルにあげる

 集団を抜けるやなにこのぬるぬる

サフランを水カップ1に1時間つける

 存分にサフランイエローこじらせる

鍋にAを入れ、しんなりするまで炒める

 人肌のぬくもりという破壊力

Bを加えて順に炒めたら、Cを入れ5分ほど煮る

 だって、でも、だから、未来は変わらない

あさりは数個を殻付きのまま残し、あとは殻からはずしておく

 死んだらしまい死んだらしまい貝柱

煮汁は400㎖にする(足りなければ水を足す)

 液体の時間になってゆくスープ

鍋にオリーブオイル、米を入れてよく炒め、煮汁を加え、沸騰したら弱火で12分炊く

 なつかしい匂いに引かれ黄泉の国

様子をみて蓋を開けて、強火で10秒ほど水分を飛ばし火を止める。

 焦げ目とかピザとピッツアの違いとか

あさりをちらし再び蓋をして10分蒸らす

 ひとつぶの砂日常を越えさせる

レモン、イタリアンパセリ、ケイパーをちらす

 火傷した舌でねえほら呼んでみて


         つづきの会課題、連作

2018年1月13日 (土)

水脈 2017年12月

  街へ出て少しこころをまぶしてくる  春口倭文子

こころをまぶす?…おもしろい表現だなとチェックしていたら、鑑賞でなかはられいこさんも「花咲か魔女って感じで素敵」と取り上げておられた。
久しぶりに街へ出たら、鼻がむずむず。もう花粉?、いやいや、だれかのこころかも。実は、こころアレルギーだったりして。

2018年1月12日 (金)

理解を生むこと、感動を生むこと

書家 沢村澄子さんの「書の率意を考える」という評論を読む。

「率意」とは、簡単に言うと、意のまま、筆のおもむくままに書かれた書。「率意」の対義語にあるのは、「用意」。用意の書とは、何を書くか、どう書くかなど思いのある書作で、指導者や手本に従う「依存型用意」と、自らの意思による「自立型用意」とがある。
現在の書壇は、依存、自立をを問わず、圧倒的に「用意」の書が多い。それは展覧会や公募展が、明確な書法(技術)、書表現で評価されつづける一方、「率意」の書は評価基準の共有が難しく、姿を消してきたという。
(以下引用)……この「用意の時代」において、そこに生きる人々が「互いに理解し理解されること」を最重要視しているように見えたこと、その発見である。わたしはここに居る。こうして存在している。それを他者に認知されたい、評価して欲しい、そして互いに理解し合い、他者とつながっていたい。多くの人がそう望んでいる。わたしもまたその例外ではなく、このような説明的記述を残した。かの空海でさえ、風信帖を書きながら最澄に自らの存在を訴えている(ゆえに、私は風信帖に「用意」を直感した)。
この願いを決して見下してはいけない。わたしはそう思った。それは人間が存在する以上、自ずと生じてくる懐かしい感情なのだ。愛くるしい、人間らしい、幸せな感情なのである。これを確固と認識できたことは、自身、大きな収穫だった。
しかし、それでも頑として言うが、芸術をする精神とは、それ以上に爆発的、破壊的エネルギーに満ち満ちたものでなければならない。絶えず関係を壊し、秩序を変え、そこにエネルギーを生み出し、生命ほとばしる次なる新しいものを創ってゆく。そのような、どこまでも果てしなく生産的なものであるべきはずのところで、自己に執着する愛くるしい感情、小さな自我を抱いていて、どうしてその巨大なエネルギーの生まれてくることがあろうか。

2018年1月10日 (水)

川柳 凛 2018-冬

 あまりにもきれいに踏まれましたから  新保芳明

どこをどんな風に踏まれたのか。それとも踏みつけにされるような目にあったのか。感心するほどきれいな踏み方ってどんなんだろう?

川柳 凛を設立された、村井見也子さんが亡くなられたそうだ。凛は今年二十周年を迎える。

 哀しいときは哀しいように背を伸ばす  見也子

2018年1月 9日 (火)

笑いながら崩れるamazonの箱

びわこ新年句会、兼題「笑う」

はじめて「びわこ」へ。余分なもののない、びわこ誌のイメージ通りのすっきりした句会。句会場も静かで、淡々とすすむ。出句数は2句のところが多いけれど、こちらは3句。この1句は大きいように思う。思い切った実験、冒険の句を入れやすい。
私は、席題「夢」の選をさせていただいたけれど、選句数に幅があったのも選びやすかった。留の句にいただいたのは、「一月の光の中で会いました」小梶忠雄さんの作品だった。

2018年1月 8日 (月)

神戸新聞新年詠

  はつゆめのはればれ啄まれている

  ねむる人見ている雪を聴くように

今年のはつゆめ、めちゃくちゃこわかったー。

2018年1月 3日 (水)

川柳びわこ 2018.1

  泣きまねの上手い春雨サラダやね  北村幸子

「びわこ」には、日常があふれている。触れるもの、映るもの、思うこと、すべて昨日とは違うんやでと教えてくれる。
この春雨サラダは、中華風とかではなくマヨネーズ味だと思う。みかんの缶詰とか入れて、がんばってみたけど“痛い”感じの。女性の視線のこわさを感じました。

2018年1月 1日 (月)

元日の雨傘ガ行鼻濁音

な、な、なんと、まだ大そうじをしております。紅白歌合戦を聴きながら、換気扇やレンジ周りを磨き、元日から水回りにクエン酸湿布しまくり。スマホの指紋認証ができなくなりました。ただ今、休憩中。あと、リビングの床を拭いて、明日窓拭きしてやっと終了。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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