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2018年8月 1日 (水)

版画家で陶芸家の江崎満さんは、句集を作っていただいた出版社「港の人」と私に共通の知人。大阪のギャラリーで個展が開かれたので会いに行ってきた。先月のこと。

江崎さんの学生時代から、結婚、そして版画をはじめたきっかけの話になった。「最初の子が水頭症いう病気でな、重度の障碍児でな、ほんまに何もできへんのや。「海」いう名前でな。おむつしてな、寝てるだけでな。この子を背負っていくんは重いなあと思っとったんや。…それが、ある日な、海がかがやいて見えたんや。絵なんか書いたことなかったけど、海を書きたい思たんや。それで、たまたまテレビつけたらな、棟方志功が版画を彫っとってな、すぐに彫刻刀と板買うてきて、海を彫ったんや…。死んでしもたけどなぁ……、海がなぁ……いろいろ教えてくれた……」。太いまっすぐな声だった。

人に「生産性」などということばは、使うべきでない。

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