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2018年10月

2018年10月27日 (土)

結構な家庭画報な紅葉で

つづきの会、雑詠。

Img_1531_4 びわこビエンナーレへ。かつて近江商人で栄えた、近江八幡の商家や豪商の旧家に現代アートが展示されている。
旧い建物の持つ傷み、匂い、記憶は、ふしぎなほどに現代アートを受け入れ、溶け合い、また、飲み込んでいる。忘れ去られたものの、さみしさゆえか。

Img_1529_3 照明やBGMを凝らした作品もあったが、それらはなくてもいい気がした。川柳は引き算だから、つい過剰に思うのかもしれない。
昆虫採集家の部屋を再現した作品があって、部屋の隅にカセットデッキがあった。デッキにはテープが入ってなくて、下の引き出しにあるかも…と探していたら、突然風鈴が激しく鳴って、飛び上がるくら
い驚いた。旧い家は、誰もいなくても何か気配みたいなものが漂っている。

Img_1527_5 これはアートではなくて、壁の割れ目から差し込む光。見る角度を変えると、光の表情が変わる。割れ目からのぞいた庭は草ぼうぼうで、オレンジ色の花が風にゆれていた。遠いむかしの庭を見ているようで、タイトルのないアートにも思えた。
Img_1535_3

2018年10月22日 (月)

人びと

さて今日は、ここ数日、気になった人たち。

ジムでは、医師の鎌田實さん似のおじいさん。上半身を左右に捻るマシンがあるのだが、たいていの人は捻る方にだけ力を入れて、バネの力でビヨンと戻る。すると實ちゃん登場。「ちがう、ちがう、反対や。戻るときにバネの力に逆らってゆっくり戻らんとなんの意味もないねん」、「早い、早い、もっとゆっくり戻って…」と付きっきりでアドバイス。次の人に交代すると、「また、間違うとる。みんなやり方が反対や。……(以下同文)」。その後も間違った人がいると、實ちゃんはどこからともなく駆けつける。50円ぐらいあげてほしい。

接骨院では、田山涼成さんの声のおじいさん。カーテンで仕切られた手技治療スペースから、声が漏れ聞こえる。「これは痛くないですか?」「はい、大丈夫です。私は痛みに強いんですよ」(痛いの?)「普通の人ならね、とっくに声をあげていますよ」(痛いんだよね?)「私はね、子どものときから我慢強いんですよ」(痛いんでしょ)「これね、みんな痛いって言うでしょう」(痛いんやんか!)

スーパーのレジでは、強面の森泉さん。まず、ミンチカツは5個買うと割引なのに、割引になっていないと指摘。レジの若い女性は、サービスさんと呼ばれる人を呼んで確認。どうやらレジの設定に問題があったようで、手打ちするよう言われる。次に、2割引のシールが貼られたおにぎりが割引されなかったと指摘。それは彼女のミスだった。「ちょっともう〜大丈夫〜?!私が言わへんかったえら正規の値段なってたやん。いい加減にしてよ。信じられへんわ〜」とまくしたてる。プレッシャーで、明らかに動きがぎこちなくなっている。ようやくレジを通し終えたら、「このみかん、ニッキュッパ(298)やけど、間違ってないか確かめて。そこ見てなかったから。ほんまこわいわ〜、このレジ」。あなたの方がこわいです。ビビって間違えます。

さいごは、素敵な人。昨日は、友人2人と有馬富士登山。降りてきたところに大きな公園があって、そこでお茶を飲んでいたらYちゃんが席を外した。戻って来たら「ちょっと来て」と、隣りのちいさなホールみたいなところに連れて行かれて、会場の真ん中の椅子へ。と、舞台上でいきなりフルートアンサンブルの「ハッピーバースデー」の演奏!なんとYちゃんが、コンサートを終えたばかりのグループの方にお願いしたところ、快く引き受けてくださったのだとか。そう、昨日は偶然私の誕生日でした。Yちゃんは、とにかくよろこばせ名人。フルートアンサンブルの「アリエッタ」さんにお礼のメールを入れると、「素敵なお友達をお持ちですね」と返ってきた。ほんとに素敵すぎ!

2018年10月19日 (金)

帽子

髪を染めるのをやめることにした。数年前から思っていたのだけど、美容師さんから「まだ早いですよ〜」と言われると、そうですか…と折れてしまっていた。あと、移行期をどうすればいいか…と、そこが悩ましくて踏み切れなかった。

思い切って、「グレイヘア」に力を入れてる美容院に行ってみた。最初に「どうしてグレイヘアにしようと思ったんですか?」と訊かれる。「もう、自然なままでいいかなと思って…」と言うと、すこしこれを見ていてくださいとグレイヘア特集の雑誌を渡される。モデル、スタイリスト、料理研究家、編集者…、かっこいい女性ばかり。パラパラ見ていると、「グレイヘアはファッションもメイクもきちんとしないと、どうしても老けます。なので、染めるのが面倒くさいからというだけの理由の方にはおすすめしないんですよ。で、どうされますか?お気持ちは変られませんか?」と再確認された。きちんとする自信はないけど、「やってみます」と答える。

白髪が5センチほど伸びたあたりの、移行期に挫折する人は多いらしい。とりあえず、帽子を被ることにした。室内でもずっと被っていられるものとなると、無難なのがベレータイプ。被り慣れていないので、どうもしっくりこない。被り方をアドバイスいただきながら、とっかえひっかえ試着して、やっと一つ購入した。
「こんなの被れたらかっこいいのにね〜」、中折れハットを青に見せると、「萬田久子が被るやつやで。さっき、布袋さん言われててたやん、無理やろ」と一蹴された。そう、D百貨店の店員さんから、「後ろに引っ張ると布袋さんになりますので……」と言われたのだった。青は、布袋さんてどんなんやったって検索して、爆笑。布袋さんて…。

2018年10月16日 (火)

恥ずかしくなります布をかけられて

うみの会、兼題「布」。

ジムがリニューアルオープンして、コラーゲンマシンなるものが導入された。今月は、先着100名が無料体験中らしい。ぼや〜っと通っている私は、そんなことまったく知らなかった。先着100名に入っても、予約をとるのがなかなかたいへんらしい。何しろマシンは1台。1回の使用時間が15分で、マシンを冷やすのに30分かかるので、1日に10人ほどしか使えない。

電話ボックス状のマシンに入ると、真っ裸で上部のパイプに掴まって仁王立ちで15分間、光(コラーゲン?)を浴びるらしい。音楽もなにもなく、15分て長いなあ〜。「わたし、ついに昨日はじめて……」な〜んて体験談披露に、しゃべる方も聴く方もきゃっきゃしてて、女子の部室みたいな更衣室。私は閉所恐怖症だから無理っぽいし、野口さん(ちびまる子)みたいにやや遠巻きにくっくっくっと聞き耳を立てるのみ。

2018年10月10日 (水)

ですよね

先月のうみの会で、難解句について「とっぴょうしもないこと言えばいいじゃダメ」という意見が出た。おおいに賛成だが、どの句がよくて、どの句がダメかは判断がむずかしい。絵画でも、写実画はデッサン力や構図、色彩など、素人目にも上手い下手が分かりやすいけれど、抽象画になると好き嫌いになってしまったりする。難解句が敬遠されるのも、読みの力が求められるからだろう。難解句そのものがいいか悪いかではなくて、一句、一句の評価がとても大事だと思う。

一方、ある句集評には、「どの句も一読明解ですばらしい」とあった。分かりやすさそのものを評価するのもどうかと思う。たとえば、一句を読み終えたときに、「そうですね」か、「そうですよね」では大きく違う。前者はそこで終り。後者は、「私も…」とか、「実は…」と会話が展開してゆく。読み手の入る余地がある。あ……、評した人は、「そうですね」と軽く相づちを打てる川柳をよしとされているのかな。

一読明解も難解もひとくくりにしないで、一句一句について語り合おうよと思う。写実と抽象のどっちが好きかは批判されることではないし、どちらにもいいものはあるんだから。あしたは、前衛書道展へ。

2018年10月 7日 (日)

数はいま詩となるカシオ計算機

ねじまき句会、題詠「算」。

「ネックレスが切れて、床に散らばった真珠があまりにきれいで、三日ほどそのままにしていたんです」、書家は言った。ちょっとことばの遅いAちゃんのことばも、ふしぎな音のつながりがうつくしかった。

2018年10月 3日 (水)

きつね

会社勤めをしていたころ、神戸で評判の占い師さんに手相を観てもらうのが流行ったことがあった。家族構成や恋愛遍歴を言い当てられたとか、母親への思いを指摘されて泣いてしまったとか、食堂で報告会がつづいた。八上さんも行ってみてくださいよと言われて、ビルの4階にある小さなバーに行った。ママが占ってくれるのだった。

両手を差し出した私に、「あなたは生れ持ったものを抑え込んで、全く違う自分を生きてきたのね……。そうしてずっと生きてきたんだもの、今さら変えられないし、それはもうしょうがないわよね」。と言われた。もし、ほんとうにそうなのだとしたら、母だよなぁ…と思った。それからというもの、ますます自分のことがわからなくなった。

句集について、「生の桐子を消しているような気がします。きつねのきりこ(笑)みたいです」という、どきりとする感想をいただいた。ことばが避けているのか、到達し得ていないのか…どちらにしても、まだ、わたしが残されているとしたらうれしいと思う。
きつねのきりこ…を思っていたら、芝能のチケットをいただいて、演目が「小鍛冶」。今夜は、きつねと会えるのでたのしみ!

2018年10月 1日 (月)

あおぞら

舞台や映画、コンサートのあとに、軽く感想を言い合うのが好き。これ、おいしいねとか、火の通り加減抜群…とかいいながら、いっしょにご飯を食べるのと似ているかもしれない。そんな感じのカジュアルな句集批評会があってもいいなと、前から思っていた。

さて、「杜人」誌が届いてびっくり! 『「hibi」をどう読んだ?』は、 妹尾凛さん(川柳人)、谷じゃこさん(歌人)、中山奈々さん(俳人)による鼎談の句集評。こちらはガチの批評会だけれど、他ジャンルの若手の方々を交えた新しいスタイル。それぞれの読みが新鮮で、川柳と、俳句、短歌との違いにも触れられたりしていておもしろかった!

夜、水、鳥、からだパーツの多さは自覚していたけれど、中でも足フェチは気づいてなかった。川柳をやめている、ジャンルにとらわれないことばのせかい。白、薄墨、薄闇、モノクロの世界…などは、言われてみればそうかも。
「屈折」ということばが4回も出てきたり、からだパーツが多い割に、自分のからだを信用していないふしがあるとか、攻撃力、言うことは言うとか……いやもう、句集ってこわい、こわい!

正直言うと、句集って読まれるのかしら?と疑ってました。今回のように、ありがたい体験を重ねながら、句集を出すことの意味についても変化しつつあります。どうすれば意味のあることにできるかも、すこし見えてきました。なので、やっぱり出してよかったと今は思っています。台風一過の青空のように、ありがとう一色です。

さて、杜人の鼎談を読んだ方から、新しい感想もいただいたりしてますが、うちの毒舌あおの感想。「桐ちゃんののびしろが感じられた。よかったな〜」って、どんな上からなん。
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