« あおぞら | トップページ | 数はいま詩となるカシオ計算機 »

2018年10月 3日 (水)

きつね

会社勤めをしていたころ、神戸で評判の占い師さんに手相を観てもらうのが流行ったことがあった。家族構成や恋愛遍歴を言い当てられたとか、母親への思いを指摘されて泣いてしまったとか、食堂で報告会がつづいた。八上さんも行ってみてくださいよと言われて、ビルの4階にある小さなバーに行った。ママが占ってくれるのだった。

両手を差し出した私に、「あなたは生れ持ったものを抑え込んで、全く違う自分を生きてきたのね……。そうしてずっと生きてきたんだもの、今さら変えられないし、それはもうしょうがないわよね」。と言われた。もし、ほんとうにそうなのだとしたら、母だよなぁ…と思った。それからというもの、ますます自分のことがわからなくなった。

句集について、「生の桐子を消しているような気がします。きつねのきりこ(笑)みたいです」という、どきりとする感想をいただいた。ことばが避けているのか、到達し得ていないのか…どちらにしても、まだ、わたしが残されているとしたらうれしいと思う。
きつねのきりこ…を思っていたら、芝能のチケットをいただいて、演目が「小鍛冶」。今夜は、きつねと会えるのでたのしみ!

« あおぞら | トップページ | 数はいま詩となるカシオ計算機 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« あおぞら | トップページ | 数はいま詩となるカシオ計算機 »

無料ブログはココログ