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2018年11月 8日 (木)

鈴の音

おかじょうき川柳社のHPの掲示板で 、高田寄生木氏の訃に接した。

ちょうどひらいていた、昭和51年(1976年)「川柳展望」5号に、氏の特別作品「自転車の鈴」25句が掲載されていた。

   縄切れをひろうゆたかさにふれる

   エプロンに石がひそんでいる怖れ

   フルートが聞こえる日銭数えている指に

   香港にも行かず自転車の鈴鳴らす

   レール二本まだ聞こえない父の靴

   出稼ぎを狂わす週刊誌をまるめ

   火葬場が見える息子と駈けている

11月3日は、きれいな秋晴れの日でした。ご冥福をお祈りいたします。

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コメント

寄生木さんには私も大変お世話になりました。
青森県川柳界の宝でもありました。残念極まりありません。

ほんとうに残念ですね…。

来年の「時実新子を読み合う会」の準備で、初期の「川柳展望」を読んでいます。
3周年記念の初の20題句会(すごいですね!)にあたっては、
「私の選句姿勢」、20題句会に臨む選者としての態度という特集があって、
「仏」の選者、高田寄生木さんは、
「…句会に大会にそして誌上にも昨日のなつかしさに溺れ
今日の楽しさに満足しきっている作品が氾濫している川柳界である。
どの世界でも“あしたをめざす”活力が希薄になったときには、
滅亡という名の終点目指して突っ走ることになるのではないだろうか。…」
と書かれています。
のこしてくださったものを大事にしなければと思います。

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