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2018年11月 5日 (月)

そばかすを浮かべる船の丸い窓

ねじまき句会、雑詠。

平野啓一郎著「空白を満たしなさい」は、船の中にいるような時間だった。「分人」について、ゆっくりゆれながら考えていた。
相手や場所によって、使い分ける顔。どれかがほんとうで、どれかが偽りなのではなく、すべてがほんとうで、いくつかの顔を統合して自分が出来上がっているというのは、まったく新しい発想ではない。自分のなかの嫌な分人を消したくなる自死があるということ。死にたいのではなく、消したいというのは分かる気がした。
夕べ遅くにも、自死の報せ。前日に電話で話した人も、分からなかったそうだ。自分の中のある分人を、どうにもゆるせない分人が現れたりするのだろうか。力つきた分人が、皆を巻き添えにするのだろうか。
わからない。わからないけれど、さみしい。海と空しか見えないところに、浮かんでいるみたいだ。

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