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2019年3月

2019年3月31日 (日)

三月尽

19日にココログがリニューアル。3日ほどはログインもできなかった。やっと使えるようになったものの、不具合が多発していてクレームの嵐。リニューアルチームは、日々死ぬ思いで対応されていると思う。気の毒だけれど、あまりに使いづらくて引越しを検討中。どこかいいところあれば、教えてください。

そんなわけで、ブログを書くのが億劫なだけで元気にしています。
マンションの大規模改修工事は、ベランダの塗り替えに入って、ガラス戸が半透明のビニールで覆われた。もう深海にいるみたい。今朝は、大雨だわ……と目覚めたら、晴れ?風にビニールがザーザー鳴っていたのでした。
昨日の午後、仕事してたら、ベランダで作業がはじまった。「あかん、あかん、こう…」「はい、これでいいですか」「ちゃう、もうちょっとこう…」「はい!」「だいじょうぶやで、すぐ慣れるからな」。まる聞こえ。うちのベランダ、新人さんらしい。素直ないい子なんやけど、ちょっと不安。今朝、確認したら、半分塗って終っていた。

ここんところのできごと。
某日 出先で一人ビール。となりの二人組から、めずらしく話しかけられる。年齢の話になって、実際より5歳上に言われた。おそらく予想より5歳くらい若く言ってるから、実際より10歳老けて見えるということだ。グレイヘアが10歳老けるって、ほんとだ。ちなみに、職業は教師で音楽か絵画って。へえ〜。60代後半の男性は離婚目前らしく、45歳以下の女性を紹介してほしいと言う。どうして45歳以下なんですか?と聞くと、女性は50過ぎたらあちこちがたついてくるって!超、棚上げ。もうちょっと飲みたかったけど、退散。

某日 夫の母が「うちもどこか行きたい病」発症。青としぶしぶお昼ごはんにつきあう。この際と、懐石料理へ。相変わらずの親戚、ご近所話に、「へえ〜」「そうなんや〜」と相づちを打ちながら、ビールも日本酒も飲んで好き放題する。母は私たちでも満腹のお料理を完食し、上の歯、下の歯を取り出すと箸を置くようにテーブルに並べた。家ちゃうし〜。食事を終えてタクシー乗り場へ送ろうとすると、さらに行きつけのお茶やさんへ行くと言う。ほぼ毎日、病院帰りに立ち寄って、お抹茶と和菓子のセットをいただいているらしい。店主さんから「ご主人様はもうよくなられましたか?」「もうすぐ弟さんが……」と、我家の家庭事情を熟知している問いにずんずん居心地が悪くなる。青は「そんなの全部しゃべってるに決まってるやん」と、へっちゃら。

あと、「時実新子を読む会」のご報告に新子先生のお墓まいりに行ったり、お花見も行った。家にいると、ずぶずぶっと沈みそうになるので、昼間はできるだけ外に出るようにしている。そうして、3月が終わってしまう。

2019年3月22日 (金)

地球とかメツボウしないかな 毛布

ねじまき句会、兼題「布」。出さなかった方の句。

出した句は、

 メツボウが口ぐせだった電気毛布

タイトルの方が先にできて、ちょっとかわいすぎる?かわいすぎるよね〜と思って、毛布とメツボウでもう一句書いた。出してから、「だった」の過去形は失敗したかな…と思ったり。なにを書くかと、どう書くか……どちらかで冒険なり実験なりしたいと思うけれど、それがなかなか……。 深夜、手に取った寂聴さんと伊藤比呂美さんのことばに、目がさえてしまった。

比呂美 あたし去年、石垣りんさんの詩集を編んだんです。戦後すぐのはやっぱりプロパガンダのように、わかりやすく平和の尊さなんか書いていたのが、時代が平和になったら、自分の身の回りのこと、家族だ、きんかくしだ、しじみ汁だ、そういうふうに変っていく。視点が変わると、詩がグッと深まってくるんですよ。
寂聴 ふんふん。小説でもそれはたぶん同じじゃない。
比呂美 詩を作っていて、自分の詩の形ができてくると、それを知らず知らずのうちに追いかけちゃう。自分で自分の真似をすることが、怖いなあと思う。
ーー(中略)ーー
寂聴 自分でいやになるのよ、いつまでも同じような小説を書くことが。コツを覚えてしまうと、ダメなのよ。
比呂美 まさに、それです!自分の真似したら、自分で「真似した」ってすっごいわかります。それはしちゃいけないんです。文学ってみんなそうだと思いますか。
寂聴 そう思う、やっぱり。コツっていうのはあって、みつけたら「やったぁ」と思うものだけど、それは一度しか使えないのよ。
      瀬戸内寂聴+伊藤比呂美「先生ちょっと人生相談いいですか」(集英社)

2019年3月21日 (木)

春分の日

工事が休みで、やっとベランダに洗濯物が干せるというのに、朝から雨。それでも、干してみる。工事の足場をじっくり観察。すべてが細く、薄く、よくこれで倒れないし、人が何人も登れるものだと感心する。今ならベランダから移って足場体験できる……と思ったけれど、勇気が出なかった。
右肩が上がらないのは、常に歯を噛み締めているのが原因だと言われる。たしかに、気づいたら奥歯が合わさっている。小さい時に「口を閉じなさい」と母から散々注意されたせいではないかと思う。からだが覚えたものを直すのは、むずかしい。

今夜は満月というので、夜の散歩に出てみた。夜がぬるく湿っていた。

2019年3月18日 (月)

のりたま

ふりかけの中では「のりたま」が一等好きだ。
ご飯が少しのこってしまったときなど、のりたまをしゃかしゃっとかけて食べる。

ある日、深夜にご飯を食べていた青が、「ごはんがふた口のこった〜」という。
「のりたまで食べてしまって」と、Myのりたまを渡してやる。
「どこくらいかけたらいいの?」。知らんがな。「好きなだけかけて」。
「ベストな状態で食べたいやん」。知らんがな。「かけてみて、足らんかったら足したらいいやん」
「2回しかチャンスないねんで、足してみて足らんかって、まだ足らんてなったら、ごはんがもうないって……」。「ブラマヨ吉田か!!」

昨日、はねじまき句会。「のりたま」評を聴きながら、こんなしょうもない回想をしていた。
帰りの新幹線で考えていたのは、親切すぎる読みについて。一句から、ドラマを展開するのは自由だけれど、ドラマそのものが作品の評価にならないよう心しないといけないと思った。

2019年3月14日 (木)

さなぎ

今週からマンションの外壁工事がはじまった。南側のベランダに面して足場が組み上げられ、網状のものに被われている。

しばらくは、洗濯物も干せないし、レースのカーテンを引いたままの生活。繭のなかにいるような、一日中夕暮れのような。
お日様欲求から五感が刺激を求めるのだろうか?いつもより辛いもの、甘いものが欲しくなる。夕べは、菜の花とあさりのペペロンチーノ。今夜は、激辛プーパッポンカリー。

朝ご飯を食べていたら、ベランダに大きな影。選句に集中していてふっと顔をあげたら、ベランダの向こうに人の頭。分かっていても、驚く。何回でも驚く。でも、めったに経験できないから、さなぎ生活にたのしみを見出したい。

2019年3月12日 (火)

七年

新聞柳壇のはがきが届く。はがきの入った紙袋を、赤ちゃんを抱き取るように受け取る。
それから、手を洗ってはがきを取り出す。投句ではないはがきが1枚入っていた。
前回の特選から、七年ぶりの特選に「嬉しくて涙が出ました。本当ですよ」と書かれていた。
前回からかなり間があいたことは分かっていたが、そうか七年……。ここしばらくはボツ続きで、やめてしまわれないかと案じていた。よくぞ、よくぞ……。ご住所の老人ホームをネットで検索。ここのどこかにいらっしゃるのだと思いながら、感謝の念を送った。

2019年3月10日 (日)

赤い半日

神戸文学館土曜サロン、「時実新子を読む」が終った。

今年、取り上げたのは「川柳展望」創刊時。「展望」は、順風満帆に船出。神戸新聞川柳壇選者に就き、句集「月の子」出版。そんな中、自宅編集室をめぐって夫と衝突。家出の後に編集室を茨木の河川敷へ移す。新子は新しい個人誌の名前を、「火の木」と考えていたそうだ。まさに燃えていた。喜怒哀楽のすべてを燃料にして、勢いよく燃え盛っていた。私も赤のストールで出かけた。

昨年、資料の作品に校正ミスがあったので、今年は、資料もフリペも念には念を入れて校正した。今年こそ完璧なはずたったのに、別のところに痛恨のミス!(泣)

終了後、凛ちゃんと正宗屋で反省会。コの字型に30席ほどの店を、椿鬼奴似のお姉さんが一人で切り盛りしている。ビールを入れて、焼き鳥焼いて、おでんを盛って、お湯割り作って、串カツ揚げて、漬け物切って、お勘定して……くるくる走り回りながら、忙しくほほえむ。のれんをくぐり出るときには、時間が早送りされたように昼間が遠のいていた。

帰宅した私を見るなり、「猪木か!」と青。何かに似てると思ったら、燃える闘魂ダーッ!!

  いちめんの椿の中に椿落つ   新子

2019年3月 8日 (金)

記憶のぬり替え

カナダの欠航騒動でごいっしょした福岡の方が、オーロラの写真を送ってくださった。

記憶の中の夜空に浮かぶ白い花かつおが色づき、すっかりあざやかな緑のオーロラを見た気になってきている。

今日は、買った切手を失くし、買った本は家に同じものがあり、ヘアカットは失敗、花粉症の薬は効かず…と、ぼろぼろの一日だったので、寝るまで眺めておく。Img_1692

2019年3月 7日 (木)

春の雨の訃報

筒井祥文さんが亡くなられた。川柳の会「ふらすこてん」を宣言通り10年運営し、この1月に閉じられたばかり。次は何をされるのか…と期待していたのに、なんとさみしいこと。

玉野の大会のあとだったと思う。関西へ帰る組は、駅前で飲む流れになった。祥文さんの向いの席になって、緊張しながら川柳の話をした。「……そんなことをやな、××(某柳誌)に書いたんや」とおっしゃる。思わず「へぇ〜…読みたいな」と言ったら、「送ったんで」とおっしゃる。お酒もまあまあ飲んでいるし、帰りの新幹線で忘れてはるかもと思っていたら、数日後に届いた。一筆箋が挟まっていた。

ちょっと送っときます  
礼状なんぞヤボでっせ
またどっかで  
                         祥文

なんとカッコいい! さらに繊細でやわらかな文字が、罫線と罫線の間にそそとおさまっていて、豪放磊落なイメージもいい意味で裏切られた。粋なお方でした。
お別れの会がひらかれるとか。さみしい分だけ、にぎやかになるんだろうな。祥文さんみたいに。

 トコトンヘコトントと放つ水すまし  祥文 (うみの会)

2019年3月 6日 (水)

音の春

突然、頭上でグガガガガガガ…と鳴り響いた音に、なに?なに?どこ?と慌てたのは3日前。どうやら、真上の部屋がリフォームしているらしい。ドリル、電動のこぎり…音と振動がすごいのなんの。急に止んで、急にはじまるから、そのたびに心臓がぶるっとなる。

今週は、作品を一つ書き上げないといけないのだけど、3日でまだ3句しか書けてない。図書館とかカフェに避難も考えたけど、もしもリフォームじゃなかったら…とか考え出したら、いつか警察が来て「不審な物音はしませんでしたか?」って聞かれたときのためにメモしたりなんかして。YouTubeで電動工具の音も確かめる念の入れよう。
今日は朝から、金槌の音。真上だから、脳天にゴンゴン響く。出てこい、ことば!

2019年3月 2日 (土)

福寄せ雛

Photo_2 名古屋発祥の「福寄せ雛プロジェクト」

 
人形供養などで処分される雛人形をなんとか救えないか…と、10年前にはじまった新しいひな祭りは、言ってみればお雛様の第二の人生。
女子会にオタ芸、麻雀……自由でたのしそう!!
青が小学生の時に、お雛様の席替えをしたり、武器を花束に…と全員に花を持たせたのに驚いたけど、この発想は素敵。うちのお雛様たち、何がしたいかな?今年は、ちょっと間に合わないけど、来年は何かしたいなあ。
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2019年3月 1日 (金)

手術あれこれ

夫の手術終了。9時から2時間半ほどの手術を、手術室前の待機室で待つ。「すべての、白いものたちの」(ハン・ガン著)を読もうと持って行っていたが、本棚に置かれていた「イキガミ」というコミックがおもしろくて4巻読んだ。

「イキガミ」は、「死」の恐怖を植え付けることで命の価値を再認識させる、「国家繁栄維持法」が適用された国の話。小学校入学時にすべての国民が受ける「国繁予防種」の1000分の1の確率で、18歳から24歳の決まった日に破裂して死に至る特殊なカプセルが投与される。カプセルが破裂する24時間前には、本人に死亡予告書(=イキガミ)が配達される。配達人の苦悩。そして、残り時間を24時間と告げられた人が、さいごに何を思い、何をするのか……。

生と死、残り時間を思ううちに手術は終了。手術室に呼ばれた。小さなカプセルに入った、黒い砂粒みたいなものを渡される。たったの10粒ほど。こんなのが詰まる?と思う。胆嚢をひらいたものも見せていただく。それからおもむろに、「ご説明しないといけないことがあってですね……」と、レントゲン写真が写し出された。手術が終った時点で、十二指腸へ流れているはずの造影剤が胆管に残ったままということで、3時間後にもう一度レントゲンで確認。流れていなければ、胃カメラで原因を見に行って処置することになるという。

看護師さんが、私のお昼の心配までしてくれて、言われるままに食堂へ。エレベーターを降りると、外来の看護師さんが、「口腔外科、どうしたん?!」「口内炎の患者、めっちゃ来てて終らへん」と話していた。堀ちえみさん効果だ。
食堂は満席。「相席でもいいですか?」と案内しかけたフロアの人から、「もう、そこが空きますのでちょっと待ってください」と戻される。車椅子の女性と男性のテーブルの食器が下げられていた。男性が車椅子の後ろにまわって「行くよ」と声をかけると、「まだ水飲んでる」と女性が言う。女性は水を飲むでもなくコップを持ったまま。「もうええやろ」、男性が車椅子を動かしかけると、「まだ飲んでる言うてるやん、なんでそんなことすんの」と怒鳴る。二人にプレッシャーをかけないように、券売機の後ろに隠れるようにして待つ。それから2度おなじやりとりがあって、「やっぱり相席でいいですか?」と隅のテーブルに案内される。私が席に着くと、車椅子の女性はコップをテーブルに置いた。

食後は本もひらいてもことばが入ってこない。かなしかったり、心配したりすると眠気を催す省エネタイプに、満腹も手伝ってひたすら眠い。呑気な付き添いに見えただろう。ま、呑気だけど。
夫は4人部屋で、午後にあたらしい人が2人入院してきた。2人とも高齢男性で、付き添いの妻から、「早く着替えなさい」とか、「家のソファみたいに端っこに座ってたらずり落ちるよ」とか、まるで息子みたいにいちいち指示命令されていた。

結局、造影剤は無事流れていて、その後は経過も順調だった。この日は青の誕生日で、遅くなったので、いっしょにご飯を食べて帰ることに。リクエストが、なんと焼肉。ひらいた胆嚢ってどんなだった?と聞かれ、このタン塩に似てるとは言えなかった。
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