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2019年4月 2日 (火)

昼の海

塗装工事でベランダに出られず、洗濯物がかなり溜まってきた。そうだ、コインランドリーに行こうと思い立つ。(遅い!)そうだ、そうだ、家で洗って乾燥だけすればいいんだ!と、だれでもすぐに思いつくようなことを自慢気に言って青にスルーされる。コインランドリーのドラムはでっかいんだから…と、めいっぱい洗った。軽く乾燥して、出来上り。ん?ゴミ袋に2つ??自転車で、どうやって持って行くんですか〜?!自転車の前かごに一つをどかっと乗せて、もう一つを手で持ってよろよろコインランドリーへ。まるでホームレス。

コインランドリーへ着いたものの、慣れていないのでシステムがよく分からない。端っこの一番小さいドラムの「乾燥のみサービス中」に、サービスしてくれるならと決める。ドラムの開け方が分からず、引っ張ったり、押したり、がちゃがちゃしたり、ここでも不審者。やっと放り込んで、100円で11分。あかるいコインランドリーに一人。持って来た瀬戸内のクルーズ船「guntu(ガンツウ)」号の船内に飾られている絵画、Yoon Heechang氏の作品集を見る。

おじいさんが入って来た。一つだけ洗濯中だったドラムが、ピーッと止まる。慣れた手つきでキャスター付きのカゴに洗濯物を取り出すと、90度向きを変えて、乾燥専用のドラムに入れてお金を入れた。洗濯物は、黒と白の二色のみ。そしてまた出て行った。
私の11分も終了したが、生乾きだった。もう100円を入れる。ふたたびドラムが回り始め、もしかしてドラムが小さすぎ?と気づく。おじいさんの洗濯物は、ドラムの中をのびのび浮遊している。私の洗濯物は、だんご状態である。はたして、またも生乾きであった。
取り出して、一番大きな乾燥専用に移す。今度は100円で8分。右回りにのびのび浮遊し頂上ではらっと落ちる。次は左回りにはらっ。見ていて飽きない。あっという間に、8分終了。くつ下のゴム部分とかがまだ湿っぽくて、もう100円投入。
さっきのおじいさんが戻って来た。またすぐにピーッと乾燥が終了して、キャスター付きのカゴに取り出すと、一枚ずつ畳んだものを持参した洗濯カゴに入れていく。黒と白に混ざって、一枚だけ迷彩柄のパンツがあった。いつの間にかもう一人おじいさんが椅子に座っている。畳み終えると二人はいっしょに出て行き、あとから来たおじいさんの運転する車で帰って行った。

また一人になった。作品集のおしまいに「海」の歌詞があった。松原遠く消ゆるところ 白帆の影は浮かぶ 干網浜に高くして かもめは低く波に飛ぶ 見よ 昼の海 見よ 昼の海 ……小さく歌ったら、乾燥機が止まった。潜水艦みたいな蓋をあけるとここ数日の私が出てきた。

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