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2019年7月

2019年7月30日 (火)

兄嫁の力まかせに腐る桃

つづきの会、雑詠。

息子のつれあいが不調で、ご飯を届けたり、Aちゃん(孫)を預かったりしている。Aちゃん2歳、イヤイヤ期真っただ中。Aちゃんは、イヤではなく「チガウ〜」という。それじゃないと。さらに、意思が通らないとみると、「イタイ〜!」「コワイ〜!」と大泣き。いやいや、なにもしてないよと、慌てる。2歳って、こんなんだっけ?へとへと。
8月から保育所に入所できることになり、面接にも付き添った。保育所では、「おしるし」と言って自分のマークのシールで、持ち物や靴箱、ロッカーを判別できるようにする。いちごやお星さまなど10種類のシールから、どれがいいですか?と差し出される。「なすび」。しぶい。なすびでいいの?と念を押される。「なすび」。よく見たら、なすびはころんとキュートだ。お母さん、なすびでいいですか?母親にも確認する。「じゃあ、ひまわりで」。なすびでええやん、おもしろいやんと思ったけど、黙っておく。お昼ね用キルトパットにバスタオル、それらをひとまとめにするカバン。口拭きタオル、それを終うタッパー。食事エプロンはタオルにゴムを通したもの。手ふきタオルは、引っ掛ける紐をつけて……。大きさや仕様の指定が細かい。こんなんだっけ?園をでたところで、「うち、ミシンないんで」とお願いされてしまった。

青を保育所に預けたときのことを思い出していた。市で週に3日の一時保育がはじまったばかりのときだった。同居していた夫の母と祖母からは大反対されたけど、少しでも仕事がしたかった。青は、毎日泣いた。納得できないと前にすすめない性格のまま、泣きつづけた。家を出るときから泣く。朝、泣く青を自転車に乗せていたら、立ちはだかった夫の母から「あんた、ほんまに鬼やな!」と怒鳴られた。無言で門をすり抜けて、保育所までの上り坂を、私も泣きながら自転車を漕いだ。何日めだったか、園長先生からは、来る日と来ない日のある一時保育は、そもそも子どもによくない。泣きすぎて他の子も不安にさせるのでもう預かれないと言われた。仕事をしたい親はどうすればいいんですか?と訊くと、「子どもが健康じゃなければ、どうせ仕事どころじゃなくなりますよ」と言われた。それから、一時保育がよくないならとフルタイムに切り替えたことで、夫の母は激高。橋田壽賀子な日々がつづいた。ようやったなあ……と、しみじみ笑えた。



2019年7月29日 (月)

抜け殻

7月はとにかく盛りだくさんだった。そして、お決まりのように家族のアクシデントも重なって、はちゃめちゃ。何とか乗り切って、今日は抜け殻。

葉ね文庫「葉ねのかべ」は、升田さんのインスタレーションのような作品展示と、川柳は音声。ボタンを押すと、朗読が流れ出す。津軽海峡で歌謡碑のボタンを押すと、「♫ごらんあれが竜飛岬北のはずれと〜〜」と流れ出すあの感じ。朗読は、ダンサーのエメスズキさんにお願いした。清荒神の境内のにちいさな川辺で録音したので、水音とお寺の鐘の音も入っている。
オープニングイベントでは、升田さんとエメさんによる「漂流詩」という、ことばに触発されて動く即興のダンスも披露された。本棚の隙間から覗くダンス。からだの一部だけを見るダンスは、声も肉体の一部となって、会場の空気を一変させた。「のぞき見る」という行為は、何か特別な感覚を呼び起こす気がする。私は「ひびくじ」を作った。朗読の10句のうちのどれか1句が当たるしくみになっているので、おたのしみください。

ギャラリー島田「ことばのミニアチュール」もはじまった。時里二郎さん、佐藤文香さんと三人三様の直筆原稿が並ぶ。来場者も、「わたしの万有引力」のテーマで、ことばを残せるコーナーあり。さすがにギャラリーのお客さまは、紙を折ったり貼ったり、イラストが添えられたりと見応えあり。こちらのオープニングはポトラックパーティー。紅茶豚を作って参加。紅茶豚は、豚もも塊肉を紅茶で煮て、酢、しょうゆ、みりん、(1:1:1)に一晩浸けるという超簡単料理。のはずが、慌てすぎてティーバッグを箸で破ってしまって、豚が紅茶の葉まみれになって時間をとられた。

神戸新聞のエッセーは、ゲラ校正でちょこっと修正するつもりが、大規模修繕工事みたいになって、初めて差し替えていただいた。松江川柳会の誌上大会も、選評を差し替えていただいた。慣れないイベントやトークの不安と、終ってからの反省の嵐で、書いたものにも自信が持てなくなったのかもしれない。

さいごのイベントは、詩人四元康祐さんとと、「川柳と詩 真夏の夜のめぐり逢い」と題したトークイベント。当日に合わせて、連詩に挑んだ。こちらも、私は途中も、書き終えてからも自分のところに手を入れさせてもらった。川魚の四元さんと、川べりの柳の私という設定は、四元さんの魚の自由さと、そこに固定された柳の宿命が、そのまま二人の違いのようにも感じた。こころも、ことばも、もっと自由になりたい。

歌人の牛隆佑さん、詩人の櫻井周太さんとは、「フクロウ会議」という冊子を制作中で、8月末に完成予定。ジャンルも違うし、世代も違うし(お二人とも若い!)、いっしょに活動をすると、作品だけでなく、批評についてや印刷物についてなど、詩歌の周辺のことにも発見が多い。これからは、ジャンルを超えたユニット活動も、もっと出てきそうな予感。

7月は絞り出したので、しばらくは句集や本をゆっくり読みたい。撮り溜めたビデオも観たいし、ぼお〜っとしたい。でも、母が来るのだな……。

2019年7月16日 (火)

侘助はカウントダウンなどしない

うみの会、兼題「秒」。

2年目を迎えた、うみの会。ゲストは歌人の永田淳さん。

「秒」はむずかしかった。皆さん苦戦した模様で、1秒、2秒、3秒、20秒…具体的な秒数でなにか書かれた句が多かった。あと秒針くらい。
侘助の句は、もちろん賛否ありましたが、懇親会の席で永田さんから「短歌は、擬人化でアウトですよ」ときっぱり言われた。なぜ擬人化がダメなのかについては、「陳腐」というようなことをおっしゃった。擬人化の歌を見ないわけではないので、おそらく、まったくダメと言うことではなくて、相当覚悟のいるレトレックということだろう。擬人化のハードルがぐ〜んと上がった。

2019年7月14日 (日)

会う

某日、「葉ね文庫」で、歌人の染野太朗さんをお見かけする。何となく、袴姿で和傘の上で毬や枡を回される感じの方をイメージしていたら、実にしゅっとした方だった。何となくて、名前のイメージでしかない。おそるおそる誕生日が同じことをお伝えすると、「ほんまですか〜」と同じ誕生日の有名人を教えてくださる。名前のあがるたび、店主池上さんが絶妙なツッコミを入れてくれる。「蛭子さん」「天才や〜」、「江戸川乱歩」「おお〜」、「五月みどり」「微妙なんでてきた」……。店を出られてから、わざわざ戻ってきて挨拶をしてくださった。同じ誕生日でうれしい。

某日、今年はじめにおつれあいを亡くされたおばあさまにお会いする。息子さんがプレゼントしてくれたルンバに亡き夫の名前をつけて、毎朝「カズオさんお願いね」と部屋をきれいにしてもらうのだとか。カズオさんは部屋の隅へ行くと、舌をしゅるっと出して角っこの埃もきれいにかき集めてくれるらしい。私もカズオさんがほしいけれど、その前に床を片づけないといけない。

某日、「白ブリーフ被害者の会」会長、副会長に久しぶりに再会する。会のことを知らない人もいて、会長が設立に至った被害状況について、白ブリのポケット状のところに溜まる洗濯ゴミを、「君はどうして、ここに溜まるゴミをとらないんだ!」と叱責されたことなど語り、大笑いする。難儀なことほど笑い飛ばすという、すばらしいメンバーとの出会いにあらためて感謝した。

某日、卒寿(90歳)のおじいさまとごいっしょする。杖なし、補聴器なしでとてもお元気なご様子。「認知症でひきこもり、もうすぐ大事件起こしますよ」などと、ユーモアもたっぷり。まだ運転もなさると言う。「家族が、児童の列に突っ込む前にやめてと言うんですけどね、児童の列なんかないとこを走ってますから」とおっしゃる。さすがにこれは笑えない。説得できず、心残りだ。

某七夕の日、待ち合わせに指定されたのは、「星乃珈琲」。メニューを開くと、「星乃珈琲」「彦星珈琲」「織姫珈琲」とある。なんと素敵な心配り!と、ご本人に伝えたら「え、偶然です」。正直さもまた好ましい。

作句ウィークが過ぎて、ここからは選句ウイークへ。さて、どんな句と出会えるか…たのしみ!

2019年7月 5日 (金)

ひび

前にも書きましたが、句集「hibi」のきっかけは「葉ねのかべ」。詩歌系界隈では有名な「葉ね文庫」の壁面ギャラリーで、アートと詩歌がコラボするあの企画がなければ、おそらくまだ句集を出さずにいたと思う。
「葉ねのかべ」の約1年半後に句集が出て、さらに1年を経て増刷されることになり、3年ぶりに「葉ねかべ」へお招きいただきました。

前回は、升田さんの作品「有馬湯女」から私が作品を書いたので、攻守交代。私の「hibi」から升田さんが作品を制作されます。昨日は、展示用のある“しかけ”を作りに、清荒神へ。わざわざ行かなくてもできそうなものを、手を抜かないからこそいいものができてたのしいのだと実感。ぜひぜひ、おたのしみに。
7月19日(金)のオープニングには、升田さんのもう一つの顔、ダンサーとしての新しい活動「漂流詩」も初公開です。身体表現とことば…どうなるのでしょうか。

「聴覚と視覚の間、身体の言葉と書かれた言葉の間には溝がある。その真っ暗な溝の中を覗き込むことができるということが面白い。調和ではなく、溝、亀裂、ひびのようなのを舞台に上に作り出したい。私がダンスに興味を持つのも、身体が言葉にとって『ひび』のようなものであるからかもしれない」 多和田葉子「カタコトのうわごと」青土社


2019年7月 3日 (水)

たび

7月がはじまった。一年も後半に入ったということだ。
今月はあれこれ重なって、ぱっつんぱっつん。未経験の仕事や活動は、どんな準備がどのくらい必要か見えていないし、慣れていないので手間取ってしまう。夜型の夜がどんどん伸びて、朝はゆっくりめで、午後に少し昼寝をするというリズムに落ち着きつつある。

今日は、となり町の山手に月に2日だけオープンする古書店「コトバノイエ」へ。看板も何もないご自宅なので、住宅街をぐるぐる探して辿り着いた。本好きのお友達の家で、ゆっくり本を見せてもらうような感じ。うぐいすの声が近い。ジャズが流れる部屋で、おいしいコーヒーをいただきながら、くつろぐってこういうことだと思い出す。猫のハルちゃんも、顔を出してくれる。
青が4時には仕事に出ないといけないので、2時間ほどで3冊だけ選んで帰る。一駅分山を下りて、インド料理のランチをして、私はバスで帰宅。いつも昼寝をする時間なので、頭がごろごろっと転がっていきそうなぐらい、ぐらぐらねむった。駅から家までの道で、いい旅から帰ったときのような、ちょっとさみしい戻った感があった。

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