2017年5月20日 (土)

夜のことば

ハリガネ画の升田学さんは、ダンサーでもある。升田さんのダンスユニット「セレノグラフィカ」が、築300年の町家を舞台に「夜のことば」を上演。からだにも意思があるように自在に動く。饒舌なからだに誘われて、夜を旅するような時間。
上演は、明日21日(日)と23日(火)もあり。伊丹市立伊丹郷町館 
問い合わせ:info@selenographica.net

今朝のことばは、アユミ先生。「踊っていると、その人が出てきます。私はこんなことがしたかったとか、もっとこんな恋愛がしたかったとか、そういうことが踊りに出るんです。バレエを踊るということは、踊ることで人生を何度もやり直すんです」

2017年5月14日 (日)

びゅーてぃふるさんでー

さ、わや〜かなにちよう、ふ、り〜そそぐたいよう…と洗濯ものを干していたら、通りから大声で誰かを罵る声。電話らしい。
「なんでやねん。なんでそうなるねん」「だから、言うたやろ。言葉には気をつけろって」「いやちゃうわ、言葉以前の問題や」「いっつもお前は失敗しとるやろ。何回失敗すんねん」「取り返しつかへんやないか」……聞いてるうちにお腹こわした。身に覚えありすぎ〜。

本日、図書館に返却する本は、どれもおもしろかった。こんなことは、めったにない。すば、すば、すばらしいさんでー、としよう。
「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」 栗原類 (KADOKAWA)
「 あの頃」 武田百合子 (中央公論社)
「役立たず、」 石田千 (光文社新書)
「裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち」 上間陽子 (太田出版)
「ビニール傘」 岸政彦 (新潮社)
「ときをためる暮らし」 つばた栄子・つばたしゅういち (自然食通信社)

2017年5月 8日 (月)

フェアリー

今日のバレエは、オーロラ姫の「銀の精」。短い踊り。振り付けを頭に入れて、いざ音楽に合わせて踊る。アユミ先生が首を横に振る。
「皆さん、銀の精は妖精なんです。人間じゃないんですよ。生活感が出すぎてるんです。生活感を出さないでください」
こっちは夕べのお酒が汗に流れてやっと人間に戻ったところだというのに、妖精てか…。足は軽々上がらないので、とりあえず口角上げ気味に踊る。
「あのね、妖精をイメージしてください。妖精はどんな感じですか?……」
そのとき、浮かんだ……「妖精は酢豚に似ている絶対似ている 」。
酢豚が運ばれてくる。甘酸っぱい湯気。口の中に唾が出てくる。とろんとつややかなあん越しのパイナップル……。タンタタタタン……。
「それっ!それを忘れないで」。
アユミ先生が私を指差していた。

妖精は酢豚に似ている絶対似ている  石田柊馬
意表を突く妖精と酢豚。似てへんわと言いたいが、絶対と言われたら、そう思たんやなと受け止めてしまう。厚かましさに愛嬌のある句だと思ってきた。
妖精と酢豚は似ている。あの湯気も、甘酢あんも、白い皿に残されたパイナップルもみんな妖精ではないか!

2017年5月 6日 (土)

GW終盤

県立美術館「新宮普の宇宙船」へ。風や水で動く彫刻の魅力を語るのは難しい。それは生き物のようで、自然の力で絶え間なく変化する。私だって、風ひとつで変れそうな気がしてくる。
男性の入場者が多かった。椅子に座ってじっと眺めるのは女性で、男性は作品に近寄って動きのしくみや構造を解明したい様子だった。

ミュージアムロードを上がって、BBプラザ美術館の「時を映す女性像」へも立ち寄る。モデルの女性たちは、描かれながら何を考えていたんだろう…と、ふと。

さらに山手に上がって、灘中央市場は土井精肉店のコロッケを買いに行く。この前はちょうど閉店前だったのだけど、それは丁寧に掃除されていて、絶対いい店に違いない!と確信した。接客も丁寧だし、息子さんの帽子がかっこいい。

Img_0770_2商店街を歩いていたら、天狗様と遭遇。
天狗様は商店の魔除け、厄除けに回っていらっしゃった。
店に向かって、まず薙刀を両手で高く掲げ、左に足を踏み込みながら低い声で「えいっ!」と突く。右に「えいっ!」。もう一度左に「えいっ!」。両手で掲げて終了。
商店街を進むと、もう一人天狗様が現れる。どうやら、山側と海側を分担されている様子。
海側担当の天狗様は、年寄りの犬みたいな声で、左へ「あぉうっ」、右へ「あぉうっ」、左へ「あぉうっ」と突いていた。

2017年5月 4日 (木)

GW中間

しずかなGWを過ごしている。原稿を送ったら、美術館へ行こうと思っているのだが、読み直すたびに手を入れてしまい、送信することができない。ときどき気分転換に、ジムへ行ったり、DVDを観たり、本を読んだり。

今日、ジムで話しかけてきた人は、となりの市からわざわざ電車で来ていると言う。彼女の近所にもジムはあるが、お風呂が付いているせいでか、風呂に入りながら、化粧しながら…会員同士のうわさ話がすごくて面倒なのだそうだ。なるほど、彼女も私も無派閥組。
DVDは、今さら「戦場のピアニスト」は感動した。「ニシノユキヒコの恋と冒険」は、原作が好きなだけに観るのを迷ったのだが、やっぱり観ない方がよかった。いくら竹野内豊でもあれはあかん。「ハドソン川の奇蹟」は、映画にするほどでもない感じ。映画館で観なくてよかった。
友人からは、京都の縁切り寺レポートが届く。この緑うつくしい季節に、縁切寺の悪縁断ちは長蛇の列。呪う相手の住所氏名入り、個人情報まる見えの絵馬(?)がわんさかの写真にたじろぐ。個人情報保護シールとか貼ったら、効き目ないのかな?縁切りだけならまだしも、厄災がふりかかるように願うのは恐い。
そういえば、おとといお宮さんで手を合わせていた小柄なおばあさんは、「・・・右の目が・・・どうか一つ・・・・・・それから腰の・・・どうか一つ・・・・・・それから・・・どうか一つ・・・」と、小松政男ばりに粘り強く頼んでいた。神さまもたいへんやー。
あー。早く書き上げて、美術館と葉ね文庫に行きたい。

2017年5月 2日 (火)

これも、愛

私の通うジムでは、めずらしくバレエクラスが充実している。もともとは、近所のKスポーツクラブでバレエをしていた会員さんたちが、Kスポーツ閉館の折にバレエを開設してくれたら10人入会すると交渉して、スタジオメニューに新設された。

最初は、浅田真央ちゃんみたいなかわいい先生とちいちいぱっぱやっていたが、ほどなく退職。後任にやってきたのがアユミ先生。ジムのスタジオメニューとは思えない熱血ぶりで、バレエのバーが導入され、1コマだったレッスンが週3コマに増設。1時間だったレッスンは1時間15分に。夜は、45分×2コマと時間も延びた。もはや美容と健康のためというレベルではない。内容が高度なうえに、アユミ語録がすごい。

「じゃあ一人で踊れる人」(だれも手を挙げない)「皆さん、どうしてですか。失敗してもいいじゃないですか。皆さん、一人で生まれて、死ぬ時も一人なんですよ」

「むずかしいとか言うのはやめて下さい。皆さん、人生の方がもっとむずかしくないですか?生きることの方が、もっとむずかしいでしょう。それに比べたら、アッサンブレくらいなんですか!」

「ここでは人を頼らないで下さい。誰かを頼りにしないと踊れないという人は、私のレッスンにもう来ていただかなくて結構です」

「もっとからだを意識して動かしてください。発見するんです。人間は死ぬ寸前まで発見です」

「100%の力で踊らないでください。100の力で踊られたら、見てる方はどこに入ったらいいんですか?何もおもしろくないんですよ」

「できなくてもそれでいいよと言われるのは、ほんとうの愛ではありません。あなたに期待してないってことですよ。私は毒舌ですが、皆さんを愛しているんです」

夕べも、レッスン時間が20分も延長。叱った人を残してフォローしていた。私も叱られた、「バレリーナはタオルを首にかけません!」(たしかに 笑)
それでも人気があるのは、ほめるところはきちんとほめるし、おばちゃんたちのボディラインが確実に変化してきている。結果にコミット!すばらしいのだ。
みんなその気になって、バレエファッションも華やいできた。私も遂にショートパンツを買って青に履いてみせた。「おー、つなぎ融資の女王」。(外では履きませんて!)

2017年5月 1日 (月)

ノラ

近所に住む友人宅のはなし。

屋根裏から、どう考えてもねずみサイズではない足音がし、そのうちおしっこらしきものも漏れてきた。イタチかと疑っていたら、ある日庭にアライグマ出現。大家さんに連絡したところ、害獣駆除業者がやってきて、ビッグなネズミ捕りによる捕獲作戦が試みられた。エサはなんと、カップ麺の「ラ王」。なぜか「ラ王」でなければならないらしく、他の安もんの麺は見向きもしないのだとか。
結局、危険を察知したアライグマは逃げてしまった。そして数日後、屋根から転がり落ちて来たのは、ベビーアライグマ。なんと二匹の子をほっぽり出して、母アライグマは逃走したのだった。近所で親子は再会したのだろうか?
近所の側溝では、フェレットの親子を見かける。すこし先の川にはヌートリア。この先なにが出現するやら…である。

2017年4月22日 (土)

香雪美術館 熊谷守一展

香雪美術館は、阪急神戸線御影駅から5分。駅前と思えない静かな佇まいの美術館。いまは、透けるようなもみじをはじめ、新緑の瑞々しいお庭でお抹茶もいただけます。

「画壇の仙人」と呼ばれた、熊谷守一。トレーシングペーパーに描いた下絵を、表から、裏から、また角度を変えて描いてみたり、どんどん削ぎ落としていく作画行程が垣間みられるほか、初公開の屏風絵「竜虎図」や、めずらしい書簡なども展示されていました。
学芸員の方のお話から、1969年に障子から差し込む光を描いた「朝のはぢまり」にみるような円を描いた作品は、具体美術協会の吉原治良が円を描いていたのと同時期だとか。現代のようにネットもない時代なので、おそらく互いの作品は知らなかったであろうとのこと。方や具象、方や抽象で、行き着いたところが円……円ねえ…。

美術館のとなりは、羽生弓弦君ファンにおなじみの「弓弦羽神社」。駅の北側には、おいしい蕎麦の「ふくあかり」もあります。

2017年4月17日 (月)

おとなり

半年ぶりのリアルねじまき句会。
投句一覧を見て、ううっ…となる 。となりの句が、華はある、迫力ある、完璧な一句。これはもう、ぜんぶ持ってかれちゃうじゃん、なんで並んでるのよ〜!と、京都にくっつけられた奈良の気分。ごめん、奈良。ん?…あの句じゃ奈良に失礼?ごめんなさい、奈良。
まあこれは半分冗談だけど、前の句が難解だったのでほっとしたとか、隣り合う句が選に影響したという意見が出た。たしかに、それはありがちなだけに、一句といかに向き合うかを心しなければと思った。

選者のときは、できる限り一句一句が生きるように並べたい派で、そこにも時間をかけるのだけど、それはどうなのかなあ?

2017年4月14日 (金)

さくら、さくら

今年はよく桜に呼ばれる。桜が会いたい人に会わせてくれる。

夕べは、「御舟かもめ」の桜クルーズ。川を上って下って、大阪の橋をいくつもくぐる。両岸には散り初めの桜。遠くには大阪城。中之島に着いた頃はちょうど日暮れで、夕陽を背負ったビルがやわらかく佇む。舳先は母のラシャ鋏のように水面を裂く。水は低音を響かせて歌っていた。数年前に夜桜クルーズをした人が、そのときの舟のBGMはカサンドラ・ウィルソンだったと言う。それは素敵だろうな。
岸の人が手を振るので、手を振り返す。それは何の合図でもなく…、犬が尾を振るようなもの。じわじわとよろこばしい気持ちが湧いてきて、どんどん大きく手を振るのだった。

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