川柳

2019年6月12日 (水)

空よ

大規模修繕工事の足場が解体されて、ベランダに空がかえってきた。2ヶ月ぶりだ。ガラス戸を開け放ってお昼ごはんを食べたら、気分はピクニック。うれしくて、一日中、何度も何度も外を見る。

あたらしい書き方で作品を書いてみたのだけど、しっくりこない。ルーズなファッションに挑戦したものの、うまく着崩せてないみたいな感じの仕上がりになっている。向き、不向きがあるとあきらめた方がいいのか、そのうち慣れると考えるべきか迷う。

絲山秋子「薄情」は群馬県高崎市が舞台だった。なんとなく兵庫県の真ん中あたりの風景を思い浮かべながら読んだ。確かめに行きたい。群馬弁も気になった。

2019年6月 8日 (土)

商店街の概念としてのかまぼこ

神戸新聞姫路本社の「姫路を詠みだおれ」という企画で、姫路の町を5人で吟行した。
姫路の商店街は、呉服屋さんに、レコード屋さん、かまぼこやさん……となつかしい表情をのこしていた。そして、人が明るく元気そうなのが印象的だった。

  風がはじまる理容はらだのお顔剃り  幸子

  銀行の前の静かな人といる      政二

  この先はヤマトヤシキの赤い空    凛

  笑いながら町は町なるかたさして  由紀子

2019年5月20日 (月)

京都番傘川柳会創立90年記念川柳大会

創立90年!事前投句は6月30日〆切です。お忘れなく。

と き  2019年8月25日(日)11時開場 13時出句締切

ところ  メルパルク京都5階 (JR京都東側)

兼 題  事前投句 「ふわり」 前中知栄選

     宿題   「本物」 (筒井祥文さんの代わりの方)

          「華やか」 大楠紀子選

          「背伸び」 天根夢草選

          「丸い」  矢沢和女選

          「仲間」  森 茂俊選

          「歩く」  森中恵美子選

     各題1句 

事前投句は6月30日〆切
送付先 〒601-8112 京都市南区上鳥羽勧進橋町13
          パデシオン413
    下林 正夫宛

会 費 2,000円
懇親会 6,000円(要予約)

2019年5月19日 (日)

松江川柳会 第三回全国誌上川柳大会

めずらしい自由吟の共選です。選者の個性がもろにますね。

自由吟 8名による共選

選者  奈良一艘(青森)  井上一筒(大阪)  

    くんじろう(大阪) 新家完司(鳥取)

    笹田かなえ(青森) 米山明日歌(静岡)

    樋口由紀子(兵庫) 八上桐子(兵庫)

〆切  2019年6月30日(日)当日消印有効

参加費 1口1,000円(切手不可、小為替等で)大会誌呈

    1人何口でも参加可能

投句先 〒690-0001 松江市東朝日町206-7

    石橋芳山宛

賞   ポイント制として、上位10位までに賞品

主催の芳山さんのブログには、「選者を苦しめてやろう〜〜、苦しめようではないか」と過激な文言が!
思わず、ファイテイングポーズとりました。井上尚弥です。たのしみにしています!   

2019年5月 9日 (木)

どこで切ってもほつれない日々

スパイラル句会、兼題「日々」。
七七句。近ごろ、七七句をよく目にするようになった。短句とか十四字詩など、名称は様々。ただ、川柳の一形式として認めない結社(人)もあるようなので、句会に出すときは要注意。

川柳作家による「短句フリーペーパー」から、1句ずつ引いてみる。

  月のうしろはいもうとだらけ   飯島章友

  いつも川面を飛んでいる橋    石川 聡

  詩人の血にも赤色2号      いなだ豆乃助

  焼きおにぎりはスパイねぎらう  大川崇譜

  炎の中の記憶媒体        川合大祐

  みなとみらいは肺腑みたいだ   暮田真名

  合戦をして「うん」と言わせる  小池正博

  レンズ曇らせるのね、おはよう  本間かもせり

七七にも、句またがりありなんだ。ますますおもしろそう。
 

2019年5月 7日 (火)

明け方のガスタンクより、よりもか

川柳スパイラル句会、雑詠。
hibi句評会にご参加くださいました皆さま、ほんとうにありがとうございました。一生懸命メモしたご意見、ご感想をゆっくり読み返したうえで、自分でも句集を読み直したいと思っています。

怒濤の連休は、句会にはじまり、家族でバーベキューし、トークショーに行き、豆を収穫し、hibi句評会句会、文フリ…。その間に、4月末の〆切を連休明けに延ばしてもらって、まだ書けていないのに、連休テンションで(?)気づいたら新たな原稿を引き受けていた。
私が名前に一文字もらっているおじいちゃんには、近所が火事になったとき臨月のおばあちゃんを背負い、手には金庫を持って家を飛びだしたという、大好きな逸話がある。おじいちゃん、私にも火事場の力を……と、空を仰ぐ。

そんなわけで、メールのお返事、約束のブツ、原稿……しばしお待ちを……。おじちゃん、頼むでほんまに。

2019年4月30日 (火)

病室を船の時間と名付け

うみの会、兼題「名」。

10連休中日で、平成最後の日。こんな日の接骨院は空いているに違いない、と思って行ったら大満員。平成最後の日の献立を何にするかばかり考えながら、半日つぶす。

それより、作品を書かなければいけない。あまりに書けないので、国立国際美術館のクリスチャン・ボルタンスキー展を観に行ってきた。膨大な写真、洋服、そして心音…いない人がいる、いる人がいない空間。生と死、自己と他者、善と悪、美と醜……あらゆる境界が曖昧になってゆく。ことばはますます遠のいてしまった。

10連休も特に予定のない方、川柳の句会でもないかな?という方。5月5日にスパイラル句会がありますよ!

2019年4月29日 (月)

ふていしゅうそでしょうよドクダミ刈る

うみの会、雑詠。

詩集「名井島」で注目される、詩人の時里二郎さんをゲストにお招きしての、平成さいごの句会。
時里さんから、川柳はアナーキーでシュールで過激すぎるとの感想をいただいたが、参加者からは今日はおとなしい方じゃないかとの意見も出た。アナーキー、シュール……、素敵だ。私も書いてみたい。

句評に「ナンセンス」ということばもよく出た。肯定派と否定派、それぞれの使うナンセンス。一句をナンセンスな句と読むか、そうではないのか。などなど……、せっかくの機会なのでそこの議論をもう少し深めてもよかったかもしれない。進行の私の力不足で、掘り下げることができなかった。進行はむずかしい。ほんとうに、下手でごめんなさい。

さて、ドクダミ。おじいちゃんちの家と塀の間の薄暗いところを埋めるように生えている。花の姿も匂いも好きとか嫌いを越えて、あの場所になくてはならない一種のお守りのような花としてある。

2019年3月22日 (金)

地球とかメツボウしないかな 毛布

ねじまき句会、兼題「布」。出さなかった方の句。

出した句は、

 メツボウが口ぐせだった電気毛布

タイトルの方が先にできて、ちょっとかわいすぎる?かわいすぎるよね〜と思って、毛布とメツボウでもう一句書いた。出してから、「だった」の過去形は失敗したかな…と思ったり。なにを書くかと、どう書くか……どちらかで冒険なり実験なりしたいと思うけれど、それがなかなか……。 深夜、手に取った寂聴さんと伊藤比呂美さんのことばに、目がさえてしまった。

比呂美 あたし去年、石垣りんさんの詩集を編んだんです。戦後すぐのはやっぱりプロパガンダのように、わかりやすく平和の尊さなんか書いていたのが、時代が平和になったら、自分の身の回りのこと、家族だ、きんかくしだ、しじみ汁だ、そういうふうに変っていく。視点が変わると、詩がグッと深まってくるんですよ。
寂聴 ふんふん。小説でもそれはたぶん同じじゃない。
比呂美 詩を作っていて、自分の詩の形ができてくると、それを知らず知らずのうちに追いかけちゃう。自分で自分の真似をすることが、怖いなあと思う。
ーー(中略)ーー
寂聴 自分でいやになるのよ、いつまでも同じような小説を書くことが。コツを覚えてしまうと、ダメなのよ。
比呂美 まさに、それです!自分の真似したら、自分で「真似した」ってすっごいわかります。それはしちゃいけないんです。文学ってみんなそうだと思いますか。
寂聴 そう思う、やっぱり。コツっていうのはあって、みつけたら「やったぁ」と思うものだけど、それは一度しか使えないのよ。
      瀬戸内寂聴+伊藤比呂美「先生ちょっと人生相談いいですか」(集英社)

2019年3月 7日 (木)

春の雨の訃報

筒井祥文さんが亡くなられた。川柳の会「ふらすこてん」を宣言通り10年運営し、この1月に閉じられたばかり。次は何をされるのか…と期待していたのに、なんとさみしいこと。

玉野の大会のあとだったと思う。関西へ帰る組は、駅前で飲む流れになった。祥文さんの向いの席になって、緊張しながら川柳の話をした。「……そんなことをやな、××(某柳誌)に書いたんや」とおっしゃる。思わず「へぇ〜…読みたいな」と言ったら、「送ったんで」とおっしゃる。お酒もまあまあ飲んでいるし、帰りの新幹線で忘れてはるかもと思っていたら、数日後に届いた。一筆箋が挟まっていた。

ちょっと送っときます  
礼状なんぞヤボでっせ
またどっかで  
                         祥文

なんとカッコいい! さらに繊細でやわらかな文字が、罫線と罫線の間にそそとおさまっていて、豪放磊落なイメージもいい意味で裏切られた。粋なお方でした。
お別れの会がひらかれるとか。さみしい分だけ、にぎやかになるんだろうな。祥文さんみたいに。

 トコトンヘコトントと放つ水すまし  祥文 (うみの会)

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