川柳

2019年8月 2日 (金)

菩提樹の香るこころがゆきわたる

つづきの会、雑詠。

朝倉かすみ「平場の月」。読み始めたら止められなくなって、一気に読んだ。かつての同級生が再会する恋、片方が死を迎える悲恋はよくある。そういう話かと思ったら、まったく違う。失敗してきたからこそ、死をみつめるからこその情愛がしずかに沁みる。湧き水みたいな涙があふれた。
主人公の男性の名は、青砥。イメージがねじまき句会でお世話になっている青砥さんに重なって、最初から好感度高めなのを発見した。鈴木や田中なら、だれかに重なることはない。○○と言えばで、一人だけ紐づいて、有名人にもいないからかな。

夜、「ひびくじ」の補充に葉ね文庫に行ったら、札幌のほうきのアトリエと本の店「がたんごとん」の吉田さんがおられた。「ひびくじ」をおすそわけできたので、札幌の方にも引いていただける。名詞には、ほうきと本のイラストに「生きるための道具と詩歌」とある。素敵だ。

2019年7月30日 (火)

兄嫁の力まかせに腐る桃

つづきの会、雑詠。

息子のつれあいが不調で、ご飯を届けたり、Aちゃん(孫)を預かったりしている。Aちゃん2歳、イヤイヤ期真っただ中。Aちゃんは、イヤではなく「チガウ〜」という。それじゃないと。さらに、意思が通らないとみると、「イタイ〜!」「コワイ〜!」と大泣き。いやいや、なにもしてないよと、慌てる。2歳って、こんなんだっけ?へとへと。
8月から保育所に入所できることになり、面接にも付き添った。保育所では、「おしるし」と言って自分のマークのシールで、持ち物や靴箱、ロッカーを判別できるようにする。いちごやお星さまなど10種類のシールから、どれがいいですか?と差し出される。「なすび」。しぶい。なすびでいいの?と念を押される。「なすび」。よく見たら、なすびはころんとキュートだ。お母さん、なすびでいいですか?母親にも確認する。「じゃあ、ひまわりで」。なすびでええやん、おもしろいやんと思ったけど、黙っておく。お昼ね用キルトパットにバスタオル、それらをひとまとめにするカバン。口拭きタオル、それを終うタッパー。食事エプロンはタオルにゴムを通したもの。手ふきタオルは、引っ掛ける紐をつけて……。大きさや仕様の指定が細かい。こんなんだっけ?園をでたところで、「うち、ミシンないんで」とお願いされてしまった。

青を保育所に預けたときのことを思い出していた。市で週に3日の一時保育がはじまったばかりのときだった。同居していた夫の母と祖母からは大反対されたけど、少しでも仕事がしたかった。青は、毎日泣いた。納得できないと前にすすめない性格のまま、泣きつづけた。家を出るときから泣く。朝、泣く青を自転車に乗せていたら、立ちはだかった夫の母から「あんた、ほんまに鬼やな!」と怒鳴られた。無言で門をすり抜けて、保育所までの上り坂を、私も泣きながら自転車を漕いだ。何日めだったか、園長先生からは、来る日と来ない日のある一時保育は、そもそも子どもによくない。泣きすぎて他の子も不安にさせるのでもう預かれないと言われた。仕事をしたい親はどうすればいいんですか?と訊くと、「子どもが健康じゃなければ、どうせ仕事どころじゃなくなりますよ」と言われた。それから、一時保育がよくないならとフルタイムに切り替えたことで、夫の母は激高。橋田壽賀子な日々がつづいた。ようやったなあ……と、しみじみ笑えた。



2019年7月16日 (火)

侘助はカウントダウンなどしない

うみの会、兼題「秒」。

2年目を迎えた、うみの会。ゲストは歌人の永田淳さん。

「秒」はむずかしかった。皆さん苦戦した模様で、1秒、2秒、3秒、20秒…具体的な秒数でなにか書かれた句が多かった。あと秒針くらい。
侘助の句は、もちろん賛否ありましたが、懇親会の席で永田さんから「短歌は、擬人化でアウトですよ」ときっぱり言われた。なぜ擬人化がダメなのかについては、「陳腐」というようなことをおっしゃった。擬人化の歌を見ないわけではないので、おそらく、まったくダメと言うことではなくて、相当覚悟のいるレトレックということだろう。擬人化のハードルがぐ〜んと上がった。

2019年6月29日 (土)

鉄骨崩れる鯨崩れる

息を止めることができるのは、鯨類、鳥類、そして人類だけ。息をコントロールできることで、歌が歌えるのだそうだ。
鯨は、歌を伝え合って歌っているらしい。しかも一年ごとにあたらしい歌を歌うのだとか。

Yちゃんは、学校へ行けなかった一年間、歌を歌うことができなくなっていた。この春から、ほんとうに少しずつ少しずつ自分を取り戻しはじめている。この前、ひょんな展開でkiroroの「未来へ」を歌ってくれた。まっすぐな歌声に、まっすぐな涙が出た。それから、ずっと伸ばしていた髪をばっさり切った。真っ黒なたっぷりの髪は、Yちゃんの深い闇のようだったけれど、切り落としたそれはやさしい糸の束だった。ヘアドネーションすることができた。

2019年6月12日 (水)

空よ

大規模修繕工事の足場が解体されて、ベランダに空がかえってきた。2ヶ月ぶりだ。ガラス戸を開け放ってお昼ごはんを食べたら、気分はピクニック。うれしくて、一日中、何度も何度も外を見る。

あたらしい書き方で作品を書いてみたのだけど、しっくりこない。ルーズなファッションに挑戦したものの、うまく着崩せてないみたいな感じの仕上がりになっている。向き、不向きがあるとあきらめた方がいいのか、そのうち慣れると考えるべきか迷う。

絲山秋子「薄情」は群馬県高崎市が舞台だった。なんとなく兵庫県の真ん中あたりの風景を思い浮かべながら読んだ。確かめに行きたい。群馬弁も気になった。

2019年6月 8日 (土)

商店街の概念としてのかまぼこ

神戸新聞姫路本社の「姫路を詠みだおれ」という企画で、姫路の町を5人で吟行した。
姫路の商店街は、呉服屋さんに、レコード屋さん、かまぼこやさん……となつかしい表情をのこしていた。そして、人が明るく元気そうなのが印象的だった。

  風がはじまる理容はらだのお顔剃り  幸子

  銀行の前の静かな人といる      政二

  この先はヤマトヤシキの赤い空    凛

  笑いながら町は町なるかたさして  由紀子

2019年5月20日 (月)

京都番傘川柳会創立90年記念川柳大会

創立90年!事前投句は6月30日〆切です。お忘れなく。

と き  2019年8月25日(日)11時開場 13時出句締切

ところ  メルパルク京都5階 (JR京都東側)

兼 題  事前投句 「ふわり」 前中知栄選

     宿題   「本物」 (筒井祥文さんの代わりの方)

          「華やか」 大楠紀子選

          「背伸び」 天根夢草選

          「丸い」  矢沢和女選

          「仲間」  森 茂俊選

          「歩く」  森中恵美子選

     各題1句 

事前投句は6月30日〆切
送付先 〒601-8112 京都市南区上鳥羽勧進橋町13
          パデシオン413
    下林 正夫宛

会 費 2,000円
懇親会 6,000円(要予約)

2019年5月19日 (日)

松江川柳会 第三回全国誌上川柳大会

めずらしい自由吟の共選です。選者の個性がもろにますね。

自由吟 8名による共選

選者  奈良一艘(青森)  井上一筒(大阪)  

    くんじろう(大阪) 新家完司(鳥取)

    笹田かなえ(青森) 米山明日歌(静岡)

    樋口由紀子(兵庫) 八上桐子(兵庫)

〆切  2019年6月30日(日)当日消印有効

参加費 1口1,000円(切手不可、小為替等で)大会誌呈

    1人何口でも参加可能

投句先 〒690-0001 松江市東朝日町206-7

    石橋芳山宛

賞   ポイント制として、上位10位までに賞品

主催の芳山さんのブログには、「選者を苦しめてやろう〜〜、苦しめようではないか」と過激な文言が!
思わず、ファイテイングポーズとりました。井上尚弥です。たのしみにしています!   

2019年5月 9日 (木)

どこで切ってもほつれない日々

スパイラル句会、兼題「日々」。
七七句。近ごろ、七七句をよく目にするようになった。短句とか十四字詩など、名称は様々。ただ、川柳の一形式として認めない結社(人)もあるようなので、句会に出すときは要注意。

川柳作家による「短句フリーペーパー」から、1句ずつ引いてみる。

  月のうしろはいもうとだらけ   飯島章友

  いつも川面を飛んでいる橋    石川 聡

  詩人の血にも赤色2号      いなだ豆乃助

  焼きおにぎりはスパイねぎらう  大川崇譜

  炎の中の記憶媒体        川合大祐

  みなとみらいは肺腑みたいだ   暮田真名

  合戦をして「うん」と言わせる  小池正博

  レンズ曇らせるのね、おはよう  本間かもせり

七七にも、句またがりありなんだ。ますますおもしろそう。
 

2019年5月 7日 (火)

明け方のガスタンクより、よりもか

川柳スパイラル句会、雑詠。
hibi句評会にご参加くださいました皆さま、ほんとうにありがとうございました。一生懸命メモしたご意見、ご感想をゆっくり読み返したうえで、自分でも句集を読み直したいと思っています。

怒濤の連休は、句会にはじまり、家族でバーベキューし、トークショーに行き、豆を収穫し、hibi句評会句会、文フリ…。その間に、4月末の〆切を連休明けに延ばしてもらって、まだ書けていないのに、連休テンションで(?)気づいたら新たな原稿を引き受けていた。
私が名前に一文字もらっているおじいちゃんには、近所が火事になったとき臨月のおばあちゃんを背負い、手には金庫を持って家を飛びだしたという、大好きな逸話がある。おじいちゃん、私にも火事場の力を……と、空を仰ぐ。

そんなわけで、メールのお返事、約束のブツ、原稿……しばしお待ちを……。おじちゃん、頼むでほんまに。

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