2017年9月23日 (土)

回っているからきれいに焼ける星

うみの会、兼題「焼く」。

「もうさあ、つぎは人間以外がいいな」、人付き合いに悩むAちゃんが言う。「だね…。でもダニとかだとちょっとつまらんな…」「なんで、ホットカーペーットでぬくぬくしてたらええねん。それにすぐ終るし…」「そやな、鶴とか亀やと飽きるな…」と答えながら、ホットカーペットの温度調節ボタンをダニアウトにする義母の手を思い出し、「やっぱダニはイヤかな」とつぶやく。

2017年9月21日 (木)

ざっくりと灰と煙に願います

うみの会、兼題「焼く」。

きのこを焼いていたら、電話。「はきつぶした靴とか何でも引き取ります」と、早口の女の人が言う。「あーー、そういうのはないです」と切った。きのこが、しなしなになってしまっていた。焼きは、時間勝負なのに。きのこも無念であろう。

2017年9月 2日 (土)

訃にふれたまぶたをふせる亀に雨

網戸で寝ていたら、冷えて目が覚めた。
夏のおわりの隙間から入る風が好き。固さといい、肌触りといい、最高に気持ちがいい。

めずらしく、人と会うことがつづいた。なつかしい人、ゆっくり話たかった人、約束がやっと果たせた人…。顔を合わせることは、心理的な距離も一気に縮まるから、会うまではちょっとちぐはぐな気持ちになる。

近年稀にみる量の、句を書いている。多作多捨を体感。紙に書いては捨て、書いては捨て、ほんとうにどんどん捨てる。その勢いで、Twitterで流れてきた、「亀俳句募集」に反射的に出してしまった。

2017年8月27日 (日)

朝顔の螺旋ほどける蝶番

まっ白な朝顔をはじめて見た。

風にゆれると、前衛舞踏ぽい。

2017年8月26日 (土)

うつくしく嘲るための顔を剃る

ねじまき句会、題詠「顔」。出さなかった句。

あたらしい書き方…と、そればかりを思っていたら、こんなことばと出会った。

表現する上で必要以上に見られることを意識しすぎると本質を忘れ、表面だけの見え方や技法にとらわれてしまうことが多くなる。タブローは地層。時間の堆積であり、描いたり、削り取ったりする作業の中で自然と形や色が掘り起こされる。そして自分のうちから聞こえる声、見えないかたちを感じるとき、時間の厚みが増していく。高田竹弥(画家)

2017年8月21日 (月)

眼底にくらげひしめく夏の風邪

ねじまき句会。

丸山進さんにならって、題詠「顔」の出さなかった方の句をあげてみようかと思ったら、ぜんぶ同じテーマ。そうそう、これで書くぞと決めて、5句書いたのであった。いちばん、情緒的な句を出したんだなあ…。欠席選句中なので、雑詠に出さなかった句をあげる。

読みの会も、会によって進め方や雰囲気も違えば、視点や評価のポイントも異なる。なかはらさんから、うみの会といつか合同句会をしましょうという話が出た。実現したら、読みの会の合同句会ははじめてじゃないだろうか?おもしろそう!

2017年8月20日 (日)

雨雲迎え撃つウタマロせっけん

日の落ちるころに歩いていたら、音だけの盆踊りと花火が流れてきた。

ポケットには、不測の事態に備えてスマホと千円札を1枚入れている。
この千円で、夜店の金魚でも掬おうか、線香花火でも買おうか…とあれこれ思う。
ほろ酔いセット800円の看板に、足が引っ張られる。
ショッピングセンターの中も1周する。桃、スイカ、タコ…足を止めそうになる。
誘惑の多いコースを逸れて住宅街の知らない路地へ入ってみる。
家々に灯り。肉を焼く匂い。風呂の水音。虫の声…ふいに空地。
盆踊りと花火の音が大きくなる。
「もうちょっとやから、がんばろな」、おばあさんの声。
小さな犬に話しかけていた。
「明日は、雨かもしれんで」
明日は…ねじまき句会だ。大きく腕を振る。

というわけで、これから名古屋へ。

2017年8月 6日 (日)

花火のあとの空がゆるんでいる

「みなとこうべ海上花火大会」へ。

青が急に浴衣を着ようと言い出し、出してみたら腰紐がない。あー、この前の結婚式のあと、実家の和簞笥に全部なおしちゃったんだ。こんなときネットは便利。ググったら、ストッキングで代用可とあり。なるほど!古いストッキングを左右の足に切り分けて2本に。薄いし、伸縮性はあるし、ストッキングめっちゃええや〜んと着付け終了。ところが今度は浴衣用バッグがない。またしてもググって、風呂敷バッグ発見。風呂敷をくくって、バッグ状にして出発。

電車のなかでスマホを取り出したら、小さなカメムシみたいなのが縁を歩いている。扇子で払おうとしたら、今度は扇子にとまって振っても振っても落ちない。と、となりに立っていた若い会社員風の男性がすっと扇子を摑むや、手で虫を取ってくれた。無言のお助けヒーロー、スーツ仮面さまありがとう。

海の花火ははじめて。汽笛を合図に、ゆっくりゆっくり照明が落ちるように暮れてゆく海辺。

  花火の群れの幾人が死を考える  新子

一昨年の夏、「Sさんの舟で海上から花火を見ませんか?」、Rちゃんが誘ってくれたけれど行かなかった。そのRちゃんがもういなくて、私は花火を見上げている。
大きな花が、咲いて、消える。重なって咲いて、消える。音が、胸にひびく。胸より下に、ひびく。咲いて、消える。

古いBARで、ジンバックを一杯だけ飲んで帰った。店の壁には、異国の街の大きなモノクロ写真が飾られている。版画のようにも見えるのは、光と影を反転させて現像されたのだとか。光と影の反転……。「美しいものは、じっと目を凝らすと怖ろしい」…朝、読んだ石部明さんのことばを思い出した。

2017年8月 2日 (水)

片陰のすっとからだに戻る影

ただごと句は、ナチュラルメイクである。

●ナチュラルメイクのポイント
1、下地、ファンデーションは、同じメーカーのものを使用。少量を心がけ、ムラのないよう丁寧に細かいところまでなじませる。
→ モノは最小限に。韻律、リズム、見た目など、一音、一音、一文字、一文字にまで気を配る。

2、アイメイク、口紅などは、髪色に合った色を選び、控えめを意識する。
→ ことばを厳選し、全体のバランスを考慮。ぜったいに盛らない。

ジム友は、化粧品やさんで「中谷美紀のようなナチュラルメイクにしたい」と言ったところ、自然な仕上がりにする方が手間がかかって難しいと言われ、そもそもハリだツヤだとパックやら美容液やらどっさり買わされたらしい(笑)

ただごと句には、高度なテクニックとデザインセンスが必要で、そもそもみずみずしい感受性からってことか……ううっ。

2017年7月28日 (金)

曇天ずるずるたぐりたぐり八つ手

先日、「手相観」なるものを体験。

両手を差し出すや、「まあ、なんて若い手!たましい年齢は22歳です」と言われた。若いと言われて反射的によろこんでしまったが、よ〜く考えたら未熟ってことではないか。
たましい年齢的には娘の方がずっと大人で、母娘が逆転しているらしいのも、やや心当たりがあって複雑。
あれからというもの、人を見るとたましい年齢はいくつだろうか?と見積もってしまう。ちなみに、たましい年齢最年少は、新庄剛志6歳。最高齢は、藤井聡太四段106歳。

庭の隅の八つ手のところが、ほの暗い。八つ手のたましい年齢も魔女なみ。百日紅は一生更年期だし、ゆずは幼児。

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