川柳

2019年12月30日 (月)

極月の月はうすめた酢で磨く

どうもどうもお久しぶりです。
年の瀬に、ブログのことも振り返ってみました。2007年の9月から書き始めたので、かれこれ12年、干支一回りです。うち、10年は割と精勤に書いていたのですが、昨年あたりから3日に1回になり、週1になり、ついに月1になってしまいました。
12年前はというとmixiやブログの全盛期。その後、facebook、twitter、Instagram、noteなどへ分散していきました。川柳人のブログは、どこかへ移行するのではなく、やめてしまった方が多いような……。続けているとどうしてもマンネリになるのが、難しいところです。
私もこのままだらだら続けるのもどうかと思い、心機一転ブログの引越しをしてみることにいたしました。
どんなことを書くのかまだ何も考えていないのですが、2020年からはnoteに移ります。あと、日常の小ネタはtwitterでつぶやいています。

年末に届いた柳誌のなかで、「杜人」の終刊のお知らせは衝撃でした。決断されるまでのお気持ちを思うと、簡単にさみしいなどとは言えませんがさみしいというか、心細い思いです。
ここ数年、結社や大会、句会がなくなっていくのも、時代の変化なのでしょう。川柳をどこで書いて、どう発表し、どう読み合うかが課題になりそうです。

今年も残すところ、あと1日ですね。
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。



 

2019年11月 2日 (土)

「蛾」のガだけ舌にヽヽこぼれる常に

ねじまき句会、兼題「常」。
旅先で買った有機栽培の雑穀米から湧いた蛾が、白米にも入り込んで繁殖してしてしまった。「が!」「が!」「が!」青が叫ぶたび、ティッシュや掃除機や、うちわを手に出動。この夏は蛾とのたたかいだった。これまで雑穀米から虫が湧いたことなどなかったのだけど、何か特殊な処理でもされていたのだろうか?虫が湧くのは、ある意味安心な気もするけれど……。申し訳ないけれど、蛾はイヤだ。鱗粉がとてもイヤだ。

本日、コーヒーの注文ファックスが届く。よく見ると、相手先のファックス番号とうちの電話番号が数字一つ違い。6と8。老眼の私も、思わず番号いっしょ?と見間違った。送った、届いてない。消えたファックスって、こういうことなのか。いや、まだファックス注文とかあるんだ…。とにかく、発注できないと困るだろうと、送信者に電話したら番号が使われてないと言う。仕方ないので、相手先に送信しておく。スペシャルブレンド 80g×20袋 5,832円(税込)って、安っ!あとで調べてみよ。

某日、静かな住宅街の一軒家。月明かりとキャンドルの灯りに、秋明菊の白が浮かぶ。虫の声とときどき車の音、足音。一人、また一人、ことばを発する。闇を流れ、からだを流れてゆくことば……the night of voice ポエトリーリーディング・コトバノイエに参加。初めて川柳を朗読した。川柳ばかりだと単調になるので、散文詩のようなものを挟んで読んだ。持ち時間15分と言われていたのでほぼその時間にまとめたら、短い人や長い人まちまちだった。まじめか!前口上をたっぷり、動きながら、歌いながら、パフォーマンスもそれぞれ。私は、ただ淡々と読んだ。まじめか!一応練習したのに、本番で1句読み間違えた。うー、悔しいー。

某日、ねじまき句会。この日はラグビーW杯、日本vs南アフリカ。元ラガーマンの夫がどうしても一緒に応援しようと言う。句会と同じくらい大事な懇親会を欠席しろと!しかも競技場じゃなくて、家のテレビ!ムリ、ムリと取り合わなかったのだが、食べ物とビールもハイボールもワインも用意するとかあれこれ言う。青が今回はきいてあげたら……というので、しぶしぶ承諾。君が代に涙する流選手、「俳人の曽根(毅)さんに似てる〜」と言うと、青は「え、ナイツの塙やん」にはじまり、花園ラグビー場によくいる、勝手に解説してくれるおっさんのような夫のコメントを聞きながら観戦。南アのロン毛のSHがすごいことは素人目にもわかった。観たら観たで、たのしんだ。

某日、昨年につづき、ベオグラード在住の詩人、山崎加代子さんのお話を聴く。日常生活の不条理をゆるすこと、その結果が戦争につながる。セルビア人は戦争を語るが、日本人は語る、残すことをしなかった。多様性を受け入れること、ステレオタイプを壊すことは芸術の働き、役目で、なんとか伝える方法を考えたい。SNSやツイッターの発言は、早くて深まっていかない。ゆっくりした歩行がなくなったとき、戦争に突入する。メモのことばのどれもが、研ぎ澄まされている。

ブログをはじめた頃、ほぼ毎日更新していた。どこにそんな時間があったのかと思う。いや、あまり深く考えずに書き散らかしていたのだ…。それで、数々の失敗もした。慎重になりすぎると書けなくなる。川柳作品も、未発表の提出用にストックすることが増えて、アップできないことが増えてきた。ブログについてあれこれ迷う。書けるときに書けることでいい気はするが、変なまじめさが足かせになっている。

週1だったアルバイトは、バイト先の諸事情で増えつつある。仕事先から駅までに誘惑が多くて、ついついのれんをくぐってしまう。ついつい杯を重ね、気づいたらバイト代以上に散財。何をしているかわからない。そこには変なまじめさが、1ミリも発動されないのがふしぎだ。


 

2019年9月 5日 (木)

蕪のなかの夜に

歌人の牛隆祐さん、詩人の櫻井周太さんとのユニット、「フクロウ」会議の創刊号が出来がりました。
「蕪のなかの夜に」をテーマに、それぞれの作品。歌人、俳人、詩人、川柳人による詩歌合評会も収録しています。
牛さんの声かけで集まった、ジャンルも作風も年代もバラバラの3人の共通点は、無所属。どうなるのかな?と思ったけれど、ふしぎと空気感がなじんでいる。牛さん、すごいな。

Ec5tf6qvaamhr8u 好評のブックデザインは、冨家弘子さん。
8日の文フリ大阪に出店します。取扱い書店は、HPの最新情報をご確認ください。

2019年9月 2日 (月)

コピー機の光みたいに撫でられる

松江川柳会 全国誌上川柳大会

「選者を困らせてやろう」と呼びかけられた本大会。自由吟の8名共選。選者も投句せよと、選者泣かせの大会でした。
合点制(特選5点、佳作3点、入選1点)で、上位12名に贈られたのは松江特産品詰め合わせ。ラッキーなことに私もゲット。本日、骨まで食べられる「えてかれい」をいただきました。美味しかったです!!

大賞句は

  ぼこぼこにしてんかなすびにしてんか  河村啓子

「してんか」と「なすび」が巧い。こんなこと言われたら、ぼこぼこにできない。ずるいなあ〜。

さて、選評で3名の選者が、「難解語を揃えて『あんたこれ知ってるか』的作品は、辞書、ウィキペディアなどで調べた上で選外とした」、「『真新しい外来語を使った句』。その意欲は買うが、まだ認知度の低い言葉には抵抗がある」、「うろ覚えや、初めて知る言葉をインターネットで調べながらの選であった。充分に読み取れたとは言えないが、言葉に頼りすぎた作品もあったように思う」と、目新しい言葉を使った作品について触れている。

「選者を困らせる」が、まだ誰も使っていないような道具(言葉)で勝負!となったのだろうか?日頃、使いこなせていない言葉を使うのは相当むずかしいことだと、私も感じた。道具ではなく、新技というのもありで、そっちの方がよほど選者は困ると思うのだが…。

大会はたくさんあるけれど、あえて「挑戦的な句を作ろう」と呼びかける大会は類を見ない。松江が、伝説の津山や玉野のようになってくれるのでは…と期待を寄せている。

 

2019年8月 2日 (金)

菩提樹の香るこころがゆきわたる

つづきの会、雑詠。

朝倉かすみ「平場の月」。読み始めたら止められなくなって、一気に読んだ。かつての同級生が再会する恋、片方が死を迎える悲恋はよくある。そういう話かと思ったら、まったく違う。失敗してきたからこそ、死をみつめるからこその情愛がしずかに沁みる。湧き水みたいな涙があふれた。
主人公の男性の名は、青砥。イメージがねじまき句会でお世話になっている青砥さんに重なって、最初から好感度高めなのを発見した。鈴木や田中なら、だれかに重なることはない。○○と言えばで、一人だけ紐づいて、有名人にもいないからかな。

夜、「ひびくじ」の補充に葉ね文庫に行ったら、札幌のほうきのアトリエと本の店「がたんごとん」の吉田さんがおられた。「ひびくじ」をおすそわけできたので、札幌の方にも引いていただける。名詞には、ほうきと本のイラストに「生きるための道具と詩歌」とある。素敵だ。

2019年7月30日 (火)

兄嫁の力まかせに腐る桃

つづきの会、雑詠。

息子のつれあいが不調で、ご飯を届けたり、Aちゃん(孫)を預かったりしている。Aちゃん2歳、イヤイヤ期真っただ中。Aちゃんは、イヤではなく「チガウ〜」という。それじゃないと。さらに、意思が通らないとみると、「イタイ〜!」「コワイ〜!」と大泣き。いやいや、なにもしてないよと、慌てる。2歳って、こんなんだっけ?へとへと。
8月から保育所に入所できることになり、面接にも付き添った。保育所では、「おしるし」と言って自分のマークのシールで、持ち物や靴箱、ロッカーを判別できるようにする。いちごやお星さまなど10種類のシールから、どれがいいですか?と差し出される。「なすび」。しぶい。なすびでいいの?と念を押される。「なすび」。よく見たら、なすびはころんとキュートだ。お母さん、なすびでいいですか?母親にも確認する。「じゃあ、ひまわりで」。なすびでええやん、おもしろいやんと思ったけど、黙っておく。お昼ね用キルトパットにバスタオル、それらをひとまとめにするカバン。口拭きタオル、それを終うタッパー。食事エプロンはタオルにゴムを通したもの。手ふきタオルは、引っ掛ける紐をつけて……。大きさや仕様の指定が細かい。こんなんだっけ?園をでたところで、「うち、ミシンないんで」とお願いされてしまった。

青を保育所に預けたときのことを思い出していた。市で週に3日の一時保育がはじまったばかりのときだった。同居していた夫の母と祖母からは大反対されたけど、少しでも仕事がしたかった。青は、毎日泣いた。納得できないと前にすすめない性格のまま、泣きつづけた。家を出るときから泣く。朝、泣く青を自転車に乗せていたら、立ちはだかった夫の母から「あんた、ほんまに鬼やな!」と怒鳴られた。無言で門をすり抜けて、保育所までの上り坂を、私も泣きながら自転車を漕いだ。何日めだったか、園長先生からは、来る日と来ない日のある一時保育は、そもそも子どもによくない。泣きすぎて他の子も不安にさせるのでもう預かれないと言われた。仕事をしたい親はどうすればいいんですか?と訊くと、「子どもが健康じゃなければ、どうせ仕事どころじゃなくなりますよ」と言われた。それから、一時保育がよくないならとフルタイムに切り替えたことで、夫の母は激高。橋田壽賀子な日々がつづいた。ようやったなあ……と、しみじみ笑えた。



2019年7月16日 (火)

侘助はカウントダウンなどしない

うみの会、兼題「秒」。

2年目を迎えた、うみの会。ゲストは歌人の永田淳さん。

「秒」はむずかしかった。皆さん苦戦した模様で、1秒、2秒、3秒、20秒…具体的な秒数でなにか書かれた句が多かった。あと秒針くらい。
侘助の句は、もちろん賛否ありましたが、懇親会の席で永田さんから「短歌は、擬人化でアウトですよ」ときっぱり言われた。なぜ擬人化がダメなのかについては、「陳腐」というようなことをおっしゃった。擬人化の歌を見ないわけではないので、おそらく、まったくダメと言うことではなくて、相当覚悟のいるレトレックということだろう。擬人化のハードルがぐ〜んと上がった。

2019年6月29日 (土)

鉄骨崩れる鯨崩れる

息を止めることができるのは、鯨類、鳥類、そして人類だけ。息をコントロールできることで、歌が歌えるのだそうだ。
鯨は、歌を伝え合って歌っているらしい。しかも一年ごとにあたらしい歌を歌うのだとか。

Yちゃんは、学校へ行けなかった一年間、歌を歌うことができなくなっていた。この春から、ほんとうに少しずつ少しずつ自分を取り戻しはじめている。この前、ひょんな展開でkiroroの「未来へ」を歌ってくれた。まっすぐな歌声に、まっすぐな涙が出た。それから、ずっと伸ばしていた髪をばっさり切った。真っ黒なたっぷりの髪は、Yちゃんの深い闇のようだったけれど、切り落としたそれはやさしい糸の束だった。ヘアドネーションすることができた。

2019年6月12日 (水)

空よ

大規模修繕工事の足場が解体されて、ベランダに空がかえってきた。2ヶ月ぶりだ。ガラス戸を開け放ってお昼ごはんを食べたら、気分はピクニック。うれしくて、一日中、何度も何度も外を見る。

あたらしい書き方で作品を書いてみたのだけど、しっくりこない。ルーズなファッションに挑戦したものの、うまく着崩せてないみたいな感じの仕上がりになっている。向き、不向きがあるとあきらめた方がいいのか、そのうち慣れると考えるべきか迷う。

絲山秋子「薄情」は群馬県高崎市が舞台だった。なんとなく兵庫県の真ん中あたりの風景を思い浮かべながら読んだ。確かめに行きたい。群馬弁も気になった。

2019年6月 8日 (土)

商店街の概念としてのかまぼこ

神戸新聞姫路本社の「姫路を詠みだおれ」という企画で、姫路の町を5人で吟行した。
姫路の商店街は、呉服屋さんに、レコード屋さん、かまぼこやさん……となつかしい表情をのこしていた。そして、人が明るく元気そうなのが印象的だった。

  風がはじまる理容はらだのお顔剃り  幸子

  銀行の前の静かな人といる      政二

  この先はヤマトヤシキの赤い空    凛

  笑いながら町は町なるかたさして  由紀子

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